日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

漫画が助けたある日本人中国留学生の人生

2009-04-09 | 中国経済関連
オタクは身を助ける?
~日本動漫で救われた中国在住の日本人生徒

 日経ビジネスの遠藤先生の記事なのですが、今回はちょっと泣けるような話でした。
 1993年に13歳で親の仕事の関係で北京に住むことになった少年が、江沢民の愛国主義教育に直面し、大変な苦労を強いられていて中、セがサターンのゲームと日本の漫画に救われたという内容です。

 著者自信の子供の頃の経験と照らし合わせて、同級生からいじめられた経験は淡々と書かれていますけど、実際には精神的に本当に厳しい中生きてこられたのだろうと推察します。

 98年からアメリカのビジネススクールにパートタイムで通っていた頃、有る教授が「日本はかって電気製品や自動車など工業製品を輸出していたが、今では初めてマアニメやゲーム等の文化を輸出するようになってきた!」と発言され、同級生達(おっさん向けのコースなので皆大手企業の管理職)も一様にうなずいていて、日本人として誇らしく思ったことがあります。

 現在中国では外国のテレビやアニメは夜8時から10時までのゴールデンタイムでは放送されていません。自国のコンテンツ産業育成というのがその理由で、おかげで多くの年輩の中国人が眠る10時以降か、8時までの放送という事になります。近年は勧告ドラマが人気を博していた事から、それに伴い日本のコンテンツのテレビ放送は大幅に減少しています。一方海賊版DVDは相変わらず氾濫していますので、興味のある人はネットで調べて買っているとは思います。

 私の妻は実は、この記事の柏原さんと同じ年なのですが、知り合った頃に彼女の家に行ったところ日本の少女マンガの海賊版?が何冊も於いてあり、中高生の頃好きだったそうです。今でも彼女やその友人、お客さん達はほぼ同年齢層であり反日教育を強く受けた世代のはずなんですけど日本人や日本が好きかどうかは別にして、日本の可愛い系のキャラクターグッズは好んでいますし、日本製品も信頼しています。

 昭和の始めに生まれた厳格な父は、漫画を馬鹿にして嫌っていましたので、私自身は子供の頃布団に潜り込んで寝るふりをして漫画を見ていました。今は、そんな事も無いでしょうが、アニメ好きというとかなりネガティブなイメージがあります。日本の様に大人も楽しめる漫画・劇画が中国やその他の国で流行る処まではいっていませんけど、本来日本で最も重要な財産が技術力よりもアニメや漫画、ゲームなのかもしれません。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20090406/191147/?P=1
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