ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

日本辺境論~内田樹

2015-06-09 06:05:04 | 本の少し
日本辺境論 (新潮新書)
クリエーター情報なし
新潮社

☆☆

一番苦手な部類の本か。

ビジネスの本とか、この本の様に考えさせられるのは、
あちらこちらで、躓くように読む手が止まってしまうので、
いらちな私とすれば、終着駅がみえぬ各停に乗った様で、いらいらと。

中身は、“日本人”とは、

書かれていることは耳の痛いことばかりであるが、
まさに日々仕事をしていて根底に流れる考えそのものである。

「私たちは、たえず外を向いてきょろきょろして新しいものを外の世界に
求めながら、そういうきょろきょろしている自分自身は一向に変わらない」
(辛い、痛っ)

「現実主義者は既成事実しか見ない。状況をおのれの発意によって変えることを
彼らはしない。既に起きてしまって、趨勢が決したことに同意する。
彼らにとっての「現実」には、「これから起きること」は含まれません。
「既に起きたことだけが、現実なのです」
我国の現実主義者は、過去への繋縛の中に生きている」
(辛い、痛っ、一歩先へなかなか進めない)


日本人同士で、あうんの呼吸で商売できた時代は良かったけれど、
グローバルとか云われて、世界に向かってお商売しだすと、
今迄の常識、ルールがまるっきり通用しない事にぶち当たる・・・・

揉まれる内にだんだんこの日本人気質が変化を成し遂げるのか、
30年、50年、100年スパンで見てみないとあきませんな。

でも、大昔から外敵と交わりながら、
変わらない日本人の基本的気質は普遍なのでしょうか。


昭和生まれの私は気を揉みながらも、変わらぬまま死んでいくのでしょうな。


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