ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

鶴二・文都・柳好・三人会

2015-06-14 22:07:50 | 笑福亭鶴二

鶴二・文都・柳好・三人会



夕方と言えども、まだまだ明るい夜席の繁昌亭。





柳好さんは昼席にも出演・

一、鶴二・文都・柳好・・・・・・「鼎談」

元々、鶴二さんと文都さんが同期、ネタの入れ替えも含めて同期会をと、
ふたりでは淋しいので、同期の東京の柳好さんも呼ぼうと・・・

三者三様の味の違いとネタおろしの様で、おもしろい会になりそう。


二、月亭秀都・・・・・・・・・・・・「兵庫船」

文都さんの二番弟子。

口調も素晴らしく安心して聴ける。
入門の最初には旅ネタとして「東の旅・発端」とかがありますが、
こ笑いの豊富さでは、この「兵庫船」の方が、楽しくてよろしおますな。


三、春風亭柳好・・・・・・・・・・「のっぺらぼう」

文都さんから柳好さんに、ネタの交換で送られてきたのが三つほど
ありましたが、その中で選んだのが「胴切り」、それは中入り後
させて頂きますが、まずは怪談噺というか、シュールなお噺を・・・。

オチが繰り返される、天狗裁きのオチのようが何度も、何度も
エンドレスの終わりの無い、噺。

終わりの無い、世界というのも怖いものですな。



四、月亭文都・・・・・・・・・・・・「猫の災難」

やはり、この噺、酒飲みの、それも笑福亭のえぐいので慣れている噺。

文都さんの大師匠は米朝さんだけあって上品で、あっさりとした感じ。

これも終わりが無いぐらい、ぐでんぐでんに酔っているのを
期待してしまいますな・・・・。


五、春風亭柳好・・・・・・・・・・「胴切り」

胴から真っ二つ斬られた者が、気楽に生きていく。

これも、シュールというか、漫画的な奇想天外なる噺。

でも,東京での寄席を観ている15分で収まる尺の噺。
また東京で演じる方の少ない噺は、即金になる演目に。

そういう意味で、上方の噺がどんどん東京へ流れていったんですな。

この流通の激しい昨今、東西交流で残された噺は、
希少価値になってきましたな。


六、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「算段の平兵衛」

鶴二さんのもちネタ、すぐに十八番になりそうな噺。

あの、死んだ家主が隣村の盆踊りの稽古に連れていかれ
踊らされるさまは、らくだのカンカン踊りのようだが、
そこは踊りを習っておられる鶴二さん。

もっと、踊りのしながつくれて。綺麗。

私が今迄、生で聴いたのが、可朝さん、八方さん、八天(文都)さん。
まさに、米朝さん続きの王道、そこへ鶴二さん・・・。

でも、大昔聴いた可朝さんのは、もっとドロドロしていたような・・・
八方さん、文都さんと受けつがれていくほど洗練されていくような・・・

是非、鶴二さん、あのドロドロとした平兵衛の悪さ加減、
加えて欲しいですな・・・。

次は、どんな噺が、ネタ交換されるのか、楽しみな会、始まりましたな。
(でも、次回、あるんでしょうか)


鶴二・文都・柳好・三人会(kaku to ryu)
2015年6月14日(日)午後5:30開演
天満天神繁昌亭

一、鶴二・文都・柳好・・・・・・「鼎談」
二、月亭秀都・・・・・・・・・・・・「兵庫船」
三、春風亭柳好・・・・・・・・・・「のっぺらぼう」
四、月亭文都・・・・・・・・・・・・「猫の災難」
仲入り
五、春風亭柳好・・・・・・・・・・「胴切り」
六、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「算段の平兵衛」
三味線・・・・・豊田公美子






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今週、27日は東京での初めての、「笑福亭鶴二独演会」
ゲストは、さん生さん、紫文さんに、ベ瓶さん。

大阪とは、また違った独演会になりそうですな。

コメント
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