ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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せんしゅう亭~笑福亭たま

2018-07-14 06:53:57 | 浪切亭・せんしゅう亭・落語

せんしゅう亭~笑福亭たま

本日は、地元の浪切ホールでの落語会。
嫁さんが好きな、たまさんの登場。

たまさん、三席、終わりが四時前、
ほぼ二時間の、まるで独演会、超お得、超満足の落語会でおました。




一、露の瑞・・・・・・・・「金明竹」

出てくるなり、名前、瑞、みずほの読み方を、・・・・。
出身は堺の北野田、「今日はここ岸和田に、きたのだ」・・・・。

落語は「金名竹」、師匠の都さん、兄弟子の紫さんとそっくり。

良いですな、口移し、まさにそのまままで、息といい、間といい
そのままで、違和感もなく、スンナリ入ってくる。

でも、少し笑いが少な目なのは、お客様の緊張具合か。

去年の南天さんの会からの「つる」から、二回目の出会い。
他の噺、あとででてくる「犬の目」とか「書割盗人」など
他の師匠につけて頂いた噺、どれぐらい似ているのか確かめてみたいですな。


二、たま×瑞・・・・・・・・「トーク・落語会事情」

落語だけではなく、たまには「今の上方落語の事情」と、対談を、
瑞さん、再び高座へ。今上方落語家、20名になった、と。
東京はアイドル的な要素で、タレント敵であったり女流講談の人も多く。
一方上方は、お笑い主流で、落語的にはこちらの方が・・・・・と。

瑞さんのお稽古は、二年間の年季明け直前に初めて都師匠にお稽古を
演目が今日の「金明竹」。そのまえに出稽古で生喬師匠に「犬の目」、
銀瓶師匠に「書割盗人」と、渋いところのチョイスですな。

最初から、出稽古とは、都一門らしいですな。

修行中の失敗は「トイレットペーパーの芯事件」が・・・・・・。

ああ、一番下の弟弟子がいなくなったとか・・・・。

入門、五年目、ますます伸び盛りの瑞さんでおますな。



三、笑福亭たま・・・・「源平盛衰記」

今週、どこかで「源平盛衰記」を演っておられるのを知って、
嫁さんに「「源平、聴きたいな」と言っていたら、ズバリ的中。

それも、大当たり。 良い出来、おもしろい噺に。

「源平盛衰記」といえば、三平さんと、談志さん、いずれとも違って
たまさん色、満載・・・この地噺って、たまさんに向いているみたい。

小噺、ギャグ、ダジャレをいれながらも、骨組みをしっかり構成。
脚色力のあるたまさんの、話芸がたっぷり活かされる。

「源平盛衰記」、直ぐにでも、もう一度聴いてみたい噺・・・・・・、
ずばり代表作、十八番になる予感あり。

でも、講談と落語の間の様な、地噺。
たまさんの、新しいジャンル発掘ですな。


四、笑福亭たま・・・・「次の御用日」

夏らしい噺を一席、と。

「常吉、常吉はどこにおりますな」
「旦さん、わて、御膳いただいてまんねん」、・・・・ああ、次の御用日や。

この常吉と、とぉやんが出掛けて、道すがらでのやりとりが秀逸。
おませながら、幼さが溢れる丁稚、常吉がかわいい。

この噺のキイワード、天王寺屋藤吉の発する声「あっ」がたまさん風で独特
「ぐぁっつ、がぁ」、このへんの漫画チックさは、たまさんならでは、

でも、最後に、お奉行様が声が出にくくなるのは徐々にリアルに表現。
誇張とリアル、この辺の使い分けが、たまさん落語の真髄ですな。


五、笑福亭たま・・・・「鰍沢」

中入り後、出てこられてのが3時半、
「スタッフに、もう時間だし、さっきので終わられても良かった」のにと・・・。

今度は冬の話で、もうすぐテレビで放映されますハナシを。
「鰍沢」や、このまえNHKホールで聴いたやつや・・・。

多少急ぎながらも、へしょおるところもなく、きっちと・・・。

でも、鉄砲持っての緊張感は、たまさん風で薄いですな。

三席、きっちりと、独演会並の盛りだくさん、
これで、浪切りホールの会員さんは、1000円、お値打ちでおますな。


次回の「せんしゅう亭」は11月17日(土)、桂かい枝さんの登場です。





せんしゅう亭~笑福亭たま
2018年7月14日(土)午後14:00開演
岸和田浪切ホール・交流ホール

一、露の瑞・・・・・・・・「金明竹」
二、たま×瑞・・・・・・・・「トーク・落語会事情」
三、笑福亭たま・・・・「源平盛衰記」
四、笑福亭たま・・・・「次の御用日」
仲入り
五、笑福亭たま・・・・「鰍沢」



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