青森・北海道遠征 番外編・東海道で自衛隊輸送返し

8/1朝は思ったよりもゆっくりとした出発になってしまいました。
この日の絶対にはずせない予定は14時55分に羽田から空路青森へ向かうこと。これが崩れると全体が崩れてしまいます。

前日夜遅く実家に戻り、最後まで決まりきらない旅程を練りながいつの間にか眠ってしまいました。出発までゆっくり日程を考える暇がありませんでした。なんせ、出発が決まったのも10日ほど前の事でした。

関西在住にもかかわらず、わざわざ羽田を目指すには訳があります。この日は先日往路を撮影した自衛隊輸送輸送の返しが新鶴見PFに魅かれて東海道を下ってきます。西浜松での停車を利用すれば前後の2箇所で撮影して飛行機に間に合いそうでした。
どこで撮影するのがよいのか東海地方はまったく見当がつきませんでしたが、一箇所は浜名湖の鉄橋で撮ろうと決めていました。

7時過ぎの新幹線で浜松を目指します。ひかりですが名古屋しか停車せず乗り換えの手間もない重宝な列車です。しかも自由席が5両もあり、適当に乗っても座り逸れはまずありません。
浜松に着くと、撮影できそうかとりあえずホームを観察します。すると、静岡方が開けており、撮る事ができそうです。また、お一人先客もおられ、残念な結果にはならなさそうです。
さて、下り線は3線ありました。手前は折り返し線、その奥は本線、一番奥は待避線。まあ、普通に考えると2番目を通過していくと考えて差し支えないでしょう。

通過予定時間の少し前に本線に停車していた車両が留置線へ引き上げていきました。いよいよやってくるかと総勢4名になり待ち構えますが予定時刻と思われる時刻になっても現れません。それぞれ別々のルートから得ている情報をつき合わせて見ますが、やはり予定時刻は過ぎています。そうこうしているうちに、本線に折り返し列車が入ってきて停車してしまいました。何らかの理由で遅れているようでしばらく来そうにありませんが、追いかけるためには早く来てくれないと西浜松停車時間が短縮されて不利になります。

しかし、しばらくすると、奥からいかにもEF65のライトと思われるライトが近づいてきます。本線は開通してないのにまさか…と思い反射的にカメラに手が伸び、待避線へカメラの向きを変えていました。側線に入るためにそれなりに減速しており、何とかピンともあわせられましたが、トリミングが必要な仕上がりになってしまいました。遅れのために通過線が変更になったのでしょうか。

2010.08.01 天竜川 - 浜松 9863レ
Nicon D300 ED AF NIKKOR 80-200/2.8D


予定の追いかけ列車に乗れず、1本後の列車になってしまいましたが、とりあえず乗って浜名湖へ向かうことにしました。車内には追いかけ撮影者が多く乗っています。西浜松に停車している列車を追い越し、新居町で下車します。通過予定まで後10分、ダメもとで炎天下を荷物を抱えて撮影地の橋の袂まで速足で歩きます。荷物が肩に食い込み、熱くてふらふらになりながらやっとの思いで撮影地である浜名湖の橋の袂に着くと同時に列車がやってきました。あわててカメラを取り出し、何とか撮ることができました。構図も何もあったもんではなく、こちらもトリミング必至です。

2010.08.01 弁天島 - 新居町 9863レ
Nikon D300 AiAF NIKKOR 28-70/2.8D


何とか撮影しましたが、試練はまだ待ち構えています。十数分後に新居町へやってくる列車に乗らないと、羽田の飛行機につながらないという無茶苦茶タイトな予定になっていたのです。当初、橋はもっと近いと考えていたのです。
必至の形相で競歩のごとく足を進めているつもりですが、途中で気が遠くなってきます。汗だくになりながら執念で駅にたどり着いたのが発車5分前でした。

その後も綱渡りは続きます。新幹線で品川に着いたのは14時3分。16分発の羽田空港行き列車で33分着。飛行機の時間まであと22分。15分前までに搭乗手続きを済ませないといけないため、急いでカウンターに向かいカメラを預けて搭乗口へ向かうと10分前にもかかわらず長蛇の列ができています。到着便の遅れのため搭乗手続きが遅れていたようです。結局15分遅れてのフライトとなりました。

久々の綱渡り日程。できればしたくないですが、欲張ったためこうなってしまいました。
疲れ果てたものの、何とかなったからいいですが、最初から日程が崩れてしまうところでした。