里の家ファーム

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危ないミカン、柑橘類。

2014年04月04日 | 健康・病気

 

台湾が日本産みかんを廃棄、EUが禁止した危険農薬検出、

                                         1個で子どもに健康リスク

 今年2月、台湾に輸出された日本産みかんから多量の農薬「メチダチオン」が検出され廃棄処分となった。子どもが1個以上食べると急性参照用量を超える残留量だった。欧州連合(EU)はこの農薬を2004年に使用中止とし、2012年には輸入モノの基準値を日本の250分の1にまで厳しく下げた。ところが、消費者の健康より農家・農協の利益を重視する日本は、台湾の5倍、EU250倍という甘い基準を放置。その製造元・スイスのシンジェンタ社は、世界的な使用量減少で2011年に製造中止したが、日本国内だけは全農(JA)が登録・製造・販売の権利を買い取り農家に提供し続けている。5大産地県の農協に取材すると、いずれもメチダチオンを使用。安心をうたう生協&宅配業者の間でも、「大地を守る会」は不使用、「らでぃっしゅぼーや」は使用、など対応が分かれた。

 

 

今年の26日に台湾で日本産みかんからメチダチオンという農薬が1.4ppm(みかん1㎏あたり1.4㎎検出された。台湾での残留基準は1ppmだったため、廃棄処分となった。

ミカンの国民全体の最大摂取量(一度に食べる量)は326.4g(大体34個分)に設定されており、その量を食べた場合、急性参照用量(ARfD)1.35倍になる。16歳の小児に限定した場
合、3.8倍にもなり大幅に超過する。 

 大人の場合、だいたいLサイズのミカンを4個、子どもではLサイズ1個と少し、で健康への影響が懸念されることになる。

日本のみかんの残留基準値では摂取許容量の4.8倍超過
 このメチダチオンという農薬の、日本でのみかんへの残留基準値は5ppm(みかん1㎏あたり5㎎)だ。

 台湾の基準値は1ppmであったため廃棄処分にされたが、同じものが日本で売られていても、違法にはならない。

 
 
               
   

 ミカンは皮をむけば大丈夫では?と思われるかもしれない。確かに残留農薬は皮の方に多く残っていると考えられる。しかしこの農薬メチダチオンは浸透性があり葉から植物の中に入って殺虫効果を持続させる。下記に紹介する欧州連合(EU)での評価でも、皮を取り除くことでの農薬の減少率のデータが無いので、安全側に立って減少率なしと仮定して評価してある。ちなみに日本の残留農薬検査法では、みかんだけは皮を向いた可食部で検査することになっている。台湾の検査法がどうなのかは不明だ。    

   
 
 

◇EUでは残留基準値を250分の1に
 そもそもこの農薬は世界的には使用削減の方向にある。欧州連合(EU)では2004年に登録を抹消し、使用できなくなった。ただその後もEUでは、輸入かんきつ類に対する残留基準値は、日本と同様の5ppmが設定されていた。

 

しかし2010年に人への健康影響を再評価したところ、5ppmでは急性参照用量やADIも超えてしまうことが判明。2012年に残留基準値を大幅に引き下げた。かんきつ類の残留基準値は250分の1である0.02ppmにまで引き下げられた。

 

世界的には製造中止も、日本だけ全農が製造販売続行
 世界的に使用量が減少したため、製造メーカーのスイスのシンジェンタ社は、2011年に、製造中止を発表した。

 

 しかし、なぜか日本でだけは、販売が続いている。と言うのも全国農業組合連合会(全農)が、このメチダチオンは、日本のかんきつ類などの果樹栽培や茶栽培でのカイガラムシ防除には必須だとして、日本での登録・製造・販売の権利を20121月にシンジェンタ社から買い取ったのだ。

 

 201210月からは、全農の子会社であるクミアイ化学工業()が製造し、全農を通じて販売し続けている。農業協同組合新聞では、その農協の対応の早さをほめたたえる記事を掲載している。

 

 全農は日本の農産物は世界一だと豪語するが、ミカンは世界一危険かもしれない。消費者の安全より農家の利便性を優先するJAの体質がよく表れている。

有田みかんも愛媛みかんも「メチダチオン」使用
 食品添加物と違って、栽培中の農薬の情報は、商品には表示されていない。消費者としてはどのような対策が可能だろうか?