モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

2020年、焼石岳の絶景紅葉。その2。(2020年10月9日)

2020年10月25日 | 焼石岳/秋

(本頁は「2020年、焼石岳の絶景紅葉。その1。」の続きです。)

前頁のラストコメントの「銀明水上の標高1300m付近、紅葉してる」場所に達したらモー!凄かった。
そこから先は見渡す限りの紅葉、紅葉。
グレーテスト紅葉ショー!!だった。


六沢山方面



横岳方面






近くの紅葉、サラサドウダン。



小さな紅葉、ウラジロヨウラクだろうか。



これならば「焼石の紅葉は素晴らしい。栗駒以上かも・・・」という話もあり得るかなと思った。

銀明水の上に行くと、胆沢平野扇状地の散居集落が見えるようになる。




富山県の砺波平野、島根県の出雲平野と並び、日本三大散居集落のひとつと言われている。

紅葉を前面に見たのは今回が初めてだった。


平らな姥石平(標高1420m)が近づくと更に素晴らしい紅葉風景が展開する。
紅葉だけではつまらないので、バックに廻りの山々(標高差は100mくらい有るか無いか)も添えてみた。

六沢山をバックに。






経塚山と天竺山の重なりをバックに。左奥に霞むのは早池峰山。




横岳の一部。



これも横岳。




経塚山と天竺山の重なりを今一度。




東焼石岳







肝心の主峰・焼石岳は・・・

姥石平から望む。



以降、泉水沼とのコンビネーションで。


泉水沼から焼石岳を望む。






泉水沼の畔







焼石岳に登る途中から焼石岳を単体で。



その3へ続く。



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2020年、焼石岳の絶景紅葉。その1。(2020年10月9日)

2020年10月24日 | 焼石岳/秋

焼石岳は紅葉の名山・栗駒山の北隣にある1500m内外の山群である。
高山植物に関しては、全国屈指のお花畑を有し、花の種類も多くて申し分ないのだが、
こと紅葉に関しては話題になることがほとんど無かった。

私も以前、一回だけ、10月に行ってみたが、
この日は天候がイマイチで、けっして満足できるものではなかった(記録はこちら)。


最近、一部の方から「焼石の紅葉は素晴らしい。栗駒以上かも・・・」という話を聞いた。

本当だろうかと思い、10月9日に確認して来た。
結論は・・・実に素晴らしい!!ものだった。


まずは登山口から歩いて三十分、中沼の様子を。

この地の標高は910m、本格的な紅葉前線はまだここまでは降りてないようだが、
その兆しは見える。早朝の鏡面風景はいつもながらみごとだった。

中沼。バックは横岳。




手前に少し紅葉を入れて。



鏡面風景。横写真。



鏡面風景。縦写真。



今回の非合法マップ



中沼から十五分くらい歩くと、上沼がある。こちらは湿原化が進んでおり、中沼のように湖面はあまり望めないが、
限られた水面に映し出される風景は素晴らしいものだった。中沼よりも紅葉は心もち進んでる感じだった。

上沼。バックは横岳。




紅葉が進んでいるスポットをアップで。




上沼の鏡面風景。



上沼より先は登山道そのものが林の中の渓流のようになるが、

それを脱すると、小さな湿原と森林を交互に数回繰り返し、銀明水に至る。
森林の紅葉はまだ早かったが、小湿原の廻りでは小さな紅葉が見られた。

小湿原の紅葉



マルバマンサクの紅葉



森林の小道                                   
オオカメノキの紅葉
 


オオカメノキの紅葉は多彩だった。




草の実。タケシマラン。                             
これはマムシグサの実。
 


中間地点、銀明水付近(標高1150m)はまだあまり紅くなかった。


銀明水の広場




銀明水の象徴、ダケカンバ。                         
銀明水の湿原にはリュウキンカの咲き残りが。
  


銀明水の上の小さな滝付近。滝の上の斜面はやや紅くなっていた。




1300m付近にさしかかると、それより上は本格的に紅葉してるようだ。




その2へ続く。






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焼石岳の紅葉はいかがかな。(2017年10月1日)

