日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

BYD失速。早い中国

2010-09-22 | 中国企業の動向
経済観察報記者 廖傑華/李保華/寧莉

日経ビジネスに転載されている記事なのですけど、BYDって言う会社は、バフェッとが投資して、将来はトヨタのライバルになるだろう。とか昨年当り言われていた中国の自動車会社なんですが、既に課題が出てきたようですね。

・電池から自動車に参入した新興メーカー、中国のBYDの勢いに急ブレーキがかかった。販売網拡大のための無理なリベート政策がたたり、ディーラーの脱退が相次いでいる。4~6月期は大幅な減益を記録し、資金繰りの悪化も懸念されている。

・湖南省長沙市の湘府路に面したBYDの専売ディーラーは、年余り掲げていたBYDの看板を正式に下ろし、競合相手である吉利汽車の販売店として新装オープンした。今年4月以降、全国各地でBYD加盟ディーラーが脱退している。

・BYDの、2010年1~6月期の半期決算では、純利益は1~3月期の17億400万元(約213億円)から4~6月期は7億1700万元(約89億6000万円)へと大幅に縮小した。

・悪い決算とディーラーの脱退問題から、投資銀行のアナリストはBYDへの評価を見直し、ゴールドマン・サックスは最新の投資判断で「売り」を推奨した。

・BYDの人気車F3では、ディーラーには1台当たり4000元(約5万円)の粗利に加え、毎月の販売目標を達成した場合のリベートが1000元(約1万2500円)、さらに四半期ごと、年度ごと、広告支援など複数のリベートが約束された。目論見通りなら、1台当たり7000~8000元(約8万7500~10万円)の利益が得られるはずだった。このほか、BYDは各ディーラーの出店費用を3年間で360万元(約 4500万円)補助するとしていた。しかし現実には、ディーラーの粗利は加盟店同士の値引き合戦の原資に消え、利益を確保するにはリベートに頼るしかなかったが、その目標は非現実的で、実際には達成不能なものだった。

・新興メーカーのBYDは、過去4年間で販売網を急拡大し、全国の店舗数は1000店を超える。その多くが過剰在庫と資金繰りに苦しんでいる。

・BYDの3大事業の中で、自動車事業は利益率が最も高い。上半期の決算によれば、電池事業とEMS(電子機器の受託製造サービス)事業の営業利益率はそれぞれ8.1%と7.5%だったが、自動車を含むその他事業は14.9%だ。ゆえに自動車事業の不振は会社の業績全体を悪化させる。

・過去数年、BYDは流動比率が1を割り込む状況が続いており、今年6月30日時点の銀行借入金は64億6800万元(約808億円)と、1年前の36億4500万元(約455億円)の2倍近くに膨らんでいる。BYDの周亜琳・財務担当シニアマネジャーによれば、同社の手元には現金が19億元(約237億円)しかなく、「債務返済のプレッシャーは非常に大きい」という。

⇒BYDって日本でも中国株関連ではしられている会社じゃないでしょうか?電気自動車の開発が非常に注目されていた企業ですよね。小型セダンを30万円くらいで販売しており、実は宅急便屋の子の友達が買ったのでちょっとだけ運転した事あるんです。ほぼ新車なのにクラッチのつながりが悪く、ドアの開閉時の音がなんか軽くて、とりあえず車としての用は成すのですけど、幾ら安くても買う気はしないものでした。

 まぁ、今後本当に画期的な電池とか開発するかもしれないので一概には言えないですけど、国美電気とか、中国の上場企業は誰がどうもてはやそうが、色々問題抱えているので怖いですよ。

 BYDは同じ日の日経ビジネスの記事で、農地を不法に自動車工場に転用しており、中央政府が今月中にそれに対するペナルティを課すとか書いています。
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