里の家ファーム

無農薬・無化学肥料・不耕起の甘いミニトマトがメインです。
園地を開放しております。
自然の中に身を置いてみませんか?

子どもの日に・・・!

2020年05月05日 | 社会・経済

子どもの数 過去最少を更新 39年連続の減少
   FNNプライムオンライン 2020/05/05

子どもの数が39年連続で減少。
    5日の「こどもの日」を前に、総務省が国内の4月1日時点の15歳未満の子どもの数を発表し、推計で男の子が774万人、女の子が738万人の1,512万人で、2019年より減った。
39年連続の減少となり、過去最少を更新した。
都道府県別に見ると、2019年10月現在で、前の年より子どもが増えたのは東京都だけとなっている。
子どもの割合では、最低の秋田が9.8%と初めて1割を割り込み、割合が最も高いのは、沖縄の16.9%だった。
全国平均は12.0%で、世界の人口4,000万人以上の国で、最低レベルとなっている。

*     *     *     *     *

こどもの日に考える 「やさしさ」が育てる未来
「東京新聞」社説2020年5月5日
 
 切ない、そしてもどかしい「こどもの日」です。コロナ禍で思ったように遊んだり、学んだりできない状況が続きます。こんな時期だけれど、こんな時期だからこそ、未来を担う世代への願いと、支えるべき社会の責任について考えたいと思います。
 休校が決まった二月末、自由学園最高学部(大学部)の渡辺憲司学部長は「『今本当のやさしさが問われている。』コロナ対策に向けて」と題したブログを書きました。そこでは、感染症関係の学会で出会った研究者の言葉が引用されています。

◆感染症で恐ろしいのは
 「感染症は勿論蔓延(もちろんまんえん)が恐ろしい。しかしもっと恐ろしいのは病いに対する人々の差別と偏見です」
 ハンセン病に対する隔離政策、エイズや水俣病の人たちへの差別…。新型コロナウイルスで、感染症の誤った歴史が繰り返される危険があります。医療従事者や家族が、周囲の心ない言葉や対応に傷つき苦しんでいるという現実がすでにあります。感染した人や家族の家に投石や落書きするなどの陰湿な嫌がらせも明らかになっています。悲しいことです。
 「正義と柔軟な感性を持つ若さこそ社会と家庭を思いやりとやさしさに包まれた場所に引っ張って行けるのです」。そう若い世代への期待を記した渡辺さんに「やさしさ」の意味するところを尋ねてみました。

 「『やさしさ』は『痩せし』。自分の身を痩せさせることであり、辛(つら)いことでもあるんです」
 新型コロナウイルスは誰でも感染する可能性があります。不安や恐怖にのみ込まれそうになります。自分も痛みを感じている中で、相手の憂いをくみ取ることができるかどうか。やさしくするって、実は大変なことなのかもしれません。
◆大林宣彦監督の言葉
 福島の人々を取材していると、二〇一一年の東京電力福島第一原発事故の後に起きたことと、今の状況を重ねて心配する声を聞くことがあります。福島ナンバーの車が県外で差別的な扱いを受けたり、その後も避難した子どもたちがいじめられたりしました。「あの時と同じようなことが、コロナで起きてほしくない」。その声は切実です。
 四月に亡くなった映画監督の大林宣彦さんは一四年、福島の高校生に向けて、励ましの言葉を贈っています。高校生を対象にした映像フェスティバル。相馬高校放送局の作品「ちゃんと伝える」を、大林さんが特別賞に選び、その表彰式の席上でのことです。
 「痛みを感じる体験をした人の方が、うんと人を思いやったり、やさしくなったりする能力を神様から与えられている。(福島の高校生の)作品を見せてもらうことは被災の状況や悲しいことを超えて、人間の勇気ややさしさや失っちゃいけないものを再認識させてくれる力がある」
 晩年に「この空の花-長岡花火物語」(一二年公開)などの戦争三部作を撮った大林さんは同じ席でこんなことも言っています。「悲しいこと、辛いことは忘れることで生きていられるってこともある。自分たちはそれでいいけど、未来の子どもたちが歴史を知らないと同じ過ちを犯すから、やっぱり伝えておこうと」
 社会が差別や偏見に満ちた暗い方向へと転がってしまうのか、それともつながりを深めて問題解決にあたる方向へと歩みだせるのか。私たちは今そのことが問われています。周囲の苦しみもくみ取りながら考えたこと、感じたことは、コロナ後の社会の針路を定めていく原動力になっていくでしょう。そして若い世代には、それをさらに次世代に伝えていく時間もたっぷりあります。

 さて、この原稿を書くにあたり、自由学園の渡辺学部長からは、一つ注文を受けています。こどもの日はむしろ、子どもを包み込む社会がどうあるべきかを書くべきだと。政治家から子どもや若者を思いやる肉声が聞こえてこないことに、教育者として怒っていました。
◆大人がまず身を削って
 休校が続き、経済的に困っている家庭の子どもたちの栄養状態が心配されています。閉鎖的な環境で、虐待やDVの問題もいっそう深刻になっています。大学生たちはアルバイトがなくなり、退学を考えるなど深刻な経済状況が明らかになってきています。
 子どもや大学生の困難はコロナ禍で生じたわけではなく、もともとあった問題があらわになったという側面があります。社会はそこからまず反省をしなければなりません。そのうえで十分な手だてを講じていかなくては。将来を担う世代のために、身を削って「痩せし」にならなくてはいけない責任はまず大人たちが負うべきです。

