紅葉を駆け抜けるロクヨン重連タキ

今年も寒くなり、石油輸送のシーズンとなりましたね。中央西線の信州寄りでは、ロクヨン重連の牙城です。
10月後半からは予定臨の6883レも走り始め効率よく撮影が出来るようになりました。11月半ば過ぎのこの日、木曽路の紅葉は見事だろうと、遠征を考えていましたが、天気予報は雨！それでも、行けるチャンスを逃すと来年まで紅葉はお預けなので、久しぶりにtakanorichi531さんと雨の中遠征してきました。

天気予報は午前の降水確率はやや低めにもかかわらず、現地はしっかり雨。6883レを追いかけて昼頃になっても雨脚は強いままでした。
山を下りながら、3084レをどこで迎え撃つか考えますが、安全に以前撮影したポイントを巡る事にしました。雨の中カメラを出すだけでも大変で、新規撮影地を開拓するエネルギーなど残っていませんでした。
通過30分ほど前に、野尻ストレート近くの駐車スペースに到着すると、すでにそれらしき車が1台先着していました。とりあえず三脚だけ持って撮影場所の確保に動きます。家と家の間の細い通路を抜けて線路脇に出て撮影方向を眺めると、雨に煙っていてもわかる見事な紅葉が奥から手前に向かって続いています。車体で隠れないように視点をやや高い位置に持ってきますが、結局はほとんど隠れ、ちょろっと見える部分についてもこの雨なのでせっかくの色合いがほとんど出ないでしょう。しかし、普段嫌われる線路脇の雑草が枯れてきれいに色づいていました。せっかくの艶やかな紅葉は雨で霞んでしまいますが、雑草紅葉が画面に華やかな色どりを加えてくれました。雑草紅葉メインにすえて画面を作る事にして、既に用意されている方に被らないように位置取りしつつ、雑草紅葉を目立たせるべくなるべく開いて構えて側面が入るように三脚の位置を決ました。
傘をさしてカメラをセットし、タオルでガードしますが、カメラは容赦なく濡れていきます。雨にさらすのはなるべく短い時間となるように心がけますが、少し前にやって来るピン電から撮るとなると、しばらくセットしておかないといけません。そのピン電で画面とシャッター切位置の調整を行います。画面右上の枯れ枝が気に入りませんが、5名とこの撮影地にしては多い人数で傘を指す空間も確保しつつとなると、動く事も出来ず、目をつぶらざるを得ません。

前回は霙の中を10分ほど遅れてきた3084レでしたが、この日はきっちり定時に大宮更新重連でやって来ました。予定通りに背景の建物を処理して、色付く木々に囲まれたしっとり雨の紅葉を走るロクヨン重連タキを撮る事が出来ました。晴れていればもっと華やかな紅葉なのでしょうが、なかなか撮る機会もない、しっとりした紅葉も気に入りました。

撮影後は手早く片付け、列車の後を追いかけました。

2012.11.17. 野尻 - 十二兼 3084レ
Nikon D700 ED AF NIKKOR 80-200/2.8D