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第441回・NHK上方落語の会~2023.12.07
久しぶりに嫁さんと落語会。二階の奥の席なので、嫁さんも気兼ねなしにこっくりこっくり。でも、南天さんの落語はきっちり起きておましたな・・・。
一、笑福亭笑利・・・「手水廻し」
きっちり15分に収めた「手水廻し」。テレビの収録だけではなく、日頃から落語家さんって、噺をきちっと時間内に収めるように調整できるんですな、凄い。コンパクトにまとめられた笑利さんの一席でした。
二、桂福丸・・・・・「月並丁稚」
どうしても大師匠の春團治さんを思い出す「月並丁稚」。特に尻を出して思い出すとこからは単調になりがちで、月並にならないようにするには難しそうですな。でもここでの月並は、毎月決まって行われること、その「月並の釜」。
今で言う「ありきたり、平凡」とは、言葉の使われ方には要注意ですな。
三、笑福亭竹林・・・「まめだ」
どこか情緒のある噺「まめだ」。最後のサゲがよろしいな。「狸賽」「まめだ」「権兵衛狸」と狸の噺、「七度狐」「高倉狐」「稲荷俥」「狐芝居」「天神山」と狐の噺となれば狐は数段難しいですな。でも主人公のまめだ、ひと言もセリフないんですな、是非、いつかはモノにしたい噺でおます。
四、吉田たち・・・・「漫才」
初めて聞く兄弟漫才、それも双子のコンビ。でも、双子ネタは少なめにしゃべくりとコントを中心に、正統派漫才。今、奇をてらったコンビが多いだけに、ほっこりする漫才だけに、うまく大成して欲しいですな。でも、芸歴見ると、上方漫才大賞の新人賞、奨励賞など着実に登っておられるんですな。
五、桂南天・・・・・「あみだ池」
今日のやはり秀逸、南天さんの爆笑の高座。「えらい早口やな」と言いながら、居眠り勝ちの嫁さん、ばっちり目を輝かせて聞いていましたな。あの象だけであれだけ話を膨らませてる南天さん。でも尼さん、盗人に乳を出してここを撃てと言うのは、NHKだけにスルーでしたが・・・・。
六、桂春若・・・・・「抜け雀」
ゆったりとした、春若さんの高座。いつものジョークで楽しませてくれてから落語へ。でも私、あのスポーツのスタンドの二つのジョークすきですな。
春若さん、「親不孝、親にカゴをかかせた」のわかり難いのではなく「丁度その時、トマルとこが無かった」とわかり易いサゲに。
落語って、色んな人が手を加えながら進化していくんですな。でも、春若さん、どこの宿場か聞き逃したのか頭に残っていないですな・・・。
来年も・NHK上方落語の会、楽しみに応募しなければでおます。
第441回・NHK上方落語の会
2023年12月7日(木)午後6:20開演
NHK大阪ホール
一、笑福亭笑利・・・「手水廻し」
二、桂福丸・・・・・「月並丁稚」
三、笑福亭竹林・・・「まめだ」
中入り
四、吉田たち・・・・「漫才」
五、桂南天・・・・・「あみだ池」
六、桂春若・・・・・「抜け雀」
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