モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

焼石岳・秋の陣。【帰り】(2021年9月25日)

2021年10月12日 | 焼石岳/秋

(本頁は「焼石岳・秋の陣。【行き】」の続きです。)

いつもなら焼石の山頂を降りてまた姥石平に戻ったら、草原を東焼石岳方面まで歩き、

花を愉しむところだが、今の時期は笹や枯草ばかりだし、
天気もイマイチなので、今日はこのまま下山することにした。

ところが帰り道は横岳方面も晴れ、登りの時、ガスで見えなかった紅葉もまあまあ愉しめた。

横岳の紅葉




横岳の紅葉と草紅葉



横岳の紅葉



ツツジ科の紅葉



オオカメノキの紅葉



姥石平の末端付近から焼石岳を振り返る。




ナナカマドの実



銀明水が近づくと、目の前に意外な風景が開けて来た。胆沢平野扇状地の散居集落だ。

いつもならば霞んでよく見えないのだが、今日は雨後で一時的に空気が澄んだのかクッキリと見えた。
秋は山の上から見る下界の稲田風景も素晴らしく、既に鳥海山や真昼岳(例えばこちら)などで見ているが、
今回コレクションがまたひとつ増えた。

胆沢平野扇状地の散居集落



胆沢平野扇状地の散居集落



銀明水が近くなったら、経塚山がちらっと見えた。こちらも紅葉している。




今回、焼石岳で遭遇した残り花を幾つか。
主に中沼から銀明水にかけて見たもの。量はかなり減ったが、種類は相変わらず豊富だった。

ゴマナ



チョウジギク



エゾオヤマリンドウ                               
オクトリカブトとミヤマセンキュウ
 


オクトリカブト



オニシオガマ                                       リュウキンカ
 


今頃になり、リュウキンカが咲いていた。これは残り花ではなく、狂い咲きだろう。

この枯れ植物はオオナルコユリか。




オオカメノキの実は2カラー。




上沼まで降下。帰りは横岳がしっかり見えた。




次いで中沼。

中沼の鏡面風景



帰りは横岳と鏡面風景が見えた。







中沼から見た横岳は紅葉していた。




秋田への帰り道、県境付近で振り返ったら、朝と同様、焼石岳と横岳が並んで見えた。




以上。

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焼石岳・秋の陣。【行き】(2021年9月25日)

2021年10月11日 | 焼石岳/秋

山仲間からの情報では、今年の栗駒、焼石の紅葉は例年よりも一週間以上も早く始まっているようだ。
これはのんびりしてられないと焦ったものの、九月下旬になったら、天気があまり宜しくない。
9月25日はどうやら晴れそうだった。
この日は午前3時半に家を出たものの、栗駒と焼石のどちらに行くかまだ決めかねていた。

途中の(横手市)十文字から両方の山が見えるので、そこから見て天気の好い方に登ることにした。
栗駒はスッポリ雲に包まれていた。焼石は背景に雲が有るものの山頂が出ていた。
焼石岳は昨年秋は10月9日に訪ねており、
今までに見たことの無い素晴らしい紅葉シーンに感動した(詳細はこちら)。

2020/10/09 焼石岳山頂手前から西焼石岳と遠く鳥海山を望む。



今年はどうだろうか。

県境を越えて少し先から焼石岳と横岳を望む。



今回の非合法マップ



登山口の中沼駐車場には6時半に到着。紅葉シーズン土曜日ということもあり、ほぼ半分が塞がっていた。

中沼への途中の坂道                                  中沼の畔
 



今回、中沼では自慢の横岳鏡面風景が見えなかった。花もほとんど無かった。
銀明水を過ぎ、この坂道のあたりから急に紅葉が始まった。しかしその上はガスで何も見えなかった。




たまに見えても至近距離の紅葉ばかり。




ところが姥石平まで来たら、急に晴れ出した。

姥石平に到着。



泉水沼



泉水沼から焼石岳がパッと見えた。




焼石岳山頂に登るまでの間はガスが切れ、近場だけだが、紅葉風景を眺めることが出来た。

泉水沼と東焼石岳方面






西焼石岳方面を見ながら登る。




西側のカール状地形を覗く。




泉水沼を見下ろす。




ネバリノギランの草紅葉                                                                                                             
ハクサンイチゲの残り花
 


