ユーロ圏からのノイズがあれこれ。もともと病気に例えるならば慢性疾患しかも複合したもので、しかも体質自体の改善を迫られるというのがユーロ圏の状況ゆえに、小康状態を経てまた循環的な危機モードがやってきたという感じだ。必然、直近の緩和を受けたリスク・オンから警戒のリスク・オフに針は振れ、各市場全般に売りが出やすくなっている。金市場では9月末の売りもあるだろうが、こちらは先々週の急騰直後から出ていると思われる。26日はETFなかでも「SPDRゴールド・シェア」が10トン強残高を減らしたが、期末の益出し、現金化と思われる。金価格はコメックスの先物ベースで1738.30ドルまで売られたものの、押し目買いに通常取引の終了時には1753.60ドルまで戻したので、この引け味は悪くはないと思う。不安定なユーロ圏情勢を受け慎重な換金売りに手仕舞い売りを巻き込んだが、売られたところでは買いも這わされていた。
もとより1800ドル手前には売り物が多いとは想定されていたこと。1804ドル台の戻り高値更新にはエネルギーを要するため、綱引きが続きそうだ。基本的には、緩和環境が下値の砦。
もとより1800ドル手前には売り物が多いとは想定されていたこと。1804ドル台の戻り高値更新にはエネルギーを要するため、綱引きが続きそうだ。基本的には、緩和環境が下値の砦。