小説家志望のサムは、働いていた古書店が潰れて無職になった。妻からも突然別れを切り出され、彼は絶望のどん底に沈んでいた。サムは探偵助手の仕事を見つけ再起を図る。文学と芸術しか知らない自分でも探偵にならなれる!そう確信するサムだったが、巨漢の探偵ロンスキーに命じられた謎の美女の素行調査は次第に奇妙な様相を…。ベストミステリ三冠に輝く『二流小説家』の著者、渾身の第二作!
(「BOOK」データベースより)
前作の「このミス洋物第1位」の「二流小説家(the serialist)」と同じく売れない中年小説家(別人)が主人公のミステリです。
前作と同じくミステリ的には まぁ 犯人すぐ分かる的で 「本格派」 な方々にはイマイチ感あるかもしれませんが...
ゴードンさんの本についていえば... YAYA的には犯人探しなど、どうでもいいのです。
なんといっても 登場人物の 異様なまでにたってるキャラに引き込まれます ♪
前作のダークなお嬢様JK クレア や 冷酷な女弁護士兼バンパイアオタクの キャロル などなどの女性陣や 変体な連続猟奇殺人鬼 ダリアンが実に魅力的 ♪
第2作の本作では 「キャラ立ち」 はさらにパワーアップしてて...
超DBで自ら動けない安楽椅子探偵や
メキシカンな黒髪淫魔や
サイコでオタクなレンタルビデオ店主や
伝説の変体カルト映画監督や
ロシアのコスプレ・アサッシンや...
エトセトラ
な方々が大挙して登場します ♪
前作同様 売れない作家が主人公なので本に関する記述も多いのですが
舞台がハリウッドなロスなので
映画に関する記述が異常なまでに多いです。
肝心の謎解きよりもマニアックな映画に関するオタクな会話の部分の方が多いのではないかと思うほど...
そんな映画談義にかけて登場人物の心内の情景を表現しているのですが
(たとえば妻が家出したときの落ち込んだ晩にどの映画DVDを見るべきかを延々とビデオ店員と長々と討論するとか...)
ロスのなんというか 全米屈指の 飛び交う巨万の富や 邪悪に輝く太陽や ビッチィな美女達や セックスドラッグロックンロールや の淫らな感じがすばらしい ♪
ロスといえば...
どうでもいいことですけど
YAYAの親戚がロスにいるので昔一回だけいったことあります。
Tが付かないDL や Jが付かないUS にも行きましたが...
なにぶん昔なので、最近できた日本のに比べると 「ちょっとしょぼい感じ」 がありましたね。
今はバージョンアップされてるかもしれませんが。