monmon photo
日頃撮影した写真の記録。鉄道中心に。

個人的な範囲以外での画像の無断使用を禁じます。
 



私が本格的に撮鉄活動を開始していたいこれまで数多くカメラを向けてきた、愛知機関区所属のDD51。今回のダイヤ改正で定期運用離脱という大きな節目を迎えました。
最後の花道として、1801号機にわずか3日間でしたが、惜別のHMを両エンドに装着してささやかなセレモニーも実施されました。最近の過熱ブームがなければ2週間ぐらい掲出もできたでしょうが、3日間だけとはいえしっかりとマークを掲げてくれたことをうれしく思います。四日市でのセレモニーは、一般にも貨物駅の一部を開放されたようで貨物会社の思い入れを感じます。
これらは平日イベントですので、私自身は参加できませんでしたが、同好の士の方々の記録を見せていただき楽しむことだ出来ました。

この機会に、13年半で撮影してきた稲沢凸の様々なシーンを振り返ってみたいと思います。
TOP画像は、撮影枚数が少なく組写真にできなかったものを無理やり組んだもですが、撮影開始した当時は、塩浜支線もまだまだ活発に機能しており、三菱化学からの化成品や石原産業からの硫酸輸送も行っていました。また原色率もまだまだ高く、原色重連もそこそこの頻度で見ることができました。海山道の陸橋からはいったん塩浜を経由して折り返してきた(入換扱いなので、本線走行でも入換灯が点灯)エチコキの受渡しを間近で見ることができました。石原産業の黄タキをつないだ列車は時間の関係でまた近いうちにと先送りしているうちに撮影する機会なく輸送終了となってしまいました。
また、1日1往復の南四日市貨物も健在で、塩浜と掛け持ちで撮影したことが懐かしいです。しかし適当な写真がぱっと出てこなかったため、今回掲載したものは四日市側線で停車している上り列車です。
173レ~174レの主に検査貨車を運ぶ運用も一足先にDF200に代わってしまいました。編成が短いので短い区間でもいろいろな表情が狙える楽しい運用でした。


続いて、懐かしい順に紀勢貨物。
鵜殿にある製紙会社からの紙輸送列車でしたが、伊勢長島付近の険しい峠があるためか当初は重連運用でした。風光明媚な山間を走る区間では四季折々きれいな写真が撮れることに気づいたころには、単機牽引となりもう運行終了が見えてきたという頃。原色重連もおおさえておらず、もっとたくさん通っておけばよかったと後悔の残っている列車でした。唯一1枚だけ写真に残している青色更新機は紀勢貨物で撮影したものでした。


お次は、セメント輸送。
短区間の機織り運用で、良い釜が入ったら何度も撮影できてラッキーでした。本線区間だけでなく、構内扱いの貨物船では、工場地帯を抜けて、唯一稼働状態の可動橋を渡る姿から、貨車受渡しでの機関車付け替えを敷居もない間近で見学することができる楽しい列車でした。境目があいまいな感じは、工場地帯の貨物船ではよくある風景でしたが、そういった貨物船がどんどんなくなってしまい、機関車は変わってしまいましたが、今でもその姿が見られる貴重な地域です。なお、当時は可動橋の埋め立て地側のすぐ脇まで入ることができました。富田での様子をあまり記録できなかったことが心残りです。


重連貨物輸送。
折り返し積車タキを牽引する場合は、返空タキも重連運用でした。このクラスの機関車が重連総括で走ってくる姿は迫力満点で、何度でも撮影したくなる被写体でした。関西線は一部単線区間もあり、追っかけも効くダイヤだったため、原色重連の情報をキャッチすると雨が降るとわかっていても撮影に出かけたことが懐かしいですね。天白川築堤でのアウトカーブ撮影は、逆光のため基本的に天気の悪いときしか狙えず、構図を探っているうちに運行終了になってしまいこれも心残りの一つです。


塩浜駅風景。
入換では何度も行ったり来たりするため撮影したカットも多く、似たような写真がたくさんあります。重連でやってきた機関車は重連形態のままでタキの入れ替えを行っていきます。15両クラスの長編貨物の場合は、海山道の手前ぐらいまで引き上げなければならず沿線の複数の踏切が閉まりっぱなしになっていました。早朝の塩浜は2本のタキ貨物がやってくるため機関車の数も多く、側線にはタキもたくさん停まっており賑やかでした。しかし、最近は出荷量も減少しているようで、塩浜発着の貨物の数が減少してさみしい状態です。