*     *     *     *     *

改正「児童虐待防止法」 体罰ない社会へ
 国際子ども権利センター(シーライツ)代表理事・文京学院大学教授 甲斐田万智子さんに聞く
   「しんぶん赤旗」2020年5月5日


まず「子ども観」の転換を
 すべての体罰を禁止する法律が4月に施行されました。体罰のない社会に向けて、何が必要なのでしょうか? 国際子ども権利センター(シーライツ)代表理事で文京学院大学教授の甲斐田万智子さんに聞きました。(手島陽子)

 改正された児童福祉法と「児童虐待の防止等に関する法律」が4月から施行され、家庭もふくめたすべての場で体罰は禁止となりました。たたくなどの身体的暴力だけでなく、言葉の暴力や長時間の正座、ごはんを与えないなども含まれます。
 コロナ対策として外出が制限され、子育てが大変な状況で、「ストレスがあるからたたくのは仕方がない」となりがちです。だからこそ、体罰が違法だと周知することは大切で、悩みながらも踏みとどまる保護者が増えることを願っています。

■海外では
 日本では“言葉でわからないときは、痛みでわからせる”“3回言っても聞かなかったらたたく”などの考え方がよしとされてきました。これは、“たたかないしつけ”の方法が知られていないことも大きいと思います。
 海外では、体罰を禁止することで虐待が大きく減少し、虐待による死亡も減少したという報告が複数あります。例えば、日本では毎年50人ほどの子どもたちが虐待で亡くなっていますが、1979年に体罰を禁止したスウェーデンは数名以下です。意識も大きく変化し、「体罰はかっこ悪い」という感覚が行きわたっています。

■解決の力
 たたかない子育ての柱は、「子ども観」の転換です。今の日本では、大半のおとなが、子どもを下の存在と見ています。子どもは未熟で、話してもわからず、おとなが導くべきだと考えられているのです。対等な関係に立つなら、子どもの考えを聞き取り、意見が違うときは話し合おうとするはずです。子どもは人格をもった存在だと気付き、接することが大切です。
 子どもが乱暴なことをしたとき、たたいてわからせようとする親もまだ多いですね。でも必要なのは、子どもに理由を聞き、何が問題でどういうおとなになりたいかを一緒に考えること。それによって暴力に頼らない方法で、問題を解決する力が育ちます。
 シーライツは親の“しんどい”に寄り添いながら、子どもにイライラした時にどのように切り抜けるかを講座などで広めています。例えば、怒りを感じた時、深呼吸が効果があるので、親子でシャボン玉をする…などです。
 子どもへの体罰には、ジェンダーも大きくかかわっています。「子育ては母親の仕事」と女性にばかり圧力がかかります。誰からもサポートがない状況では、子育ては孤独でつらいものになります。母親のイライラが“自分だけが負わされている”という状況から起きることも多いです。父親が子育てを担うために早く帰宅できるような社会にする必要があります。困ったときに頼れ、悩みを話せる場をつくることも、行政や社会に求められています。

■講座開催
 子どもへの暴力がなくなることは、平和な社会をつくることに資すると思います。要求がぶつかり合ったときに、強い人の力で抑えるのではなく、相手の思いを聴いていくコミュニケーション力をもつことができるかどうか。暴力でなく対話こそが解決につながると信じて、子どもに接していく日常の積み重ねが大切だと思います。
 この考えは、憲法9条の大切さを知ることにつながり、暴力でなく対話で解決する社会をつくり上げていく―。今回の体罰の禁止は、その第一歩になるのではないかと考えています。
 私たちシーライツも、子育てのヒントを伝える講座をオンラインでも開催することになりました(申込者10人から開催。info@c-rights.org)。外出できない今こそ、たたかないしつけの方法を知ってほしいと思います。

●国内外の動き●
 子どもの権利条約第19条で子どもへの暴力は禁止されています。2006年、国連子どもの権利委員会は、それを補完する「体罰その他の残虐なまたは品位を傷つける形態の罰から保護される子どもの権利」一般的意見8号を採択しました。15年に国連で採択されたSDGs(持続可能な開発目標)の中でも、30年までに子どもへの暴力撤廃目標を掲げています。
 16年には、「子どもに対する暴力撤廃のためのグローバル・パートナーシップ」という国際運動が始まり、体罰を全面的に禁止する国が増えました。日本政府も18年にこの運動を牽引(けんいん)するパスファインディング(経路探索)国になると表明。世論の高まりの中で、昨年59番目の体罰禁止国となりました。


 寒い寒い。昼過ぎにようやく10℃、それからまた気温が下がっている。明日朝は3度の予報。定植中のミニトマトに保温資材をかけて帰ってきた。

北こぶしも咲きました。

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。