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まさに落語の真髄を先人の言葉を引用しながら、事細かに述べられている。
これはあとがきで文我さんが師匠枝雀さんが述べられたことに、落語は「味を濃く演じ過ぎると、飽きられるのが早い」とか、「やかましいのと、派手なのは違う。やかましい高座は、落語の世界を壊す」「笑いの量より、品を重んじる」と。
本編で言うと、オチについては、どこでも終えられる「落ち」のルールがあるおかげで、落語は起承転結という物語の構成にさえ、とらわれる必要がなくなったと。
色んな命題定義がなされています。
・面白くないオチがあるのはなぜ。・小噺と落語はどこがちがうの?・漫才やコントとどこが違うの?・文字にすると、なぜ噺がしんでしまうのはてな・「耳の物語」と「目の物語」とは?・落語と一人芝居はどこがちがうの?・ギャグで笑わせてはいけないとは?・噺家それぞれの味とは?・同じ噺を何回でも聴けるのはなぜ?
どれもが、わかりやすい、答えが用意されています。今度岸和田図書館の「ブック・フェスタ」で落語についてのお時間を頂いているので。ここでの命題を参考に皆さんと一緒に考えたいとおもいます・・・。

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