ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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第75回中井神社~笑福亭松喬一門会

2011-11-19 23:37:59 | 笑福亭松喬一門
今日は、中井神社での「笑福亭松喬一門会」。ついに今回で最終回。
75回目であり、打ち上げ講演と、あれれ喬介さん以外は全員参集。




ぎっしりのお客様。

最初に、世話人の元アナウンサーの乾浩明さんと、宮司の吉原芳文さんが登場。
今回75回目ですが、難波神社時代に15回やっていたので、実は90回目。
30年前に、当時鶴三さんであった松喬さんから、勉強会をしたいと乾さんに相談があり、
師匠の六代目の許可を得てはじめたのが、この会。

今や、一門総勢9名もの弟子と孫弟子ができ、勉強会の役目は達したと、人生の還暦を迎えたように
ここで、一旦区切として、この中井神社の会を終えたいと・・
今後は、又色んな形で、一門を支えていきたいと、ご挨拶。


一、笑福亭生寿・・・・・・・・・・・・・・・・「兵庫船」

最強の前座。真面目でこの笑いの少ない旅ネタをしっかりと仕上げる。
生寿さんの一席で、松喬一門の強さを感じますな。


二、笑福亭風喬・・・・・・・・・・・・・・・・「大安売り」

一門で、一番笑いのセンスがあるのでは・・。
今回のように、時間のあるとき、無いとき、臨機応変にコンパクトに構成できる。
「千早ふる」に続く風喬さんの「大安売り」、必見のネタですな。


三、笑福亭喬若・・・・・・・・・・・・・・・・「いらち俥」

時間がないせいか、最初の俥屋ののんびり感が薄かったが、語り上手の喬若さん、
久しぶりに動きのある噺。熱演で、机で組んだ高座が軋む。
揺れる高座をヒヤヒヤしながら見た15分のコンパクトな舞台でおました。


四、笑福亭右喬・・・・・・・・・・・・・・・・「向う付け」

一門の秘密兵器、右喬さんの登場。
ちょっと抜けている主人公、そのセリフのたどたどしさ、演技なのか、右喬さんの地なのか
どちらにしても、落語ファンには、その独特の間がウケる。
向う付けの笑いをとるところでも、一拍おいてから笑いがおきる。不可思議な右喬さんの落語。
クサヤや鮒鮨が好きになるように、癖にならないように気をつけなければ・・気をつけなければ。


五、笑福亭喬楽・・・・・・・・・・・・・・・・「宗論」

作次郎、いや作五郎ではじまった、喬楽さんの「宗論」
コンパクトにまとめ上げなければという意識があり過ぎるのか、急いでいる割には、前に進まない噺っぷり。
主人公の作次郎にはもっとキリストかぶれしてて欲しい、喬楽さんらしくいたっておとなしい「宗論」でおました。


六、笑福亭三喬・・・・・・・・・・・・・・・・「鷺取り」

今日は、南座の顔見世ようで、次から次と登場しますが、楽屋は着替えている者でいっぱいでむさ苦しい限り。

噺は「鷺取り」。トリ取りの方法と、雀、鶯、鷺、それもどじょうをコツコツとつついている処で終わる。
でも、随所に、三喬さんらしさのおもしろさが満載。

最後にこの男、ニワトリを捕って日本一、いや世界一になった、
あのケンタッキー・フライドチキンの創業者、若き日のカーネルサンダース、
読み切りの講談の一席でございます、と。
あれえ、さすが、終わり方まで、お洒落でおますな。


七、笑福亭生喬・・・・・・・・・・・・・・・・「虱茶屋」

こんな時でも、きちっと芸をだせる生喬さん。「虱茶屋」と珍しい噺を。
虱を衿元から入れられた、太鼓持ちの一八が、痒くて悶える仕草が、
虱を扱っているのに日本舞踊でもしているように、優雅に上品に決まっている。
何んとも、生喬さんは、粋でおますな・・。


八、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・・・・・・・「鉄砲勇助」

遊喬さん、普段、武骨で、なかなか軽い噺を聴く機会がなかったが、こんな軽い噺も愉しい。
センミツの男がウソをつくが、嘘を言っているいう気が顔に表れるが、騙すのではなく嘘噺それじしんを
愉しんでいる。・・・遊喬さんのシャイの部分との相乗効果で、嘘噺を言う男、聞く男に、それを聞く私達まで、
愉しくなる遊喬さんの「鉄砲勇助」、また聴きたい噺が増えましたな。


九、笑福亭松喬・・・・・・・・・・・・・・・・「犬の目」

今日は、喬介だけが仕事(鶴瓶さんのツアーに鳴物で)ですが、一門揃っての落語会。
この会は、生喬が仕切ってくれてたんですが、まあ私の一門は、筆頭弟子の三喬がしっかりしてますので
色んな面で楽でおます。(一般的に、筆頭弟子は、大したことがない者が多いですが)と、珍しく、お褒めの言葉。

そして、今している、プラントの歯の治療のハナシ。一本18万、仮歯で8万。12本治療で総額400万。
大阪でも一、二を争う名医で、治療中に思わず寝てしまうほど、と。

噺は、医者、医術、繋ぎで「犬の目」へ、松喬一門では、最初に教えて貰う噺がこの「犬の目」
勉強会・・・松喬さん自身、初心に戻っての「犬の目」でおました。


第75回中井神社・打ち上げ講演~笑福亭松喬一門会
2011年11月19日(土)午後6:30開演
中井神社

一、笑福亭生寿・・・・・・・・・・・・・・・・「兵庫船、
二、笑福亭風喬・・・・・・・・・・・・・・・・「大安売り」
三、笑福亭喬若・・・・・・・・・・・・・・・・「いらち俥」
四、笑福亭右喬・・・・・・・・・・・・・・・・「向う付け」
五、笑福亭喬楽・・・・・・・・・・・・・・・・「宗論」
六、笑福亭三喬・・・・・・・・・・・・・・・・「鷺取り」
仲入り
七、笑福亭生喬・・・・・・・・・・・・・・・・「虱茶屋」
八、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・・・・・・・「鉄砲勇助」
九、笑福亭松喬・・・・・・・・・・・・・・・・「犬の目」



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