正直な話、私も精神病院に入院する、ということに若干の抵抗はありました。
でも、自分でアルコールを制限、あるいは止めようとしても、苦しいだけで、出来ない。と分かって、ある意味、積極的に、自分から救いを求めて入院した、という次第です。
アル中が入院して、スパッとアルコールを絶つと「離脱」と言われる、一種の禁断症状が出ることもあります。
でも、私の場合は、医者も拍子抜けするくらい「離脱」が軽かった。
幻覚も幻聴も、手の震えもほとんど無し。むしろ入院中、初期は、幻覚や幻聴を楽しんでおりました――幻覚も冷静に観察していると、思いの外面白い。
そこらへんの離脱については、あずまひでおさんの「脱走日記」(漫画)を参考にして下さい。この本は面白かった。病院の食堂の本棚に誰かが置いていったものを読んだのですが、外泊(一旦、病院から自宅に戻る)の時に、すぐにネットで同じものを買いました。オススメです。
それと私にとって幸いだったのは、担当の医師がアル中の専門家だったこと。私が入った病院はアル中専門ではないので、様々な患者さんがいるし、同じ精神科の医師と言えど、得意な分野があります――医者というだけで何でも出来ると勘違いして、過大な期待は持たないほうが良いですね。
色んな患者さんがいる、ということで、最初はおっかなびっくり、様子を見ていたのですが、数日で慣れました。
――私が怖がっていたように、他の患者さんもこちらを用心している雰囲気が分かったから。――怖いのはお互い様、だったのです。
それに私が入ったのは「回復期病棟」もう退院間近の患者さんばかり、というのも良かった。まあ、どこの病棟に入るのかは、運と担当の先生次第ではありますが。
病棟では毎夜、1時間ごとに看護士さんが各病室を見回っていました。
それも最初は鬱陶しいと思ったのですが、考えてみれば安心でもありますね。
アル中の平均寿命は52歳。私は入院して、病室で52歳の誕生日を過ごしました。
あのまま入院しなかったら、死んでいたのかも……と思っております。
精神病院に入院するということに抵抗があるかたも多いでしょうが、少なくとも私は救われたし、入院して良かったと思っております。
でも、自分でアルコールを制限、あるいは止めようとしても、苦しいだけで、出来ない。と分かって、ある意味、積極的に、自分から救いを求めて入院した、という次第です。
アル中が入院して、スパッとアルコールを絶つと「離脱」と言われる、一種の禁断症状が出ることもあります。
でも、私の場合は、医者も拍子抜けするくらい「離脱」が軽かった。
幻覚も幻聴も、手の震えもほとんど無し。むしろ入院中、初期は、幻覚や幻聴を楽しんでおりました――幻覚も冷静に観察していると、思いの外面白い。
そこらへんの離脱については、あずまひでおさんの「脱走日記」(漫画)を参考にして下さい。この本は面白かった。病院の食堂の本棚に誰かが置いていったものを読んだのですが、外泊(一旦、病院から自宅に戻る)の時に、すぐにネットで同じものを買いました。オススメです。
それと私にとって幸いだったのは、担当の医師がアル中の専門家だったこと。私が入った病院はアル中専門ではないので、様々な患者さんがいるし、同じ精神科の医師と言えど、得意な分野があります――医者というだけで何でも出来ると勘違いして、過大な期待は持たないほうが良いですね。
色んな患者さんがいる、ということで、最初はおっかなびっくり、様子を見ていたのですが、数日で慣れました。
――私が怖がっていたように、他の患者さんもこちらを用心している雰囲気が分かったから。――怖いのはお互い様、だったのです。
それに私が入ったのは「回復期病棟」もう退院間近の患者さんばかり、というのも良かった。まあ、どこの病棟に入るのかは、運と担当の先生次第ではありますが。
病棟では毎夜、1時間ごとに看護士さんが各病室を見回っていました。
それも最初は鬱陶しいと思ったのですが、考えてみれば安心でもありますね。
アル中の平均寿命は52歳。私は入院して、病室で52歳の誕生日を過ごしました。
あのまま入院しなかったら、死んでいたのかも……と思っております。
精神病院に入院するということに抵抗があるかたも多いでしょうが、少なくとも私は救われたし、入院して良かったと思っております。