ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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平成29年度11月文楽公演

2017-11-18 08:08:08 | 文楽・歌舞伎・能
平成29年度11月文楽公演・第2部






今日は、カトレア会の美女さんとの文楽鑑賞、楽しみでおます。


心中宵庚申(しんじゅうよいごうしん)・近松門左衛門・作

上田村の段

客席は空席がいっぱい、もう文楽人気は下火なのか、
太夫・竹本文字久太夫、三味線・鶴澤藤蔵

心中もので、しずかに幕開き。

離縁されたお千代が実家に戻ってくる、姉の皮肉たっぷりの苛め、
病の父親との再会、知らずに旅先の帰りに寄った亭主の半兵衛。

もう一度、やり直そうと、二人揃って大坂へ・・・・・・。


八百屋の段

八百屋の店先、店と家の世話で忙しくしている、主人伊右衛門の女房、
まるで落語の「小言幸兵衛」みたいに、丁稚や下女に当たり散して・・・。

なぜか、半兵衛とお千代が心中の約束を取り交わすのですが・・・
現在の私には、なぜ死ななければならないのか、
知らぬ土地で一緒に暮らすとか、あの世というのがあって、
そこで幸せになれるとの思いがあったのか、心中、腑に落ちぬ展開ですな。

道行思ひ短夜の段

といっても、近松さんの得意の心中もの。

太夫四人に、三味線五人、・・
二人の道行にしっとりと思いきや、大勢での語りを。

ああ、字幕を見ていると、いかに台詞が、五七調なのかがよく分かる。
短歌のつもりでじっくりと勉強させて貰いましたで。

「あすは未来で添ふものを別れは暫しこの世の名残」

「古へを捨てばや義理と思ふまじ、朽ちても消えぬ名こそ惜しけれ」


紅葉狩(もみじがり)・四世鶴澤重造・作曲


季節柄の風光明媚な紅葉の信州、戸隠山。
そこで繰り広げる、美男美女の宴、そして最後は熾烈な鬼女退治バトルに。

元々、能の作品が歌舞伎に、そして文楽に・・・・か。
二枚の扇子を巧みに操る姫の舞であったり、艶やか酒宴が続くが、

山の神がでてきて、山の天気は一転、姫は恐ろしい鬼女に・・・・。

最後は煙が出たりのダイナミックな立ち回り。

役者主体の、歌舞伎では、ウケル演目なんでしょうな。

心中もので重たくなった雰囲気を一掃、楽しいスペクタルで終演。

楽しい、楽しい、文楽公演でおました。

平成29年度11月文楽公演・第2部
2017年11月18日(土)午後4:00開演
国立文楽劇場

心中宵庚申(しんじゅうよいごうしん)・近松門左衛門・作
上田村の段
八百屋の段
道行思ひの段

 紅葉狩(もみじがり)・四世鶴澤重造・作曲




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