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言語学者の著者が、歌人、ラッパー、声優、小説家の各プロと言葉について語り合う。それは言葉だけにとどまらず、「生きるヒント」も多く語られる。
歌人の俵万智さんとは、頭韻の効果、繰り返しの技法、連濁の不思議、字余りと句まtがり、日本語の美しさ、など短歌をかじっている私としては、目からうろこも多々あって面白い。例えば「制約は創造の母である」と。五、七、五、七、七という制約のおかげで安心して創作ができると・・・。
声優の山寺宏一さんは、声は「感情のヒダ」のようなものを伝えることができる。声の高低の調節、話すスピードを変化、更にあえて沈黙の時間を作って「間」を撮ってみる。これってまさに落語で苦労している登場人物のキャラづくりです。
言語学の究極的目的は「ヒトを知ること」であり、そしてそれはすなわち「自分を知ること」なんですと。これって落語にも言えることですよね。落語を演じていると、「ヒトを知ること」でありそして最後には「自分を知ること」につながってきます。 言葉、会話、って大事ですよね。

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