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ジョンソンエンドジョンのベビーケア製品に発がん物質が含まれ他というアメリカの調査が中国で報道され、 中国系のスーパーで商品の取り扱いをやめたところが出たというのは既報ですが、China Dailyによればifengcomという所のアンケートで12万人を調査した所3/4の人がJ&J製品の購入を止めたそうです。
また、昨年のメラミン入り毒ミルク事件以降、外国製品を求めていた消費者が、最近のJ&J製品に発がん性物質が入っていたという報道、ドイツのNUKのベビーパウダーにアスベストが入っていたことから、その反動で国内企業の製品を求めるようになってきているとの事です。尚、J&Jの製品は、政府機関の検査によりその後全く問題はない層です。(NUKについてはリコールされていますが、これはNUK本社というより韓国の代理店と中国の代理店との間似発生した問題というのが実情のようです)。
市場調査機関のユーロモニターは、J&Jのこの影響は一時的なものとコメントしていますが、記事ではiFengcomの調査結果として、64.8%の人がJ&J製品を有毒と考え、たった10.9%の人がJ&J製品を買い続けるという結果だったとしています。また、もしJ&Jの売上が減少するのならば非常に大きいだろうとしています。
以下のチャートに記載されていますが、ベビーケア用品の市場は2009年は昨年比10%以上成長して31.1億元(約450億円)になるそうですが、J&Jは昨年末で何と市場シェアの68.6%を占めていたのですね。2位は中国企業で定価品のようですが大きく離しています。日本のPijonも中国では成功している日本企業の一つと思いますが、シェアという意味では僅か2.6%似すぎません(10億円程度ですか。他の商品の売上も多いので中国の売上はもっとあります)。. ベビーケア市場というのは、人口だけでなく中国の家計支出の30%が14歳以下の児童に使われるという政府の統計もあり、そういう意味で大きな市場です。
はてさて、記事を見て益々思ったのは
・中国政府は今は出すぎた外国企業をたたく時期か。コカコーラも飲料市場のシェアが60%近いのですが、2-3級都市への進出を図り中国企業を買収しようとした所、独占禁止法に抵触するというあまり明確ではない理由でその買収が政府から拒否されました。
・J&J,コカコーラ、KFC,マクドナルド、カルフール。日本企業の話を聞くと中国の失敗例ばかりを耳にします。正直大成功を収めている企業というのはまだ1社も無いのではないでしょうか?資生堂や、ホンダは健闘していますし地域限定ならサントリー、アサヒも最近頑張っている。オムロンも医療機器分野では結構上位に入っている。でも市場シェアをこれだけ獲得している企業って多分無いですよね?
何故だ??