ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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第13回・心斎橋質屋寄席~2023.05.28

2023-05-28 16:16:16 | 落語
第13回・心斎橋質屋寄席~2023.05.28

良かったですな、新治さんの「中村仲蔵」、大当たり。

まずは、主催者の慣れた感じで笑いも交えてのご挨拶と思いきや、実は智丸さんのお父様と・・智丸さんは、このお父さんのしゃれっ気引継いでるんですな。この会は今回で13回目、始まってから15年、元々桂福車さんがまとめ役だったんですが、今は智丸さんが引き継いでおられます。

今回で、四回目ですが、最初DMが来たときは「質屋から手紙来てるで」と嫁さんがびっくりしてましたが・・・。

一、桂雪鹿・・・・「寄合酒」
まずは、得意の形態のバイブレーションから大師匠のモノマネと、でもよう似てますね。持ち寄り散財ではなく、盗品ばかりですが、料理知らずの男連中のスカタンぶりに、まあ最後に酒さえあれば楽しい集いになったでしょうな。

二、笑福亭智丸・・「鹿政談」
今個人的に、一番注目の智丸さん。大ネタの「鹿政談」を軽いタッチで表現。今風のお奉行さまで、鹿の世話役もお裁きもすべてさっりとしていて、いたって今風。智丸さんが演じる「鴻池の犬」や「高津の富」、どんな風に仕上げられるのか聴いてみたいですな。

三、笑福亭伯枝・・「鰻谷」
落語講座でお世話になっている伯枝師匠。
これは、レアな演目ながら、地元にちなんでの「鰻谷」を。鰻、もともとは「ヌルマ」と呼ばれ忌み嫌われてたのを長堀南通りにあった「菱又」が初めて料理して出したと・・・。食べたものが「ヌルマは旨いな、お内儀」「おないぎ」「うなぎ」となったと・・・。でも魚偏に日四又、ひしまた、と書いて「鰻」とは、ようできた話でおます。これで、鰻という字は間違いなく書けますな。

仲入り

四、桂三扇・・・・「引出物」(桂三枝・作)
得意の師匠の三枝さんお創作落語、本日は押し入れに押し込められた「引出物」の悲喜こもごも。水槽や、押し入れや、冷蔵庫(これは小春団治さんでしたが)身近なところでモノが喋ると物語ができるんですな。三扇さん、主婦だけに普通に暮らす身近な生活ぶりは、自然でよろしおますな。

五、露の新治・・・「中村仲蔵」
さて、本日の大当たり。たっぷりの高座。11年前に初めて新治さんで聴いたときも大感激した「中村仲蔵」。今、話題の歌舞伎界ですが、やはり大事なのは女房、役者いや男を支えるのはお内儀ですな。ああ、今日は「鰻谷」と言い「中村仲蔵」といい、良妻のお内儀続きでおますな。


第13回・心斎橋質屋寄席
2023年5月28日(日)午後2:00開演
心斎橋・大質ビル5階

一、桂雪鹿・・・・「寄合酒」
二、笑福亭智丸・・「鹿政談」
三、笑福亭伯枝・・「鰻谷」
仲入り
四、桂三扇・・・・「引出物」(桂三枝・作)
五、露の新治・・・「中村仲蔵」




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