2020年10月14日 | 焼石岳/秋

本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。

東北の高山では紅葉が本格化している。
焼石岳は何度も登っているが、何故か紅葉の時期には一度も登ってなかった。
どんな紅葉が見られるか、気になっていたので、2017年10月1日(日曜日)に行ってみた。

中沼登山口を朝6時に出発、中沼には6時30分に到着。横岳を眺めると、上の方はけっこう紅くなって見える。 

朝6時30分、中沼から横岳を仰ぐ。




今回の非合法マップ



ところがその約二時間後、標高1400mの姥石平に着いてみると、

確かに赤く紅葉していたものの、 

8時30分頃の姥石平

 



数分としないうちに濃密なガスに包まれ、何も見えなくなった。

こんな時、これ以上、登ってもしょうがないので、山頂は諦め、
横道を通ってこのところお気に入りの南本内岳の方に向かってみる。

 途中、出会った自然保護パトロールの方の話では、今年の紅葉は例年になく綺麗とのこと。
しかし焼石神社付近でじっと待っていても、これ以上は晴れなかった。
しまいには雨がぱらついて来た。

10時頃、九合目・焼石神社付近。



 

雨合羽を着るのはしばらくぶり。今年は初めてだ。
まあ、しょうがない。こんなこともあるさ。
今年の焼石岳の紅葉はイマジンだねと、ジョン・レノンの名曲を口づさみながら、
登山道脇にあるミクロの紅葉ばかり見て歩く。

湿原の草紅葉

 


サラサドウダンの紅葉とハクサンシャクナゲ                     ミヤマキンバイの草紅葉

 



ミネウスユキソウの枯れ花とチングルマの草紅葉



チングルマの草紅葉                            チングルマとミヤマトウキ?の草紅葉
 



ハクサンフウロの草紅葉                               ハクサンイチゲの残花
 

 

12時近くなって姥石平から下り始めたら、なっ( ̄π ̄;なんと急速に晴れて来た。
振り返ってみたら、焼石岳が出ている。しかし山頂部の紅葉はもうほとんど終わっていた。




東に連なる経塚山や天竺山はまだ盛りのようだが、いかんせんちょっと距離がある。 



経塚山と天竺山の重なり
 



間をつなぐ六沢(むざ)山は下の方が赤い。


六沢(むざ)山

 



姥石平の下部は今が盛りのようだ。


姥石平下部の紅葉。バックは六沢(むざ)山。
 



姥石平下部の紅葉。バックは東焼石岳。
 



姥石平下部の紅葉。






南側、横岳の斜面もよく紅葉しているが、逆光のため、見えにくかった。 


横岳方面の紅葉
 



横岳方面の紅葉
 



あくまでも個人的感想だが、焼石の紅葉は栗駒山三ツ石山と較べると赤味が弱い。

しかしそれを補うように他の色が頑張っている。

(その後、焼石岳の紅葉は栗駒山よりも素晴らしいと聞いた。
真偽のほどを確認すべく、2020年10月9日に行ってみた。そしたら・・・!! )

(「2020年10月9日の焼石岳」に続く。)

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秋の焼石岳・異色の花紀行3(2020年9月16日)

2020年10月01日 | 焼石岳/秋

(本頁は「秋の焼石岳・異色の花紀行2」の続きです。)

花の撮影で随分と遅くなったが、10時半頃、姥石平に到着。着いた時はガスで何も見えなかった。
そのため、山頂に行くのは止そうかなとも思ったが、数分したら急に晴れ上がり、廻りの山々も見えるようになった。

姥石平から見た焼石岳



横岳




泉水沼から焼石岳山頂を仰ぐ。




秋の焼石では青紫の花が多かった。トリカブト、ミソガワソウ、そしてリンドウ。

エゾオヤマリンドウは分布域が広く、山麓の中沼付近から山頂までずっと有ったが、
銀明水の上から姥石平あたりまでのものが新鮮で見頃だった。

エゾオヤマリンドウの群生



エゾオヤマリンドウ




エゾオヤマリンドウ                                                                                        ミヤマリンドウの咲き残り
 



