goo blog サービス終了のお知らせ 
monmon photo
日頃撮影した写真の記録。鉄道中心に。

個人的な範囲以外での画像の無断使用を禁じます。
 



道南非電化区間の有名撮影地めぐりが続きます。

有珠Sで北斗星を撮影後は、朝の飛行機で北海道入りされる海鮮丼さんをお迎えに千歳へとんぼ返り。往復同じ道ではつまらないのと、高速代節約のため、洞爺湖・支笏湖経由で一直線に千歳へ抜けるルートを選択。沿岸の国道をちまちま走るよりは気持ちよく走れそうです。快適な山道を進む事小1時間。行程の4割ほどを進んだ段階で急に土砂崩れのため通行止めとのこと。千歳へ抜けたいと誘導員に尋ねると、来た道を引き返して伊達から高速が一番早いとの返事…。これでは約束の時間に間に合いそうにありません。あわてて地図を見ると、この付近から白老へ抜けられる道があります。そういえばさっき前を走っていた大型トラックが曲がって行ったな…。誘導員氏に尋ねると、今朝の段階では通行止めだったけど、トラックが曲がって行ったのなら通れるかもしれないねとの事。ダメ元で行ってみると意外にはよく整備された道ですが本当に険しいところに通した道でした。左右の山肌を見ると崩れたところがあちこちにみられました。この日の未明には苫小牧一帯に大雨特別警報が出ていたことは後から知ったのですが、無事に通行する事が出来て幸いでした。

千歳で無事に海鮮丼さんと合流した後は、今夜の宿のある長万部へ直行します。天気も良くなく、北斗星しか走らない日なので早目に現地入りして明日以降のためにロケハンに時間を割きつつ午後の貨物など撮る事にしました。途中有珠山SAで先日おは朝で紹介されていた「ほた定食」を昼食に食べようと立ち寄りますがまさかの売り切れ。テレビの効果なのでしょうか。
入念なロケハン後は早目に宿に入って温泉で疲れを癒します。

翌朝は5時半出発で宿からほど近い撮影地へ向かいます。水平線の向こうから朝日尾が上がってくる様子が見え、雲もそれほど浮いていません。これはなかなかの撮影日和です。
機材を担いで撮影地入りすると、すでに1名先客がおられましたが、その後は新たな撮影者もなくまったりと準備にかかります。側面をしっかり見たいため、なるべく線路から離れた位置を確保。2台切りでスパンを変えて準備にかかりますが、過去の作例を見ると11両のカシオペアはかなり奥がきつく少しお尻が茂みにかじられてしまいそうです。かといってあまり引き付けすぎると釜ばかり強調されてしまうため、D700×80-200mmとD300×28-70mmの組み合わせに落ち着きました。今回2台切りをするためにプレートも新調して遠征に臨んでおり、いつもと気合の入り方が違うのです。

先行する普通列車で試し撮り。短すぎていまいちイメージはつかめませんが頭を持ってくる位置は確定。複線区間のため、ちょっとダイヤが狂うと被る危険がある対抗貨物列車は無事に通過。太陽は文句なく、あとは通過時間を待つのみです。ところが定時を過ぎてもやって来る気配がありません。本来ならトワイライトとの被りを気にしないといけない対向貨物も通過。さらに数分後の貨物まで定時で通過して行きます。どうやら遅れているようですが、時間がつかめません。今目の前を通過して行った貨物との擦れ違いもあるため、かなり遅れる可能性が考えられます。

ここで10日札幌発のカシオペアが大雨で運休となったことを思い出しました。翌11日に上野に向けて回送されていれば、昨日である12日上野発は無事運行されるはずですが、11日も北海道は大雨であったため札幌で足止めされてい居る可能性は無きにしも非ず。そうなると13日札幌発まで運休となってしまいます。昨日の時点で12日上野発のカシオペア運休情報は入っていないはずですが、心配になってきました。しかし、しばらくすると約30分遅れで運行中との情報が入り一安心。結局40分ほどの遅れでやって来ました。

草木が生えており見通しは効きませんが、その合間から近づいてくる様子は確認できます。朝日をいっぱいに浴びて、奥のカーブから顔を出すと、重連凸はモーターの唸りを上げて通過。予行演習通り慎重に2台のレリーズを切り分け捕獲完了!北海道の凸のスピードは思ったより速いとは聞いていましたが、確かに速い。くねるS字を足早に通過して行きました。回復運転を行っているのかもしれません。
標準レンズの望遠よりで仕留めた方はやや釜重視の構図で2構図とも思い通りの結果となりました。望遠構図では、最後尾の台車が草むらに少しかじられてしまいましたが、標準レンズの方では何とか抜けきってくれています。これは想定の範囲内の結果です。


