昨日、日本株の急反騰を喜べないとしたのは、弱気に傾きすぎたセンチメントの巻き戻しであって、何かが好転したわけではなく、海外株の反発材料とされるものの、確たる背景はないのではとした。例えばドル円にしても、そもそも昨年から為替市場の専門家の多くは、金利差拡大からドル高円安をとなえていた人たちが多かったわけで、そうした傾向を映してか日銀短観での想定為替レートは、たしか118円になっていたと思う。先週末 . . . 本文を読む
朝から上昇基調を続けていた日本株は、時間の経過とともにじわじわとショートが炙り出されるような展開で引け間際にさすがに売りが優勢となったものの大幅高で終了ということになった。日経平均は、昨年9月9日以来の1000円以上の上昇で1069円高の1万6022円で終了。7.5%の暴騰。正直言って印象が薄かったのだが、昨年9月9日の際は1343円高となっていた。そんな反発相場があったのかと・・・。
大幅反 . . . 本文を読む
金市場にとって当面の方向性を決める指標のような存在が今回のイエレン議長の議会証言だった。しかし、その内容は1月のFOMCの声明文で示されたものに沿ったものだった。マーケットが強気や弱気に傾いている状況の中では、発言の内容自体が市場に取り込まれ材料性を発揮する可能性が強いもの。したがって、2月9日のここにも、以下のように書いた。
「イエレン議長の議会証言は、市場への影響を考えると難しい役回りだろ . . . 本文を読む
日本が祭日の本日の昼間の時間帯から、金価格が買い優勢の展開でジワジワと高値追いの傾向を強めていたが、ロンドンの時間帯に入る前辺りから騰勢を強めることになった。先行して取引が始まっていた欧州株式市場が軒並み売られ、時間の経過とともに下げ幅が拡大するに従い金は上値追いが加速した。現在日本時間の22時20分で、NYコメックスの通常取引が開始されすでに昨年5月の高値(を抜き一時1240ドル台に乗せる局面 . . . 本文を読む
昨日、初のマイナス利回り入りとなった10年国債。黒田総裁の発言内容からは、この先も必要と認めればマイナス幅の拡大も辞さずということなので、10年債の利回り低下(マイナス幅拡大)も続く可能性が高いとみられる。
金融機関としては現時点ではマイナス0.1%未満であれば、国債を買ったほうが日銀に預けるより損失は少ないばかりか、国債は日銀の買取り対象ゆえに高く売ればむしろ利益のチャンスありということにな . . . 本文を読む
慣れない方は日本時間今朝の経済市況などでNY市場の金価格が40ドル以上も上昇と見て驚かれただろうが、この価格は先週金曜日の午後1時半に終了したNYコメックスの先物取引の通常取引の終値(清算値)1157.70ドルとの比較でのもの。その後の電子取引では1175ドルの高値まで見ていたので感覚的には20ドル超の上昇というのが実態だった。
さて本日の日経平均が900円以上下がったように、世界的にまたリスク . . . 本文を読む
金市場でも注目されていた米雇用統計。雇用者数は前月比15万1000人の増加で下方修正された前月の26万2000人増はもとより市場予想の19万人増を大きく下回ることになった。
その一方で失業率は4.9%と2008年2月以来の水準まで下がり、米FRB(連邦準備理事会)が完全雇用と見なす領域に入ることになった。しかも、この低下は「労働参加率」と呼ばれる就業年齢に達している人口のうち現在雇用されている . . . 本文を読む
2009年7月以降に拡大期入りした米国景気。以前から講演などで、拡大もすでに7年目に入っており、いつ踊り場や下りに入ってもおかしくない時間帯に入っていると話してきた。それが海外要因が原因で起きる可能性もあるし、ここまでリーマンショック後のバブル崩壊でやられた内需を金利をゼロにし、さらにドルをばら撒き、株高など資産効果も使いながら一生懸命押し上げてきたFRBだが、それもやがては減速から下りの循環は . . . 本文を読む
昨夜はここに1日の市場が原油の値動きに連動しなかったことを書いたが、2日はそれが復活。リスク・オフに大きく振れ、米国債にまとまった資金移動があり利回りは軒並み低下ということになった。
米国債10年物が買われ価格が急騰。つまり利回りは急低下して一気に1.9495から1.839%に下がることになった。先週1月26日火曜日に2%割れとなり注目されたが、利回りの低下は国債が買われ価格が上昇していること . . . 本文を読む
結局、日本時間昨夜0時発表のIMS(供給管理協会)製造業景況指数は、予想された通り(縮小後退を表す50割れの)48.2となった。前月の48.0 からは小幅改善したものの予想の48.4を下回り、4ヵ月連続で節目となる50を下回った。
2月1日の金市場は、ロンドンの時間帯には原油相場が下落に転じ、欧州株が軟調に推移する中で堅調に推移。NYの通常取引に入ってからは、発表された12月の米個人消費支出が . . . 本文を読む