~十五夜唄あしび~
土曜日の午後、我が家は三味線のお稽古日。子供たちにも毎週付き合ってもらっている2時間。
昨日は、その後こちらで紹介されていた「十五夜唄あしび」に行ってみた。(あしび=遊びのこと)
会場は奄美振興会館(文化センター)。文化センターにあんな屋外ステージがあったのですね。知らなかった~
ギリシャ・ローマの円形劇場のプチプチ版。
この日は、副題が「森沢信治の世界」ということだったが、むしろ「伊集院リキさん」のステージだったように思う。
伊集院さんは、御年89歳!(司会の築地俊造さんが90歳、と紹介されたのを訂正なさったのがかわいらしかった^^)
リキさんを囲む敬老会のような催しであった。
築地俊造さんといえば、シマ唄の大御所であるが、その大御所の先生ともいうべき方々の集まり。観客の年齢層も高い。前座のサモガリも緊張気味?!
シマ唄をアレンジして唄うコミックバンド??のサーモン&ガーリック。島人ならその名前は誰でも知っている有名人。
我々にはおなじみのサモガリ節も、会場の大多数の年配のお客様は「名前は知っているが、聴くのは初めて」という方も多かったようで、この日も大うけだった。たまたま会場で会った知り合いの島人のご婦人も「この人たち見るの初めてよ」といいながら爆笑。
森沢さんも1923年生まれというから84歳。
この方は、失礼ながら80過ぎのおじいちゃんには全然見えない。お年を聞いてびっくりの、「Mr.かくしゃく」。
2時間以上弾き続ける三味線に唄、衰えない。指の動きの滑らかなこと。
いいなぁ、こんなふうになれたら。ま、後40年以上あるわけだから気長にがんばってみようっと。
舞台はこうして、いかにも「唄あしび」っぽくお座敷が用意されていて、お茶菓子にお茶も。ここで延々披露されるシマ唄の数々。
お客にも、無料で焼酎やお茶がふるまわれ、雨上がりの星空の下のんびり聴く。
若手唄者のシマ唄を聴く機会は多いのだが、年配の方の唄うシマ唄をナマで聴いたのは初めて。
日頃聞きなれたものとは、全然違う。
なんというか、「唄うぞ!」という力みがないが張りがあり、流れ出るおばあちゃんの子守唄のよう。この方達の言語なのではないかと思うように、自然に掛け合い会話しているというような...(うまく表現できない)
最後に伊集院さんがおっしゃっていたが、この日までこのステージのことは知らされていなかったそうで、もちろん打ち合わせも無し。(この方以外は、打ち合わせなさってたのでしょうが。)
つまり、何の練習も無しに、ぶっつけ本番なわけですね?リキさんは。自然体すぎる。はげ~!(←訳「うへ~!」)
聴いていて、なんといっても悲しかったのは、島口(方言)がわからないこと。
一言でいうと、「疎外感」 (ToT)
唄っている内容はもちろんわからないが、司会の築地さんが終始島口で解説され、その話に会場が大笑いという場面が多々あったのだが、これがまた、全~くわからない。
あぁ、なんかこんな気分になったことがある。
そうだ、英語のコメディーを見ている時。
こう、部分部分、ちらっとわかることがあり、笑ってみるものの、心の底からはついていけないあの感じ。
嗚呼...。
途中、阿世知幸雄さんの竪琴の演奏も加わった。私の三味線の先生の先生だ。手作りの竪琴の演奏は美しい音色で素晴らしかったが、阿世知さんの三味線や唄も聴いてみたかったなぁ...
最後の八月踊となると、これは聴かせる・見せるステージというより参加している人達の世界となり。
島の人たちの踊りの手つきというのは、いつ見ても滑らかというか、すごいなぁと思う。私なんかがまねしてみても、どうも違う。この人たち、きっと「生まれつき」できるのだ。そう思ってしまう...。
そんなことに感心していると、長女が「あ、これはアカギナカンノン」「サンダマケマケ」などと、唄名を言っている。学校で習ったらしい。
「よく知っているねぇ」と感心しつつも、我々親はそれが当たっているのか全く不明なのが、これまた悲しい。
9時過ぎ、若手唄者の牧岡奈美さんらも登場し、六調の最中だったが会場を後にした。
三味線教室から延々5時間あまりのシマウタDay。子供たちには退屈だったと思うが、よく付き合ってくれた半日だった。
土曜日の午後、我が家は三味線のお稽古日。子供たちにも毎週付き合ってもらっている2時間。
昨日は、その後こちらで紹介されていた「十五夜唄あしび」に行ってみた。(あしび=遊びのこと)
会場は奄美振興会館(文化センター)。文化センターにあんな屋外ステージがあったのですね。知らなかった~
ギリシャ・ローマの円形劇場のプチプチ版。
この日は、副題が「森沢信治の世界」ということだったが、むしろ「伊集院リキさん」のステージだったように思う。
伊集院さんは、御年89歳!(司会の築地俊造さんが90歳、と紹介されたのを訂正なさったのがかわいらしかった^^)
リキさんを囲む敬老会のような催しであった。
築地俊造さんといえば、シマ唄の大御所であるが、その大御所の先生ともいうべき方々の集まり。観客の年齢層も高い。前座のサモガリも緊張気味?!
