ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

せんしゅう亭~上方落語競演会~

2015-02-14 22:18:18 | 浪切亭・せんしゅう亭・落語

お馴染みの浪切亭に、雀々さんが登場。

今日は、喬介さんの「道具屋」と雀々さんの「代書」あたりが聴きたいと、
嫁さんと言いながら、浪切ホールへ。

ここの、小ホールはこじんまりとして落語聞くにはキャパ敵には最適。
(もう少し、横拡がりだったら最高ですが・・・)


たっぷり2時間の熱演、競演でしたが、

まずは、一番太鼓から、喬介さんの笛も入りの、大熱演からスタート。


一、笑福亭喬介・・・・・・・・「牛ほめ」

今日は、各人たっぷり演ろうと、喬介さんも20分の持ち時間か、
学校寄席をネタにマクラをじっくりと・・・・・・・、
こんなにマクラの長い喬介さん聴いたの初めて。

噺は「牛ほめ」、手慣れたもので、おもしろさたっぷり。
普請ほめで終わるのではなく、「天角地眼一黒鹿頭耳小歯違う」と牛ほめまで。

でも、秋葉はんのお札を貼るのは、牛の穴ではなく、
また娘の悪口いう畏れのある大阪のアホの口に。

初めて、聴きましたな・・・・・まあ、色んな工夫あるんですな。


二、笑福亭たま・・・・・・・・「憧れの人間国宝」

たまさん、地味な衣装ですいませんと云いながら、
よう武将が城から脱出する時に、おなごの着物を被って逃げますが
そんなシーンを思いだすような、ど派手なお着物で登場。

泉州生まれの、たまさん、地元ネタでまずは親近感の笑いを。
岸和田より貝塚、貝塚より和泉佐野、和歌山に近づくほど田舎もの扱い。
南海線より阪和線の方が、「私ら阪和線やから」、となぜかおとなしく控えめに・・・と。

そして、得意の、ショートコントを、
最後はB29で、これ以外の終わりってあるんでしょうか。

噺は「憧れの人間国宝」、
何度聞いても師匠の「アー、アァー」の台詞の連続はおもしろい。

認定式での、三番叟も堂に入ったもの、十八番って、強いですな。


三、桂文鹿・・・・・・・・・・・・「くろしお1号」

文鹿さんも、この頃よく聴く「利き酒」かと思いきや、
土地柄も活かし、そして十八番の阪和線、きのくに線を走る「くろしお1号」

まあ、土曜とか日曜日に新幹線とか九州内の特急に乗ると、
こちらは、出張で仕事モードなんですが、・・・・遊びの小団体さんに出くわすと
まさに、この状態・・・・大きな声で、子供の自慢ばなしに、そこに居られない人の噂話し。

娘に伝言忘れたのか、冷蔵庫に入れてあるものの説明から、温め方まで説明。
いつか、クリーニング屋に出す衣服の指示まで。

それと、掛かってきた電話ですが、「今どこやと思う」から始まって「行先の案内」まで。

まあ、マナー知らずの、おばさま達は、集団になれば
パワー倍増恐いもの知らずでおます。

そんな、「くろしお1号」でおました。

四、桂雀々・・・・・・・・・・・・「代書」

「ぽーんです」、今川焼、回転焼、太鼓饅頭、あたりで悩むところは
師匠の枝雀さんを彷彿させる。

以前は、派手なところ(留五郎さんの方)で、枝雀さんが現れたんですが、
この頃は静かなところで(代書屋さんの方)で、チラチラと。

でも、嫁さん大好きな雀々さんで、それまでバッチリ起きていたのに、
「代書」の途中辺りから。うつらうつら、
あの、うるさい中で、寝れるなんて、たしたもんでおます。

まあ、あの「ポーン」という声が掛かる前には、
肘で突いて準備させておきましたが・・・。

充実の、四人で二時間の落語会。
たっぷり楽しませてもらいました・・。

また、この浪切ホールにて、二回、三回。とお願いしまっせ。


せんしゅう亭~上方落語競演会~
2015年2月14日(土)午後2:00開演
浪切ホール・小ホール

一、笑福亭喬介・・・・・・・・「牛ほめ」
二、笑福亭たま・・・・・・・・「憧れの人間国宝」
三、桂文鹿・・・・・・・・・・・・「くろしお1号」
四、桂雀々・・・・・・・・・・・・「代書」




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