本来なら続行でトワイライトですが、約1時間遅れとの情報。もちろん札幌方面への貨物もやって来ません。
今度は1両減車なので微妙に画角をいらって待ち構えます。予想通り遅延は徐々にかさんで1時間半に膨らみます。ところが北斗星の遅延情報が入って来ない。30分以内の遅延は公式サイトに乗らないのですが情報掲出がいつも遅いので載っていないだけの可能性もあります。なるべく遅らせないはずのスーパー北斗ですら10分ほどの遅れを持って通過して行きました。トワイライト撮影後は時間があるので別の場所へ移動しようと考えていたのですが、移動すべきか悩まされる状況となってしまいました。

天気は相変わらず心配なし。トワイライトはほぼ情報通りの遅れを持って通過して行きました。今回は先ほどのカシオペアよりもさらに唸り、黒煙を吹き上げて駆け足で通過して行きました。重連だとこんなに力が出せるのかと感心してしまいます。
望遠構図はキャブに電柱が串刺しになってしまいますがどこかに刺さるので仕方ありません。なかなか色の出ない深緑の客車体も朝の斜光線が当たれば鮮やかな色を発してくれます。このウネウネ感がたまりません。関西や関西に近い北陸地域ではこのウネウネ感が出せる構図がなく、とても新鮮です。これが撮れただけでも来た甲斐があるというものです。


続いて標準レンズ。
がめん2/3を占める凸の存在感がよく出ています。ピンク基調のHMが青い釜によく似合っていますね。


早朝から準備した甲斐ある撮影となりました。

2014.09.13 長万部 - 静狩 遅8009レ / 遅8001レ
Nikon D700 ED AF NIKKOR 80-200/2.8D
Nikon D300 ED AF NIKKOR 28-70/2.8D


コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )


« 有珠S字で北... まさかのほぼ... »
 
コメント(10/1 コメント投稿終了予定)
 
 
 
Unknown (ラジマニ)
2014-09-24 22:03:15
こんばんは。
札幌近郊および函館・青森近辺での撮影を済ませ、次は室蘭あたりの非電化区間での撮影か、と考えていた私にとってタイムリーな記事になりました(笑)参考にさせていただきます。
車両直上に架線もなく、北海道らしいのんびりとした風景が良いですね!
 
 
 
ラジマニさん (mon)
2014-09-25 21:58:26
こんばんは。
コメントありがとうございます。
これから道南非電化区間を攻められるのですね。まだまだ続くので、最後の記事は間に合わないかもしれませんが、参考になれば幸いです。日が短くなっていき、撮影できる場所がじわじわ狭くなっていってしまうのが悩ましいところですね。
 
 
 
北海道らしい良い写真です。 (sillky6)
2016-02-11 07:41:26
カシオペア廃止前に、北海道区間で撮りたいと思い色々なサイトを見ていました。

こちらのS字カーブ、どうやって行けば良いんでしょうか?
また、車が必須でしょうか?

非常に迫力のある良い写真だったので、是非情報教えてください。
 
 
 
ご訪問ありがとうございます (mon)
2016-02-13 09:13:40
sillky6さん、初めまして。
コメント頂きありがとうございます。
お返事が遅くなってすいません(古い記事にコメント頂いたので、気が付いていませんでした…)。

さて、この撮影地ですが、朝の撮影地としては非常に有名な場所です。地図で言うと、線路が緩いS字を描いて国道に寄ってくるあたりになります。ただ、実際に行くと入り口が分かりにくいと思います。
長万部駅から歩いて来られる方もいますので、徒歩も無理ではありませんが、車の方が断然便利です。

長万部駅方面からのアプローチされる場合、線路が寄ってきてしばらく行った先に線路脇まで広がる空き地があり、そこから砂利道が長万部方面へ延びています、それをたどって行けば撮影地へ到達すると思いうます。

ただし、最近撮影者が集まり、この周辺に柵が出来たとのうわさも聞いており、同様の写真が今現在撮れるかどうかはわかりません。線路から十分離れて安全に撮影できる場所ではありますが、人が集まれば無茶をする者のもやって来てしまいます。
撮影地はカーブ区間にあり、貨物列車などは結構な速度でやって来ます。カーブを曲がった先で線路に寄った位置に撮影者がいれば、運転士はひやりとする事と思います。安全に十分気を付けてよい写真を撮ってくださいね。
 
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。