ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

第659回・田辺寄席~桂紅雀の段

2013-11-17 08:27:51 | 田辺寄席

久し振りの田辺寄席




紅雀さんの「親子酒」と文太さんの「鰻の幇間」を楽しみに・・田辺寄席へ。


開口0番・・・「ぬ・盗人」・・・桂文太

恒例の文太さんの開口0番、今回は「ぬ」で盗人の紹介。

文太さんがされるのは、一人では「盗人の仲裁」東京でいう締め込み。
二人では「へっつい盗人」、三人では「眼鏡屋盗人」とか
そう言えば「打飼盗人」「書割盗人」「仏師屋盗人」ああ、「花色木綿」でさえ
文太さんで聴いたことおまへんな・・・・。


一、露の紫・・・・・・・・・・・・・「江戸荒物」

この前のNHKの新人演芸大賞の大賞は逃がしましたが、流石の実力。
(上方では、もっぱら実質の大賞は紫さんとの評判)

お嬢ちゃんの可愛さと、大阪のおばちゃんの厚かましさが適度にミックスした紫さん。
江戸荒物を聴いていると、随所に師匠の都さんがでてくる。
やはり、師弟なんですな・・・・。

賞を取って、芸も体も一回り大きくなった紫さん。
師匠のような、紫噺を早く聴きたいもんですな・・・・・。


二、桂紅雀・・・・・・・・・・・・・「向う付け」

よろしいな、紅雀さんの“喜ぃさん”・・最高でおます。

葬式の場に行ってもとんちかんな言動で周りを和やかす喜ぃさん。
こんな人を暖かく見守れる、世間様っていいですな。

十一屋の御寮さんの「おおきに、今日初めて笑わせてもろたわ」の一言、
この噺の中で一番好きなとこでおますな・・・。

紅雀さんの“喜ぃさん”大好き。


三、桂文太・・・・・・・・・・・・・「鰻の幇間」

文太さん得意の江戸落語の移入シリーズのひとつ。

「鰻の幇間」、この噺、幇間持ちが旦那に合わせてのジュンサイさと
騙されたと知ってからの豹変振りのおもしろさ。

でも、文太さんの悪言の凄さ、毒つくのがエグく
笑いを越えてあと味の悪いものに転化。

騙された一八へ、同情よりも然も有りなんと思ってしまう一席でおました。


四、桂一蝶・・・・・・・・・・・・・「ご先祖様」

先代の春蝶さんの作。
あの世に行って、ご先祖様に挨拶周りする噺。

何気なく、ふわっと聞いていたので、
誰に会ったのかも解らぬままに終了・・・・・すいません一蝶さん。

でもマクラでのお母さんの「食べれてるか。」「小遣いあげよか。」だけは
頭にしっかり残ってまっせ。


五、桂紅雀・・・・・・・・・・・・・「親子酒」

酒のみの姿に、師匠の枝雀さんを彷彿させる紅雀さんの「親子酒」

息子のうどん屋と絡む姿、亡き枝雀師匠を思いだし、懐かしく聴く。

紅雀さん、酒飲みの噺もおもしろそう。

でも、先に“喜ぃさん”のような主人公がでてくる
「青菜」「崇徳院」「宿替え」なんぞ、是非聴いてみたいですな。

久し振りながら、大満足の田辺寄席でおました。

ああ、最後の「笑呆亭」で次回の田辺寄席の招待券あたりました。
あわせてありがとさ―ん、でおます。


第659回・田辺寄席~桂紅雀の段
2013年11月16日(土)午後1:30開演
桃ヶ池公園市民活動センター

開口0番・・・「ぬ・盗人」・・・桂文太
一、露の紫・・・・・・・・・・・・・「江戸荒物」
二、桂紅雀・・・・・・・・・・・・・「向う付け」
三、桂文太・・・・・・・・・・・・・「鰻の幇間」
仲入り
四、桂一蝶・・・・・・・・・・・・・「ご先祖様」
五、桂紅雀・・・・・・・・・・・・・「親子酒」


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サックス吹きに語らせろ~中村誠一

2013-11-17 05:25:41 | 本の少し
サックス吹きに語らせろ! (新潮文庫)
クリエーター情報なし
新潮社

☆☆

あの山下洋輔トリオのメンバーの一人。

途中まで、もう一人のミジンコで有名な坂田明とごっちゃになって読んでいたが
タモリさんとの対談の写真で気づく。

ミュ―ジシャンらしく、すべて音楽にからましてのエッセイ。
アサヒ芸能で昭和57年10月から59年10月まで、連載されていたのをまとめたもの。

でも、友人がタモリさんで赤塚不二夫さんだったように、すべてユーモアにまぶされていて、
どのはなしもオチが付かないと終われないような、そんな気遣いの最後の一行はカワイイ。

音楽なのだが、途中「うまい」「へた」「良い」「悪い」について述べているところがある。

組み合わせのパターンは、

「うまくて、良い」
「うまいけど、悪い」
「へただけど、良い」
「へたで、そのうえ悪い」

があるが、これって私が大好きな落語でも当てはまりますな。

テクニックがそれなりの噺っぷりだが、心に響いてこない。
反対に、たどたどしくてでもフンイキをもっていてまた聴きたくなる方がおられる。

「上手いね」は職人的技術を誉められているんだが、「いい」は技術プラスサムシング、
技術以外のことを誉めているんですな。

最後は人間性といわれる、芸術や芸事、良いも悪いも、あれこれいうお客も十人十色。
心に響くに方に出会えたら、それは幸せ(感動)というもんですな。



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