ウスユキソウの古花



この日はほぼコースタイム通り、四時間弱で登頂した。

途中、ガスで景色が見えなかったので、撮影のため、立ち止まることが少なかったせいだろう。

山頂標                                   三角点
 


山頂に着いたら、またガスにすっぽり包まれた。
昼飯を食べながら、煙待ちならぬガス待ちをしていたら、
ホンの一瞬だが、隣の西焼石岳と三界山方面が見えた。

山頂から西焼石岳を望む。



山頂から三界山方面を望む。



ミヤマダイコンソウのシックな草紅葉                         キオンの草紅葉
 


チングルマの草紅葉



しかしその後はまたガスに包まれ、雨がバラバラと落ちて来たので、逃げ帰るように山頂から降りた。

姥石平まで降りたら、雨はパタッと止んだ。


【帰り】へ続く。

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焼石岳の晩期紅葉&落葉・後編。(2020年10月21日)

2020年11月08日 | 焼石岳/秋

(本頁は「焼石岳の晩期紅葉&落葉・前編。」の続きです。)

10時半頃、山頂に到着。
前回やその前は山頂まで行くのに4~5時間もかかっていた。
今回は途中の銀明水での休憩タイムを入れても3時間半だった。
これはコースタイムよりも若干早いくらいだ。
花や紅葉など撮影するものが少ないとまだ人並みに歩けるのかな。


山頂から西焼石岳と鳥海山



山頂標                                 ハクサンイチゲの残り花

 



北西側、三界山や焼石沼を望む。



横岳と泉水沼を望む。



山頂は風が強くて寒く、ガスで(ときおり鳥海山が見えた以外は)景色も見えにくかったので、
さっさと降りて風の弱い泉水沼で昼飯にした。

泉水沼と焼石岳




姥石平から先は登る時、ガスが湧いて見えなかった廻りの山々が見えるようになっていた。
同じ道を歩いても行きと帰りでは景色が違って見えるものだ。


冬枯れの姥石平と東焼石岳




経塚山と天竺山の重なり



胆沢平野扇状地の散居集落を望む。



帰り途の銀明水付近。
太陽の位置も光の角度も変わっているので、登りの時とは少し違う風景があちこちにあった。

銀明水付近のダケカンバ疎林



銀明水のシンボル的なダケカンバ。                   リュウキンカの残り花
 



銀明水下のブナ林




銀明水下の小道
 



当然だが、上沼や中沼の湖水風景も朝とは少し違って見えた。

上沼



上沼



樹間越しに見た中沼                           ヒメモチの実
   



中沼の水面にはさざ波が出ていた。




登山口駐車場に戻って来たら、柿の種号が紅葉に同化気味だった。 




帰りはまた国道397号線を走って秋田に戻ったが、早朝に見た紅葉や景色を復習しながら帰る。

早朝、ちらと見えた猿岩は近くに寄って眺めてみた。

猿岩




焼石岳の南隣にある笹森山は早朝は素晴らしいモルゲンロートだったが、

帰りに見ると思ったよりも地味な紅葉だった。

笹森山



胆沢川にかかる橋から焼石岳の前衛にあたる山々の紅葉もめそっとした感じ。
曇って光量が足りないせいもあるかもしれない。紅葉はタイミングの他に光も重要なんだなと思った。

胆沢川の橋




胆沢川の橋から柴沢山を望む。



以上。

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焼石岳の晩期紅葉&落葉・前編。(2020年10月21日)

2020年11月07日 | 焼石岳/秋

焼石岳には10月9日に登り、素晴らしい紅葉を見て来たばかりだが、21日にもまた出かけている。
今回は中腹、中沼付近の紅葉を観るのが目的だった。
未明に秋田市を出発、東成瀬村から国道397号線に入り、秋田岩手県境を抜ける辺りで夜が明けたが、
岩手に入ったら凄まじい紅葉が!!