フライアッシュ/炭カル貨物
運用の関係で、凸重連で運転されていた富田行の白ホキですが、夕方以降で走る列車のため基本はバルブ撮影。蟹江や富田で迎え撃つのが普通でした。しかし、蟹江では週末の単機牽引の時の記録しか残っていません。
原色重連が充当された際には、終業後に駆けつけて撮影したのは良い思い出です。到着した白ホキはその後の三岐貨物便に合わせて半分に分割されて、牽引してきた凸によって側線に手際よく押し込まれていました。
かつては凸牽引時代もあった5580レですが、その後は牽引機が変わり特別な時しか凸は充当されなくなってしまいました。今回の改正でEF510が充てられるようになったようですが驚きです(個人的には64牽引のままが良かったですね)。
衣浦臨海鉄道でDD51訓練の際に見られた、衣浦臨海鉄道線内を凸単機で白ホキ牽引する列車も貴重な被写体でした。


衣浦臨海鉄道のDD51訓練運転
少し前までは、訓練運転に合わせてHM掲出されたり、貨物駅でミニ撮影会が開催されるなど、ファンに理解あるイベントで楽しませてくれていました。訓練の際には決まって原色機が充当されていたような気がします。碧南駅へ白ホキを運んだあとは、東浦駅手前まで3往復程度単機で訓練運転をこなし、白ホキを半分大府へ運んだあとは、コキを半田埠頭~大府往復と全線で運転していました。


山陰本線迂回貨物列車
最近の大きな出来事としては、西日本豪雨の際に山陽本線が復旧するまでの期間、山陰本線経由で貨物列車が迂回運転された際に、非電化区間に稲沢凸が出張して運行されました。定期の貨物輸送がなくなって久しい区間に列車を走らせることは、訓練運転など大変な手間だったと思います。運べる貨物量としては、本来の輸送量に比べて微々たるものではありましたが、船やトラックでは運びづらい荷物を中心に1日1往復の輸送量を確保し、鉄道貨物の矜持を保つことができました。(同様の出張運転が、先日10年の節目を迎えた東日本大震災での磐越西線を使った迂回石油輸送でも行われました。撮影したい気持ちは大きかったのですが、震災爪痕の残る地域への撮影だけの訪問は気持ち的に憚られ断念しました。)
山陰迂回貨物は1日だけ時間を作ることができたため、弾丸出撃してきたのですが、予報に反して天気が好転してくれたため、風光明媚な区間を走る貨物列車を記録する事が出来ました。かつては全国津々浦々に貨物輸送網が張り巡らされ、こんな景色を走る貨物列車はいくらでもあったと思いますが、景色の良いところ(人が少ないところ)を走る貨物列車を見ることは難しくなっています。


この2年楽しませてもらった、8075レ。
異種重連というのは違和感もあるのですが、カッコよさが勝る重連でした。凸が先頭というのもよかったですね。基本的に平日しか見れない列車ですので、宿直明けの眠気と戦いつつ月1回の出撃の楽しみにしていました。この1年は蜜が避けられるように撮影地を工夫し出撃していました。幸い天気に恵まれた時もあり、最後のゴタゴタ時期はスルー出来るほどの余裕をもって記録することができました。
今回の改正でDF200重連に変わったようで、今後の出直明けの楽しみは残ってくれました。


最後に、タブレットと凸
中京地区の貨物線には意外と日自動閉塞が残されている区間がいくつかあり、塩浜もその一つでした。しかし塩浜は数年前に自動化されてしまい、今ではタブレット見ることはできません。なくなる少し前に何度か記録したのですが、タブレットを手渡しせずに2階の信号扱所までロープに引っ掛けて運ぶなどイレギュラーな姿を楽しむことができました。
衣浦臨海鉄道も非自動閉塞を守っている路線であり、凸訓練運転の際には凸とタブレットの組み合わせが復活しました。タブレット自体は、接続点であるJR武豊線の駅で今もその姿をみることができます。


コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )


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コメント
 
 
 
地道に記録されましたね~。 (レイルファンにっしー)
2021-03-15 22:32:44
monさんこんばんは。

こりゃすごい!愛知や三重在住ならともかく、よくぞこれだけ地道に記録されましたね。圧巻です。

実は私も愛知凸歴は約13年で、撮るきっかけは雑誌などで原色機が半数にまで減ったのを知って、「ぼちぼち始めるか」 がきっかけでした。それまでは殆ど撮ってません。

エチレンや、三保三隅・江津鉄橋の迂回貨物、塩浜の画像など、いいですね~。私なんか無駄に同じようなカットばかり撮ってて、monさんの画像にお見それいたしました。

でもまだ私たちにはJR西日本の8両の凸があります。とくに新山口凸なんて、今年は大注目ですね。どんどん記録しておきたいところです。
 
 
 
レイルファンにっしーさん (mon)
2021-03-24 17:20:04
コメントありがとうございます。

13年間よく沿線に通ったなと改めて思います。
自宅からそれほど遠くなく、楽しめる路線ですので回数が増えたのだと思います。

工臨も朝練シーズンを迎えましたので、先日さっそく今シーズン1発目をとってきたところです。
山口線の凸訓練も先月遠征してきました。
順にアップしていきたいと思いますので、お待ちください。
 
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