早朝津軽線で長編成客レ3種盛り～遅れ寝台特急2本～

はまなす撮影後、そのままの位置で続行の3098レを撮り、再び先ほどの位置に戻って北斗星を迎える準備を行いました。このタイミングで移動したのは、朝の情報更新開始時刻である5時を過ぎてもJR東日本に夜行列車の遅れ情報が掲載されていなかった事から、30分程度の軽い遅れを想定したためです。この時間、ちょうど下り臨貨のスジが設定されていたため、これに乗って北斗星がやってくるかもしれないと考えました。しかし、予定時刻になっても列車は現れませんでした。この段階で、JR北海道の運行状況を見ると、北斗星の遅延情報が確認できましたが、遅れ時分までは記載されていませんでした。
そこで、ちょうど近くに有人駅である蟹田駅があるので、運行状況を確認する事にしてみる事にしました。切符売り場の窓口で尋ねてみると、親切にもどこかへ電話して確認して「約2時間の遅れ（6時40分頃に蟹田）」と教えて頂く事が出来ました。これは、常に教えてもらえるとは限らないので、非常にラッキーでした。

カシオペアは本来、北斗星のかなり前に通過してしまっているはずなのですが、大雨でしばらく不通になっていたのであれば、団子になってやってくる可能性も考えられます。この時点で北斗星通過予定まで30分程度時間がありましたが、遅れカシオペアの可能性も考えたため、すぐに再び先ほどの撮影地に戻りました。蟹田駅でその点も確認したいと、北斗星について尋ねた後にふと思ったのですが、再び電話してもらうのは申し訳なく、ぐっと我慢してすぐに撮影地へ戻り準備を整える事にしたのです。
撮影地はそこそこ日が射すものの、基本的に湿度が高く、しかも海風で塩分を含んでいるためカメラがだんだんベトついてきます。精密機械には大敵である塩分を含んだ湿気に長時間さらすことになるのですが、仕方ありません。
北斗星通過予定より10分ほど早くに下り線の信号が変わり、遠くのカーブから2灯のライトを輝かして列車が近づいてきました。蟹田駅でしばらく停車するため、早めに北斗星が来たのかと構えましたが、後ろに従えた客車の色がどうも違う…？更に近づいてきた姿をよく見ると、まさかまさかのカシオペア！！淡い期待が本当になるとは！しかもこの時はしっかりと日が射してくれたため、側面にしっかり日が射してくれました。


興奮冷めやらぬ状態で、続行でやって来ると思われる北斗星を待ちます。先ほどの撮影で構図の確認もできたため、微調整を行います。下り信号はしばらく後に開通し、教えて頂いた時刻に北斗星が姿を現しました。しかし、幸運はそうそう続かないもので、先ほどはあれだけ照ってくれた太陽は雲隠れ。それでも2時間遅れた分、露出は十分上ったので定刻で曇られた時の様な悲惨な画になる事は回避できました。

当初は雨予報で津軽線に行くのはやめようかとすら考えていたのですが、予定外に朝から長編成客車列車を3本も撮れて大満足の撮影となりました。
しかし、遅れた原因は大雨によるもの。遠く離れた東北本線沿線での出来事でしたが、雨の被害にあった方や、予定が大幅にくるってしまった乗客（中には長く乗れて喜んでいる人もいるかも？）もおられるでしょうし、手放しで喜ぶわけにも行けませんね。

2013.07.27. 瀬辺地 - 蟹田 遅8009レ / 遅1レ（上/下）
Nikon D700 ED AF NIKKOR 80-200/2.8D