例年ならば三月下旬から四月にかけては花を求めてあちこちの低山、里山を駆け回るのだが、
今年はコロナ騒ぎもあり、それが果たせていない。秋田県知事から「県外に出るな。」とのお達し。
県内のさんぽ(山歩)ならいいだろうと4月14日、八塩山(713m)に行ってみた。
行く途中、由利本荘市郊外から鳥海山が見えた。
7時半頃、八塩山山麓に到着。
非合法マップ
8時丁度、鳥居沢登山口から歩き出してすぐの斜面。昨年4月23日に較べると明らかに雪が少なかった。
花はまだほとんど咲いていない。
フキノトウ
イワナシ
鳥居長根コースと風ぴらコースの分岐点。
この辺りからオオイワウチワが多くなるが、今年は・・・。
昨年4月23日はオオイワウチワがみごとだった。
今年は昨年よりも桜の開花が8日(例年より10日)早いので、一週間から十日くらいペースが早まっていると見込み、
八塩山には今日(14日)に来てみたのだが、どうしたことだろう。
昨年、いっぱい咲いていた鳥居長根コースの大木の辺りはこんな感じだった。
この木の下のコロニー。今年は花がしょぼい。
今年のオオイワウチワは全般に花付きが良くなかった。
理由は何だろう。
今年は異常小雪だったので最初の開花は早かったと思うが、その後、何度も寒の戻り(降雪)が有った。
よって、花としては開花を分散する戦略に転じたのかもしれない。
スプリングエフェメラルや山菜は大雪の年には、融け次第、ドバーッと盛大に咲く(出る)傾向が有るが、
今年のように雪が少なく、寒の戻りが多い年はちょろちょろとメリハリの無い咲き方になるようだ。
鳥居長根の登りは厳しい。
途中、ロープ箇所も有る。
右上のブナが見えてくると少し緩やかになる。雪も現れて来た。
9時頃、山頂台地の端っこに到着。
ここまで来れば坂道は終了。左奥に山頂の東屋が見える。
山頂の鳥海山展望場所に到着。すっぽり雲を被ってしまい見えたのは裾だけ。
北東側、出羽丘陵の眺め。奥に見えるピークは保呂羽山(438m)。
山頂台地のブナ林はまだ雪に覆われ、芽吹きはもう少し先のようだ。
本来なら根開きしている筈の根元付近は最近降った雪で塞がれていた。
今回の八塩山、花は少なかったので、木の芽や草の実でご勘弁を。
オオカメノキの花芽。
ウルトラマンやバルタン星人の飛翔スタイルに喩える人も居る。
ツルリンドウの越年した実
今回の八塩山は花が少なかったが、下山時、キクザキイチゲとカタクリを数株見つけた。
登る時は朝早かったので花を閉じていて見過ごしたのだろう。
濃色のキクザキイチゲがちらほら。
カタクリは一輪だけ。
八塩山には三密は無かった。
マイナーな低山だが、地元民に人気が有り、いつ登っても必ず誰か居るのに、今日は無人、貸し切りだった。
下山後、近くのボツメキ清水に寄ったら、カタクリの群生地が有った。ここではオトメエンゴサク(エゾエンゴサク)?も咲いていたが、普通の青以外に紅紫の個体も見受けられた。
カタクリ エンレイソウ
オトメエンゴサク(エゾエンゴサク)?普通の青タイプ 紅紫タイプ