焼石岳の前衛、柴沢山



焼石岳の南隣、笹森山




笹森山をもう一枚。なお笹森山の紅葉は帰りにも見ている。




これは真横からの朝の光を浴びて紅葉が特別に赤くなったようだが、
こんなみごとなモルゲンロートを見たのは初めてだ。なおこの赤味は五分程度で消えた。

国道397号線を更に東進すると胆沢ダム湖が見えて来る。今日は珍しく栗駒山も見えた。

胆沢ダム湖の眺め。左に猿岩、中央奥に栗駒山。




栗駒山



その後は未舗装悪路の中沼林道を30分ほど走り、中沼登山口へ。
7時丁度に登山開始。
焼石(中沼コース)は登り始めが (´π`;)しんどい。
中沼までの間に長短の坂が七つか八つくらい有る。
特にしんどいと感じるのは六番目あたりの坂だ。

六番目あたりの坂                           七番目あたりの坂
 


約三十分後、中沼が見えて来た。紅葉してるといいのだが・・・。




今回の焼石来訪の最大の目的は中沼の紅葉だった。
岩手のfb友人が10月18日に訪れ、タイヘン素晴らしい紅葉風景を見たと報告していた。

中沼が素晴らしいのは鏡面で風景が見られる点だ。よって紅葉も二倍素晴らしく見える筈。
なお18日、私は泥湯三山(こちら)に行き、こちらには来れなかったので、晴れ間を見て三日後に来たような次第。
21日朝の中沼はこうだった。







残念。紅葉は既にピークを過ぎていた。
僅か三日間とは言え、紅葉の中の真っ赤や黄色はほとんど散ってしまい、

ブナのオレンジ(日が翳ると褐色)ばかりが残っていた。紅葉とはタイミングだと痛感した。
横のものを縦にしても、状況は変わらない。







今日は中沼の紅葉を観たらさっさと下山し、近くの他の場所の紅葉を観て帰るつもりだったが、
ご覧の通り、好い天気だったので山頂まで行くことに変更した。
山頂部の紅葉は最盛期の9日に来て見ていた(記録はこちら)。
今日は終わっているとわかっていたが、
冬枯れの山頂部はまだ見たことがなかったので、話のタネに登ってみることにした。


上沼



上沼



途中のブナの紅葉
 


ブナの紅葉と横岳一部




銀明水はもうすぐだ。

                                     銀明水
 


銀明水より上は紅葉が終わっていた。




途中から眺めた六沢山。




ところが姥石平まで来たら、天気が急変し、いきなりガスに包まれた。
それでも晴れ間が有ったのでそのまま山頂へ向かう。
横岳との鞍部から先は風が強く、{{{゚◇゚;}}}ガクガク 寒かった。
廻りの山には既に雲がまとわりついていて、前回(こちら)のような大展望は叶わなかった。
それでも何故か鳥海山はよく見えた。この日は秋田側の方が天気は安定していたようだ。

かつて田中陽希さんも絶賛した焼石岳南西側のカール状地形



山頂間近から西焼石岳と鳥海山




鳥海山をアップで。



後編に続く。

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2020年、焼石岳の絶景紅葉。その3。(2020年10月9日)

2020年10月26日 | 焼石岳/秋

(本頁は「2020年、焼石岳の絶景紅葉。その2。」の続きです。)

今回の焼石は紅葉も綺麗だったが、山頂からの展望も素晴らしかった。

山頂を目指し、横岳との鞍部に到着、鳥海山が目に入った時は嬉しかった。




その後、高度を稼ぐと、山頂南西側にあるカール状地形も見えて来て更に嬉しくなった。

カールの周囲は紅葉に彩られ、中心部は草紅葉だった。

山頂南西側にあるカール状地形



カール状地形の南半分







カールの南半分の奥には高松岳、神室連峰が見える。雲の上にちょろっと見えるのは月山。



西焼石岳と鳥海山













山頂から主に北側の眺め。今日は岩手山や早池峰まで見えた。

北側の眺め。右奥に岩手山、左奥に和賀岳や秋田駒、手前ののっぺりした山は南本内岳。






北西側。三界山と横手盆地。



北々東側。牛形山。



北東側。早池峰山。



南側の山には雲がかかっていた。

栗駒山




横岳と泉水沼




泉水沼




山頂付近で見た草紅葉と残り花。

トウゲブキとハクサンフウロ



ミヤマダイコンソウ                               
ハクサンイチゲ
 


ウスユキソウとミヤマダイコンソウ



チングルマ                                 
ミヤマキンバイ
 



エゾオヤマリンドウ



このシリーズ最後は山頂から見た胆沢平野扇状地の散居集落。

ここは富山県の砺波平野、島根県の出雲平野と並び、日本三大散居集落のひとつと言われているが、
ヘリや飛行機を使わずに高所から俯瞰できるのはここだけだろう。







以上。


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