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「ねったぼ」(芋餅)づくり

2007-01-19 10:16:24 | 名前・地名・語源
P1180008先日作った「ナリムチ」。(※ナリチと書いていたが、奄美では餅は『ムチ』と発音するので、てふてふさんのサイトに習ってナリチに。)

お店で教えていただいた通り、昨日1月18日食べてみた。

写真は、ぶぶの木(リュウキュウエノキ)の枝からはずしたお餅。つける時は粘土みたいだったのが、当然カチンコチン。ぱらぱらと、意外と簡単にはずれるが、子供が思いっきりぎゅっとつけたところなどは諦めた...。
作ってみたのは、芋餅。さつまいもとお餅で作るお菓子。

この芋餅、鹿児島(本土)では「からいも餅」、「ねったぼ」、「ねったくり」など色々な呼び方があるようだ。
ネットでいくつか見たレシピを参考に、テキトーな自己流(^^;

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まずは、さいのめに切って水にさらしたサツマイモをゆでる。塩を少々。
この間に、お餅の方は4日間埃をかぶっていたので、水で洗って電子レンジで少し柔らかくしておいた。

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お芋がやわらかくなったところに、先ほどのナチムチを入れて、弱火にかけたままつぶしてみたが、結構大変。

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そこで、火からおろしてまたまた電子レンジのお世話になり、あとはひたすらつく。本当はすり鉢でやったらよかったのだろうが...

P1180019するとこんな状態に。
まさに、『ねったぼ』(練った棒)!








お店の人に教えてもらった奄美の「ヒキアゲ」とか「ヒキャッゲ」とかいうものは、この状態(よりもう少し餅をついて、完全に芋と混ざったかな?)と思われる。

「ヒッキャゲにして豚肉なんかと一緒に食べたもんですけどね、昔は...。」(←お店の方、談)だ。砂糖も加えず、主食としてして食べたのだろう。

奄美方言データベースに載っている『ヒキャゲぃ』の説明にも、『正月18日に食べる料理。boozbab(深い丸底の大鍋)でサトイモを煮、煮上がった所に餅を入れて更に弱火で煮ながらしゃもじでつき混ぜる。これを茶碗に盛り、ブタ肉の煮物と一緒に食べて祝う。』とあり、『粘り気が強く出て、箸ではさんで口に運ぼうとすると器まで一緒にくっついて来るというので「引上げ」の名がついたのだといわれている。』とある。

だがちょっと気になるのは、このデータベースには芋はサツマイモでなくサトイモと書いてあることだ。
先日ナチムチを買ったお店ではサツマイモって言ってたけどなぁ...
奄美でも、場所によって違うのだろうか。

それはさておき、『鍋の底の お焦げが できそうになった つこうとしたところがぞ うまい』とは。確かに、ちょっとこんがりしたところはおいしそう!電子レンジなんか使ってはダメだ。

だが、私はヒッキャゲでなく、芋餅を作っているからいいのであ~る (^^;;

P1180020あとは、さらについてお餅状になったら、丸めて、きなこをつけてできあがり!

いくつかネットで見たレシピでは、餅+芋に砂糖を加えているものもあったが、私は入れなかった。お芋の甘さで十分だったし、きなこの方に砂糖を混ぜたので。

Nettabo餅米だけでつくったお餅より柔らかいので、小さい子供が喉につまらせる心配もあまり無い。

パクッ!