ロングトレイルという冒険
「歩く旅」こそぼくの人生
加藤 則芳
世界中の名だたる縦走を歩破してきたロングトレイルの第一人者が、歩きながら積みかさねた思索の軌跡。実践的な歩き方の心得を手はじめに、自然に身を置き、自然と分かち合いながらヒトが生きるという、ロングトレイルの真髄を鮮やかに伝える。ソロー、ジョン・ミューア、グレゴリー…アウトドア文化を拓いた先人たちの精神を受け継ぎ、山や森の奥深さを綴った歩行のクロニクル。
最新号のビーパルの表紙は4月に亡くなられた加藤則芳さんです。
最近ロングトレイルをだれよりも愛してた加藤さんの本をありったけ読んでいます。
本書はアパラチアントレイル187日間の山行記をベースにして、ロングトレイルとはなにか?どのような装備・技術が必要か?日本のロングトレイルの紹介
等が記されています。
Bepal等最近のメディアでよく紹介されるロングトレイルは、YAYA的にはなんかロングトレイル用に軽いウルトラライト系の用品を買わせようという、ちょっと業界的な匂いを感じますが...
加藤さんのはオーセンティックなロングトレイルな感じがして好きです。
重い荷物はつらいですが...
加藤さんも本書でおっしゃっているように...
「重いバックパックを背負ったときの背筋がスッと伸び心が浮き立つような快感は、いまも昔も同じだ。自らが野山で生活するに足る最小限の荷物を背負い応分の生活をすることの心地よさが僕にはある。」
荷物を軽くすることは...マストではない...なんて思います。
ロングトレイルについて思うことは...
YAYAは貧乏性なのでせっかく山に行ったからには、とりあえず一番高いところまで行こう的でピークハントはしてしまうのですが...
どちらかというとピークはおまけ的で一番幸福感を感じるのはなにも考えずに一日中テクテクと山中を歩き続けているときです。
とにかくマイペースでテクテクと動いていることが好きです。
景色のいいところでも、だいたいスルーしちゃいます。
で
夏の山行はほとんどが縦走です。
でもしょせん3日~5日程度なので、ロングトレイルとは言えませんが...
なのでAT:アパラチアントレイルやPCT:パシフィッククレストトレイルなどのロングトレイルには憧れます。
特にPCTの北部はビッグフット生息地を延々と歩くようなものなので、ビッグフット・ハンティングも兼ねることになり一粒で二度おいしい ♪ みたいな。
半年くらいかかるので絶対いけないだろうけど...
そんなので...
より現実的なのがPCT のハイライト的なジョン・ミューア・トレイル。
ジョン・ミューア・トレイルを行く
バックパッキング340キロ
加藤 則芳
シエラクラブの生みの親、「森の聖者」と呼ばれたジョン・ミューアその名を冠した山岳トレイル340キロを、ヨセミテからマウント・ホイットニーまで一気に踏破した記録。35キロの装備を背負い、クマに出会い、ゴールデントラウトを釣り上げ、バックパッカーと意気投合!アウトドア魂の真髄がここにある。
全長4260kmのPCTのうちシェラネバダ山脈を貫く340kmのジョン・ミューア・トレイルは1ヶ月くらいで走破できるので、まぁPCTやATよりは現実的です。
加藤さんも練習というわけではないですが、ATの前にここを走破しています。
でも初回のときは足を痛めて途中リタイヤとなってしまいます。
翌年の再挑戦で見事に走破するのですが、忙しいなかでの身体つくりや装備やプランに推敲が詳しく記載されてて実に興味深いです。
山行は準備も楽しみの一つですからワクワクします。
「これは、冒険でも探検でもない。そんな大げさなものではない。単なるバックパッキングの究極のイベントにすぎないのだ。そもそもバックパッキングに冒険や探検は似合わない。明るく陽気に、楽しくそしてさわやかに、おおらかに歩く。これがバックパッキングの真髄である。」
今年の夏はどこの山に行こうかな ♪
「明るく陽気に、楽しくさわやかに、おおらかに歩く」ですか~。言うのは簡単だけど、山の中を一人でうろついて、その心境になれるまでには、かなり修行が必要な気がするなぁ。
どうしても不安がつきまといそうだし、そう簡単に到達できない心境だと思うんですよね。
でも、そうありたいですね。
この夏、ぜひ。
加藤さんも足を痛めたり、熊に襲われそうになったりでけっして楽しいだけの山旅ではなかったようです。
ATでは強盗に襲われて命を落とす人もいるみたいです。
憧れではあるけど、生半可な覚悟ではいけませんよね。
その点
ビッグフットに襲われた人って記録にあるかぎりではゴールドラッシュこころに山師が一人首の骨折られて死亡の1例だけなのです。
ほとんどが警告で石を投げられただけですんでます。
やはり一番怖いのは人なのかも。
信越トレイル!
私もいってみたいです。
テント場が予約制で数も少ないとかいろいろ難しいところもあるみたいですがいつかは♪