欧州景気の後退観測がさらに強まる中で、ユーロが対ドルで20年来の安値を連日の更新。ドル指数が引き続き強含みに推移する中で、金は売られやすかった。NY金は一時1721.80ドルまで見たが、下げはそこまでだった。
ユーロドルについては、市場は1ユーロ=1ドルのいわゆるパリティ(=等価)の達成と下切りを見込むが、さすがにこの水準に接近すると買戻しの動きが見られ、この日の突破はならずということに。しかし . . . 本文を読む
ドル指数(DXY)の上昇が止まらない。というよりユーロが弱すぎて、パリティつまり1ユーロ=1ドルが投機的目標のような形となり、達成どころか行き過ぎないと止まらないような状況になりつつあるようだ。
欧州や中国さらに米国内から伝えられるニュースのほとんどが、ドル買いの手掛かり材料と見なされドル指数(DXY)を押し上げている。NY金にはファンドの売りが自動的に出てくるが、前日まで取り上げてきたように . . . 本文を読む
週末8日金曜日は、米6月の雇用統計の発表を前にして、非農業部門雇用者数(NFP)の 市場予想が前月比先25万人増と5月(39万人増)から減速する見込みとなっていることを取り上げ、上振れの可能性を指摘した。と言うのは6日に発表された5月の雇用動態調査(JOLTS)で求人数が1125万4000件と6カ月連続で1100万件を超えていることを指摘した。市場は、前日に発表された7月2日までの週次の新規失業保 . . . 本文を読む
7日続落のあとの反発は弱々しかった。前日比3.20ドル高の1739.70ドルで取引を終了した。狭いレンジの取引となり、アジア時間に短時間マイナス圏に入った以外は、プラス圏での推移となった。NY時間の昼前に1748.20ドルまで買われたのが、この日の高値となった。終盤は1740ドル前後での取引となりそのまま終了した。
前日まで急激に水準を切り上げていたドル指数(DXY)だが、この日は一服となったこ . . . 本文を読む
結局、NY金は7営業日続落となった。ドル指数(DXY)が20年来の高値をさらに更新する中で、NYの時間帯にファンドと見られる売りが膨らんだ。通常取引は1736.50ドルで終了。終値ベースでは、昨年9月29日以来9カ月ぶりの安値となる。
6日は6月のISM非製造業購買担当者景況指数(PMI)や労働省発表の5月の雇用動態調査(JOLTS指数)、さらに午後には6月のFOMC議事要旨な . . . 本文を読む
独立記念日の連休明け5日のNY金は、昨日日本時間の夕刻の時間帯にユーロドル相場が急落に転じたことがきっかけで、売りが膨らみ1800ドル割れとなった。結局、NY金の通常取引は前週末比37.60ドル安の1763.90ドルと年初来安値更新に至ることになった。この水準は昨年12月2日以来、7カ月ぶりの安値となる。
6月中旬以降、銅やアルミなど産業用メタルからコットンやトウモロコシ、大豆などソフトコモデ . . . 本文を読む
5月30日のここに「債券ポートフォリオ(保有資産)に評価損を抱えたFRB」 と題して、インフレ抑制を掲げ、強力な金融引き締めに向かっているFRBが抱えるリスクについて取り上げた。6月13日発売の週刊エコノミストには、さらに突っ込んでFRBが受取利息より、支払いリスクの方が多くなる「逆ザヤ」に陥る可能性が高いことを書いた。YouTubeでも取り上げた。
しかし、いずれも反応はイマイチだったように思 . . . 本文を読む
先週末7月1日のNY金は、結局、引けで1800ドル台に浮上、終値ベースでの1800ドル割れは今回も回避された。NYの早朝には1783.40ドルの安値を記録。通常取引に入って以降は押し目買いに反転上昇となり、水準を切り上げ昼前には1809.00ドルまで回復。その後、再び売り込まれ冒頭で触れたように1801.50ドルで終了した。終値では今回も1800ドル割れを回避ということに。その後の時間外では、この . . . 本文を読む
昨日は都内丸の内で夕刻終了の2時間のロングセミナーだった。テーマは金市場を取り巻く環境分析。内部要因(需給)とその倍の時間をかけて外部要因を取り上げた。でここには、ポルトガル南部の保養地シントラのECBシンポジウムでのパウエル発言について取り上げようと思っていたが、結局、更新は見送りに。
さて、ここまでFRBの引き締め策加速という強烈な向い風の中で1800ドル台前半で踏みとどま . . . 本文を読む