ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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第十二回・桂文華独演会~文華の日

2011-11-03 23:38:01 | 落語

桂文華さんの独演会に初めて伺う。
力の入った高座なのか、はたまた独壇場のリラックスした高座が見れるのか。
どちらにしても、楽しみにしていた落語会でおます。


自由席なので、開場前には200名以上の方が揃う。
開演前には、補助席も満席の、立錐の余地の無い大入り満員。

ガツンとパンチ力のある文華の日でおました。


一、桂佐ん吉・・・・・・・・・・・・・・「商売根問」

ほんと、上手いな、いや、上手になったな。
この商売根問いの安定感は、兄弟子の吉坊さんと、双璧。
「ガタロウ捕り」で、終わってしまったのが残念。
最後の「野菜売り」まで、まだまだ聞きたいと思わせる、
素晴らしい「商売根問」でおましたな。


二、笑福亭瓶太・・・・・・・・・・・・「馬の田楽」

文華さんとの、同期なので、今日この舞台に・・・。
同期は、銀瓶、瓶太、文華、宗助、わかば、の五人。かつての「はやかぶの会」
昭和63年入門で、(6、3のはやかぶ、で)、はやかぶの会。
中堅で、なかなかの実力揃い。

瓶太さんも、例えば文華さんの本名、増田智彦を入れたり、いつものサービス精神いっぱいの熱演。
良きライバルである同期の瓶太さんの力のこもった「馬の田楽」でおました。


三、桂文華・・・・・・・・・・・・・・・・「不動坊」

文華さん登場、ご贔屓さんが多く来られてるようで、あちらこちらを見て、
目で挨拶しながら、マクラをすすめる。

噺は「不動坊」。
風呂屋で、利吉がお滝さんとのうちわ喧嘩の下稽古をして、最後に、
「どぼーん、と風呂にはまってしまう」時の、あの、ぎょろ目をむいて沈んでいく
嬉しそうな文華さんの顔・・・・よろしいな。

日が暮れに、皆が集まる前、文華さん、顔の汗をきれいに手拭でぬぐう。
これからはじまる冬のシンシンとした寒さのシーンで、顔に汗では台無しと、
骨太で豪快さが売りのような文華さん、細やかなこだわりがちらり。

骨太の噺の楽しさ、登場人物の楽しさが直球で伝わってきた文華さんの「不動坊」でおました。


四、ナオユキ・・・・・・・・・・・・・・「漫談」

凄いなぁ。またしても、7割りが初聞きのネタ。一つのテーマで、4~5ぐらいの話が次々に。
どんどん、繋がっていく。繋げれば、最長60分以上はできるのではないか。

噺の内容というと、それが覚えていない・・・風のごとく笑いが流れてしまう・・・残念。
いつもは、思いだそうと、キーワードを覚えるのだが、あまりの笑いの心地良さに、
浸ってしまった・・・・・きもちよい、そよ風。・・・ナオユキさんのボヤキは、現代の癒しですな。


五、桂文華・・・・・・・・・・・・・・・・「寄合酒」

独演会のトリの演目が、「寄合酒」・・・どんな、仕上がりになるのか・・。
スリコギで味噌をするというところで、すりこ木をさがす、
「天秤棒」、「爪楊枝」、「軽量カップ」まででてきて、ドンドン熱くなってキレていく
まさに「近日息子」状態・・・・・・やはり、熱くなって沸騰して・・、最高でおますな。

ガツンとパンチある骨太の文華さんの落語、
満腹感で自然に顔がほころんだ「文華の日」の落語会でおましたで。


第十二回・桂文華独演会~文華の日
2011年11月3日(木・祝)午後5:30開演
天満天神繁昌帝

一、桂佐ん吉・・・・・・・・・・・・・・「商売根問」
二、笑福亭瓶太・・・・・・・・・・・・「馬の田楽」
三、桂文華・・・・・・・・・・・・・・・・「不動坊」
仲入り
四、ナオユキ・・・・・・・・・・・・・・「漫談」
五、桂文華・・・・・・・・・・・・・・・・「寄合酒」

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