シマ唄をアレンジして唄うコミックバンド??のサーモン&ガーリック。島人ならその名前は誰でも知っている有名人。
我々にはおなじみのサモガリ節も、会場の大多数の年配のお客様は「名前は知っているが、聴くのは初めて」という方も多かったようで、この日も大うけだった。たまたま会場で会った知り合いの島人のご婦人も「この人たち見るの初めてよ」といいながら爆笑。
森沢さんも1923年生まれというから84歳。
この方は、失礼ながら80過ぎのおじいちゃんには全然見えない。お年を聞いてびっくりの、「Mr.かくしゃく」。
2時間以上弾き続ける三味線に唄、衰えない。指の動きの滑らかなこと。
いいなぁ、こんなふうになれたら。ま、後40年以上あるわけだから気長にがんばってみようっと。
舞台はこうして、いかにも「唄あしび」っぽくお座敷が用意されていて、お茶菓子にお茶も。ここで延々披露されるシマ唄の数々。
お客にも、無料で焼酎やお茶がふるまわれ、雨上がりの星空の下のんびり聴く。
若手唄者のシマ唄を聴く機会は多いのだが、年配の方の唄うシマ唄をナマで聴いたのは初めて。
日頃聞きなれたものとは、全然違う。
なんというか、「唄うぞ!」という力みがないが張りがあり、流れ出るおばあちゃんの子守唄のよう。この方達の言語なのではないかと思うように、自然に掛け合い会話しているというような...(うまく表現できない)
最後に伊集院さんがおっしゃっていたが、この日までこのステージのことは知らされていなかったそうで、もちろん打ち合わせも無し。(この方以外は、打ち合わせなさってたのでしょうが。)
つまり、何の練習も無しに、ぶっつけ本番なわけですね?リキさんは。自然体すぎる。はげ~!(←訳「うへ~!」)
聴いていて、なんといっても悲しかったのは、島口(方言)がわからないこと。
一言でいうと、「疎外感」 (ToT)
唄っている内容はもちろんわからないが、司会の築地さんが終始島口で解説され、その話に会場が大笑いという場面が多々あったのだが、これがまた、全~くわからない。
あぁ、なんかこんな気分になったことがある。
そうだ、英語のコメディーを見ている時。
こう、部分部分、ちらっとわかることがあり、笑ってみるものの、心の底からはついていけないあの感じ。
嗚呼...。
途中、阿世知幸雄さんの竪琴の演奏も加わった。私の三味線の先生の先生だ。手作りの竪琴の演奏は美しい音色で素晴らしかったが、阿世知さんの三味線や唄も聴いてみたかったなぁ...
最後の八月踊となると、これは聴かせる・見せるステージというより参加している人達の世界となり。
島の人たちの踊りの手つきというのは、いつ見ても滑らかというか、すごいなぁと思う。私なんかがまねしてみても、どうも違う。この人たち、きっと「生まれつき」できるのだ。そう思ってしまう...。
そんなことに感心していると、長女が「あ、これはアカギナカンノン」「サンダマケマケ」などと、唄名を言っている。学校で習ったらしい。
「よく知っているねぇ」と感心しつつも、我々親はそれが当たっているのか全く不明なのが、これまた悲しい。
9時過ぎ、若手唄者の牧岡奈美さんらも登場し、六調の最中だったが会場を後にした。
三味線教室から延々5時間あまりのシマウタDay。子供たちには退屈だったと思うが、よく付き合ってくれた半日だった。
この唄あしびへも行きたかったのですが,それではあまりにも遊び過ぎなので,涙を飲みました^^;
それにしても楽しそうな唄あしびですね~
まだ本格的な唄あしびを見たことも参加したこともないので,興味津々で読ませて頂きました。
いつか人がやっているのを見るだけで良いので,即興の唄あしびを見てみたいものです。
「島口」も雰囲気感じて笑ったもん勝ちじゃないですか?
きっとFORTUNEさんならそのうち聞き取りはできるようになるのでは?
