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奄美も寒い!雹に霰!

2009-01-11 04:12:15 | 奄美-自然
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さて、新学期も始まり、6日に鹿児島より帰宅して、通常モードに戻りつつある我が家です。

この連休は、全国的に荒れ模様の天気で、あちこちから雪の便りなどがありますが、奄美も寒いっ。
昨日の新聞には、ヒカンザクラの開花宣言(9日・奄美自然観察の森)というのがあったばかりですが、天気は大荒れに荒れて、雹(ひょう)や霰(あられ)が!

これは夜、室内からガラス越しに撮ったアラレです。
昼間はひょうがバリバリとものすごい音を立て、夜はパラパラとあられが。私の写真は室内からなので、はっきりわかりませんが、ツアーガイドアマミアンさんのブログに森の中の霰の写真が綺麗にありました。

夜のあられには、「雪だ雪だ~!奄美にも雪が降った~!!」と喜ぶ次女。
「いや、あれはあられ。」
「あられって、雪と何が違うの?」
「氷になっているのがあられ。雪はふわふわでしょ?」
「じゃぁ、ひょうはあられとどう違うの?」
「つぶが大きいのがひょう」

漠然と、粒の大きさだろうと思っていましたが、調べたら、その通りで、気象用語では直径5mmをさかいに、それ未満はあられ、それ以上はひょうでした。

でも、長女はもっと突っ込んで質問してくる...。
「雪もひょうもあられも、空の上で水が冷えて固まって降ってくるんでしょ?どうして違うの?」

母降参。「後できちっと仕組みを調べておくからー。」

●雪は、雲に含まれた水蒸気が冷やされて、直接固体になってできたもの(氷晶)が大気中を落ちてくる間も融けずに地上に到達。

●ひょう・あられ(区別は直径5mmより大か小か)は、氷晶に水滴が付いたものが、雲の中の上昇気流で冷たい上空に上げられ、凍結したもの。球形の氷の粒で、結晶の形をとどめない。

あられというと冬のイメージですが、ひょうは夏も降ります。
実際、俳句の歳時記で見ると、ひょうは夏の季語で、あられは冬の季語でした。

多分、この季節感で、実は夏に降っている「あられ」も私たちは「ひょう」と呼んでしまっていることもあるんでしょうね...粒の直径なんて計りませんし。

暑い夏の方に、大きい粒のひょうが降るってのも不思議な気がしますが、

『雹は激しい上昇気流を持つ積乱雲内で生成する。そのため雷とともに起こることが多い。
雹は空中で、落下して表面が融解し、再び上昇気流で雲の上部に吹き上げられて融解した表面が凍結することを繰り返す。その過程で、外側に他の氷晶が付着したり、過冷却の水滴が付着し凍結したりして、だんだんと氷粒が成長していく。(中略)氷あられと全く同じであり、氷あられが成長して雹になる。』(Wikipedia)

ということで、何度も何度も上空に巻き上げられて氷の粒が大きくなるので、積乱雲の発生しやすい夏にも降る...とそういうわけで。

雹・霰と難しい漢字も、どんどん氷で包まれて大きくなったのが「雹」、小さく散っちゃってるのが「霰」と思えば覚えやすい...。

【参考】
Wikipediaの雪の項
Wikipedia雹の項

ここよーく読むと面白いことが色々書いてありました。
例えば、雪が降らなくても降雪。すなわち、寒い時期のあられやひょうは、気象観測上は「降雪」なんだそうです...が、あられやひょうは雪には分類されないので、初雪や雪日数には含まれない...って。

ということは、昨日は「奄美でも降雪があった」と言ってもいいんです!
でも、「奄美で雪が降った」って言っちゃだめなんですヨ。

次女よ、惜しかったね!「お母さん、降雪!」と言ってくれれば、「そうだね~!」と言えたのに?!
ややこしや~


えー、長々書いてしまいましたが、なんでこんなに脱線してしまったんだっけな。
そうそう、何を言いたかったかというと、奄美も寒かったということでした。
以前、風が強いとどのくらい体感温度が低くなるか書きましたが(→こちら)、昨日は確実にマイナス。

風速は平均すれば10mなかったみたいですが、時折の突風は台風かと思うほど怖かった...。娘の綿入りジャンパーのフードをとめる5個のボタンは2個が風で飛んでいってしまいました