ネット上での他の方の記録を見ると、雪割草がらみの場合、この山は名前を伏せることが多い。
おそらくは心無い盗掘者にその存在を知られたくないための配慮だろう。
私自身も今回それに倣い、「山形のとある山」とした。
とある山の遠景
遠目には変哲の無い低山だが、この山には雪割草の仲間(たぶんミスミソウ)が自生している。
一時期、町おこしの材料として宣伝したところ、盗掘者が大勢押しかけて来て雪割草は激減した。
その後、山盗りスタイル園芸への批判や保護活動の成果か、最近は徐々に持ち直しつつあるとも言われるが、
私が初めて来たのは三年前、それより昔の状況を知らないので何とも言えない。
歩き出してほどなくシュンランを見つけた。この山の南斜面は乾き気味の雑木林なので、
この蘭が多いが、これまたよく盗掘される植物だと聞く。
ユキツバキ(ユキバタツバキではないかとの指摘を頂く)
キクバオウレン
今回の雪割草、ここではミスミソウか。
一般的な白花は終わり気味だったが、色の濃いものはこれからが見頃のように感じた。
この山の雪割草は高館山のオオミスミソウ(こちら)と較べると、花は小型で株も小さい。
しかし青紫やピンクなど色の濃いものは比較的多いように感じる。
町おこしに担ぎ出され、激減する前の咲きざまを見たかったなとつくづく思う。
シュンランと隣り合って咲くものも有った。
オオイワウチワは山頂部の岩場や急斜面に多いが、まだ咲き出したばかりだった。
オオイワウチワ
このオオイワウチワは色が濃かった。
ショウジョウバカマ
ツルアリドオシの実
マルバマンサク
一時間半ほどで山頂到着。
山頂の展望台から鳥海山が見えた
(朝、登る前は雲を被っていた。山頂部で約一時間、時間を潰して雲が取れるのを待った。)。
山頂付近からの他の眺め。
今日は同じ道を下山後、クルマで北側へ移動。北側登山口からも登り返している。
「北面編」に続く。
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