ミヤマキンバイの残り花                                                                                   ゴゼンタチバナの実
 


結局、山頂まで行くことにした。

途中で見えた西面のカール状地形。元は大きな噴火口だろうか。




西焼石岳




山頂標                                                                                                             三角点
 


焼石岳山頂からの眺め。今回は雲の量が多く、鳥海山や遠くの山々はさっぱり見えなかった。


山頂から見た西焼石岳。



三界山や秋田方面を望む。



三界山



南本内岳


山頂付近で見かけた古花と残り花を幾つか。

ネバリノギラン                                                                                               キオン
 


ウスユキソウ古花




ハクサンイチゲ残り花                          ハクサンフウロ残り花
 


最後は下山時の印象的なシーンを幾つか。

銀明水の上から眺めた胆沢平野。全国的にも有名な散村とのこと。




オオカメノキの実                               樹林越しに見た中沼。

 


帰り途の中沼




この日の中沼は既に報告しているが、行きも帰りも無風の鏡面だった。






帰りの中沼林道沿いでアケボノソウを見つけた。

 



以上。

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秋の焼石岳・異色の花紀行2(2020年9月16日)

2020年09月30日 | 焼石岳/秋

(本頁は「秋の焼石岳・異色の花紀行1」の続きです。)

中沼から約一時間で銀明水に到着する。
ここには美味しい水場や避難小屋が有り、大きな木の椅子も数多く有り、登山者の憩いの場になっている。

ところが最近、避難小屋にクマさんが出没するようなので、最大限の警戒をしながらの休憩となった。
ここから先、大きな樹木は無くなり、(晴れていれば)見晴らしの良い登りになる。

銀明水のほぼ全景



シンボルツリーはダケカンバ。                                                                        
銀明水の湧き水
 


これより先、アザミが多くなる。

近くで咲いていたウゴアザミの群生。


このあたりは初夏、↓写真のようにミズバショウ、リュウキンカの花の海になる(2019/06/04撮影)




それが終わっても夏秋には何がしかの花が咲いてる。

少し歩いたら、谷川の縁で見慣れない青紫の花(群生)を見つけた。
それはアザミでもない、トリカブトでもない。







近寄ってみたところ、それはミソガワソウ(シソ科)だった。
大人の背丈ほどの高さで、青みのある穂花がびっしり。
とても綺麗なので、
イングリッシュガーデンにも使われているが、本州以南の低地庭では暑さに弱いのですぐ枯れる。

よって山に生えているものをそのままで愉しむしかない。













以前、八幡平や鳥海山で少し見ているが、
こちらのものは青みが強く、色も濃かった。

先月、鳥海山で見つけたもの。                                                                     かつて八幡平で見たもの。
 


今回、焼石で咲いていた花で最も多かったのはアザミだった。

それは中沼の登山口(標高720m)から山頂(1548m)まで切れ目なく咲いていたが、
銀明水の上あたりのものが一番充実しているように感じた。
種類はウゴアザミだと思う。


ウゴアザミ


ウゴアザミ


ウゴアザミ


ウゴアザミとゴマナ



他にはゴマナやミヤマアキノキリンソウなどキク科の花が優勢だった。

ゴマナ




ラスト・トリカブト。トリカブトを見たのは銀明水の上が最後だった。




ミヤマアキノキリンソウ



銀明水の上や下で見かけた地味な花を少し。
チョウジギクはオニシオガマ同様、
水の滴るような場所でときどき見かけるが、焼石にはやたらと多かった。

中沼や上沼あたりでは既に終わっていたが、上に行くほど咲き残りが多く見られた。

チョウジギク


チョウジギク



チョウジギクの群生                                                                                          
ウメバチソウ
 


ダイモンジソウ、左上にチョウジギク



これはシロバナトウウチソウかナガボノシロワレモコウなのかよくわからない。

 



右上のセリ科は茎の色からエゾノヨロイグサと推測。



秋の焼石岳・異色の花紀行3」へ続く。



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