伊集院さんの紹介,もしかすると数え年かもしれませんね。
島のお年寄り(築地さんも!?)は満年齢より数え年を使われることが多いので。
今はそんなことも教えてくれるのですね。
私や今の30代ぐらいまでは、歌えない聴かない弾けない踊れない男は多い気がする。空白の世代のような。
今はカッコイイと感じますが、当時は恥ずかしくカッコ悪く感じてた。
ネットリとした月夜にだんだん早くなるチヂンの音や種下ろしの
ヤサガシの時の「タネオロシャンセー、ムチモーレ(うろ覚え)」は耳に残ってるんですがね。
老人達は暮らしの中で「うまれつき」と思わせるほどに体が覚えているのでしょうね。
曲に合わせて手踊り始めるウッチュ、足が悪いのに潮時になると海に行きたがるウッチュ達の体には今までの暮らしが刻み込まれている気がします。
★vagabond67さん★
今回の催しは「唄あしび」というタイトルなのでその雰囲気作りはありましたが、もちろん本当の唄あしびではないと思います。主で唄っておられたのは伊集院さんと森沢だけですし。
ただ、こういう年配の唄者の方の唄を聴く機会はなかなかないので貴重な経験でした。(森沢さんは吟亭で唄っていらっしゃるそうですが)
むしろ、(どちらも行ったことはありませんが)「かずみ」や「ならびや」さんなんかに行らっしゃれば本物(に近い?)の唄あしびがあるのでは?それなら私よりvagabond67さんの方が先に経験できそう~
伊集院さんの年齢、確かに数え年でおっしゃったのかもしれませんね。でもご本人が訂正されたのです。やっぱり女性はいつまでも若くありたのです(^^)90歳→89歳はこの日のネタになっていました。築地さんが、(わざと?)何回も90歳の、あ89歳の...と言いなおして笑いを取ってました。
島口はねぇ... 私も何度かわかったところは笑いました。が、「笑い」は、言葉だけでなく文化的背景もわかっていないとついていけないことが多いので、そこまで極めるのはうーむ。
シマウタを通してがんばるしかないですねー。
★ほーげっちゅさん★
サンダマケマケかどうか、本当のことはわかりませんので、あしからずです。
今は、小学校の運動会も、最後は六調ですヨ
小さい子供たちばかり、体操着で踊っている姿はなんだかおかしいですが。だから踊る手つきも、娘は結構なめらかにうまく見えます。(私からすると)
ただ、先生方は島ッチュは少ないでしょうから伝えるのも大変でしょうね。先に先生だけ講習会でもするのかしら...
コメントの冒頭に書いた「しまうた半学」のブログに飛んでいただくとわかりますが、最後足の悪い伊集院さんも立ち上がって踊ったそうですよ。
おそるべし、シマウタパワーです。
★きさん★
またまた全然知らない情報を!!
ライブハウス?!
立ち上げ?!
シマ唄のライブハウスということでしょうか。
う~ん楽しみ。詳細を知りたーい。
だけどこういう機会ってなかなかないから、残り少ない体力を絞りきって行けば良かったなぁ。
あ、でも私吟亭で森沢さんの唄聞いた♪吟亭の女将さんのお師匠さんだって仰ってた。
(この日は女将さんの孫自慢が長くてさぁ・・・(^-^;)
女将さんの声よりも森沢さんの声のほうが好みだった私。年齢を重ねないとあそこまでいい声は出ないのかな~なんて思いながら聞いておりました。
そういえば1学期の終わり頃から運動会の踊りの練習が始まってたみたいよ。
うちの長女も社宅のお友達と歌いながら踊ってたもん。
それが「サンダマケマケ」だったっけ??
会場はいっぱいのお客さんでしたよ~
でもパワフルに動くには、休息も必要でしょう。まだ「体力を絞りきる」時期ではないわヨ
森沢さんの声は本当に素晴らしいね~ あのお年であのお声。「体に良さそうだからこれからも三味線+シマ唄続けよう」って変な動機も湧いてしまったくらいです(^^;
うちの娘はよく、「ムチモレウタ」唄ってました。「種おろしゃんせぇ~ムチモーレの」なんとかっていうの。
ですが、FORTUNEさんのいうように、サモガリを聞いたことがない人が多かったらしく、「ウケて、盛り上がってよかった!」とのことでした。
サーモンさんのブログで同じことおっしゃっているのを見ました!
タラソ通いさん、中孝介さんだけじゃなくサモガリさんともお友達なんですね~
我が家はCDも持っているし、ナマの漫談も何度も聴いたことがあるのに、お約束のように笑ってしまいます^^
いえいえ、中孝介君と「お友達」なんておこがましい。
知っているというくらいですよ。
サモガリは、自分の披露宴で余興もしてもらいました。
和やかかつ厳かな余興になるはずもなく、思い切りネタにされました。
サモガリを知らないおじちゃん・おばちゃんは大爆笑でしたよ。
サモガリに余興してもらったなんて~!!
最高ですね。
私ももう一度結婚式するときは(?!)サモガリに来てもらいたいでーす。