亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

期末接近の綱引き状態

2012年09月27日 17時32分41秒 | 金市場
ユーロ圏からのノイズがあれこれ。もともと病気に例えるならば慢性疾患しかも複合したもので、しかも体質自体の改善を迫られるというのがユーロ圏の状況ゆえに、小康状態を経てまた循環的な危機モードがやってきたという感じだ。必然、直近の緩和を受けたリスク・オンから警戒のリスク・オフに針は振れ、各市場全般に売りが出やすくなっている。金市場では9月末の売りもあるだろうが、こちらは先々週の急騰直後から出ていると思われる。26日はETFなかでも「SPDRゴールド・シェア」が10トン強残高を減らしたが、期末の益出し、現金化と思われる。金価格はコメックスの先物ベースで1738.30ドルまで売られたものの、押し目買いに通常取引の終了時には1753.60ドルまで戻したので、この引け味は悪くはないと思う。不安定なユーロ圏情勢を受け慎重な換金売りに手仕舞い売りを巻き込んだが、売られたところでは買いも這わされていた。

もとより1800ドル手前には売り物が多いとは想定されていたこと。1804ドル台の戻り高値更新にはエネルギーを要するため、綱引きが続きそうだ。基本的には、緩和環境が下値の砦。



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1 コメント

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Unknown (しん)
2012-09-27 21:11:35
「この引け味は悪くない。」というプロの言葉は大変参考になります。
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