先週末に、ここでも注目したいくつかの米国の指標。その大半は“良くなかった”というよりも悪かったという印象。とくに小売売上高。原油の下落でガソリン価格も大きく下げているので全体の売上がマイナスになるのは止むなしだが、コア指数と呼ばれる“食料品・自動車・ガソリン・建築材を除く数字”が、前月比-0.3%と市場予想の+0.3%を大きく下回ったことが意外性とともに失望感を呼ぶことになった。これは2015年 . . . 本文を読む
暖冬と思っていたなら東京でも雪。
本日、午前におこした市況がらみの一文を載せておきます。
夜に再更新する予定。
週末1月15日のNY市場の金価格は大幅反発となった。下げ止まらぬ原油価格はついにWTI原油で29ドル台前半まで売られ、3000ポイントの節目を割れた上海株総合指数は3.5%の大幅安の中で欧州株も大幅続落状態で投資家マインドは冷え込み、警戒感が先行するリスク・オフ(リスク資産回避)環 . . . 本文を読む
14日のNY株が、たとえば一度は年初来の安値を付けたものの反発で取引を終えたことから、こちらも反発が期待された日本株だったが、上海の下げに冷や水を浴びせられるような形でマイナス圏で取引を終了。東京が引けたあとの上海は結局3.5%の大幅安の2900ポイントで終了。日本時間の夕刻6時頃からは原油が下げ足を速めWTIはあっさり30ドル割れ。やはり今度はさしたる反発もなく29ドル台前半まで突っ込んだこと . . . 本文を読む
日本時間今朝の主要海外ニュースの一つがイランが領海に侵入したとして拿捕した米海軍小型船の乗組員をスピード釈放したというものだった。侵入は意図的なものではなくGPSの故障によるもので、乗組員が謝罪する光景も報じられ、この謝罪を受け入れるというイラン側の司令官の発言が報じられていた。このニュースを見て原油の下げを思ったが、多くの人も同じだったろう。実際に来週月曜日18日に市場が開く前に制裁解除を発表 . . . 本文を読む
人民元レートの切り下がりが、当局による為替安誘導による景気テコ入れ策(切り下げ)との思惑を呼び、それが中国経済への懸念に転化され株の暴落につながり、引いては世界同時株安となってきたのが年始からの動きといえる。
そこで先週末8日金曜日から、中国人民銀行は提示するレート(オン・ショアすなわち国内レート)を実勢より元高水準のものを示し始めている。伝えられるところでは、中国当局(人民銀行)は国外市場( . . . 本文を読む
売られていた株や商品市況にやっと自律反発的な動きが出てきたようだ。といっても昼間の日本株は大きく続落となった。流動性で勝る日本株には、まとまった手仕舞い売りあるいは換金売りが出たということか。
月初の雇用統計というイベントを越えたが、10、11月分の上方修正もさることながら、12月の前月比29万2000人増という結果は、このタイミングで出たことでFRBの見方の正しさを印象づけることになったよう . . . 本文を読む
先週末8日の米12月の雇用統計は(非農業部門)雇用者数の伸びが市場予想20万人増に対し29万2000人増と大幅に上振れるサプライズ。おまけに11月は速報の21万1000人増から25万2000人増に上方修正。失業率は5.0%と予想に沿ったものとなった。発表後に金は売りが膨らみ直前の1100ドル台から1191.8ドルまで値を消したが前日の安値は割らずに踏みとどまった。その後取引が始まったNY株が、雇 . . . 本文を読む
本日は先日ここに書きましたが、この後虎ノ門のラジオNikkeiにて「マーケット・トレンド」の生放送です。17時30分始まり。再放送はありませんが、ネットでいつでも何回でも聴いて(聞いて)いただけます。
そこで今日は今朝書いた市況分析から抜き書きしたものを掲載します。
以下、、、、、
世界的なリスク・オフの流れがさらに加速することになったのは、伝えられているように市場の安定を目的に中国株式 . . . 本文を読む
12月のFOMC(連邦公開市場委員会)の議事録は、ここまでの低インフレを巡っての議論がなされ、投票では賛成に回ったものの数人はclose call(ぎりぎりの判断)であったことが判明した。ブレイナード理事、タルーロ理事、シカゴ連銀エバンス総裁らであろう。9月に見送りいよいよ12月には引き上げというタイミングを前に昨年10月ににわかに表面化していたインフレ見通しを巡る見解の相違は、慎重派は意見を曲 . . . 本文を読む
さて注目の原油相場の方は、結局目先のホルムズ海峡封鎖などという供給障害に至れば別だが、現時点ではサウジ、イラン両国間の緊張の高まりはOPECでの減産合意をますます遠けるという解釈に落ち着いているようだ。ロイターが報じたところでは先月2015年12月のサウジの産油量は平均日量1015万バレルになったとのこと。9ヵ月連続で日量1000万バレルの大台を超えたのは「数十年ぶり」としている。いずれにしても . . . 本文を読む