ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

南天の会~其の三

2013-04-27 23:09:54 | 南天(こごろう)の会

久し振りのお初天神での南天さんの会。
毎回、ネタおろしに挑戦・・・・どんな噺が聴けるのか愉しみ。


懐かしいお初天神さん、高校時代の通学路だったんですよ。


こじんまりと満席の客席。

一、笑福亭松五・・・・・・・・・・・・「牛ほめ」

ぎこちないマクラでスタート。

マクラは普段の言葉で、最近あったこと、最近思うことなどを
なりげなく話し、場を和ますためのものなのに、
落ち着きなく早口で、こちらのほうが内容が聞き取れ難く焦ってしまう。

噺に入ってからは、演出なのか地なのか、松五さんらしい言い回しもあって、
落語ファンの多い客席から、思わぬところで笑いが入る。

入門して10年目、松五さん落語はどこへ向かうのか気になるところですな。


二、桂南天・・・・・・・・・・・・・・・・「書割盗人」

こごろうさんで、最初に聴いたのがこの「書割盗人」。
衝撃的でしたな・・・あの甚兵衛さんの筆タッチの素晴らしいこと、
遠近法に、ハイライト、さすが、大阪芸大の片鱗を披露か。

膝を立て手を伸ばして床の間の上の桟から始まる南天さんの書割。
どんどん書いていく様に、目の前に豪華な部屋ができあがる。

でも、この噺、あるつもりで注文して遊ぶ主人公に、書くのを愉しむ甚兵衛さん、
とったつもりで負けてない盗人、そんなしゃれっ気のある登場人物ばかりで、
遊び心満載の、南天さんぴったりの噺、ほんと騙されたつもり・・・・
で嬉しい一席でおましたな。


三、桂米平・・・・・・・・・・・・・・・・「持参金」

110kgの巨漢の米平さん、積み上げた机がもつのかちょっと不安。
揺らぐというところから地震の小噺を披露・・・。

「ほんに金は天下の回りもんや」・・・・・
アベノミクス、金は天下の回りもんとデフレ脱却で、ミニバブル到来か。

昔、枝雀さんの「高津の富」かで、金は天下の回りもんと言いますが、
でもそのお金のルートは決まっているらしく、ニアバイにいる方は良いですが、
ファラウェイの方はいつまで経っても近づけ無いと、いうのがありましたが、

今回のインフレの恩恵も、一部の方のみミニバブルで、一般庶民が良いめをするのは
いつになるやら・・・・でおますな。


四、桂南天・・・・・・・・・・・・・・・・「鷺とり」

この南天さんの会、毎回ネタオおろしを一席ずつ披露。
今回は「鷺とり」、最初の十階の身の上からスタート。

雀の仕草もたっぷり入れているが、基本は枝雀師匠の形か・・・。
もちろん、間で“仁輪加”も入って愉しい、
一つは枝雀さんの「テン、テン、天満のペンギンさん」でしたが、
もうひとつは南天さんのオリジナルなのか
「ヌタ、と、ホタテで・・・・・・・・」あれえ、意味わからぬままに・・・。

最後は、「一人助かって、四人死んだ」ではなく、枝雀師匠も晩年されていた
トランポリンのごとく、「また戻ってしまった」のサゲ。

まあ、人を助けるのが出家のお役とはいえ、死んでしまうのは
あまりにもと、南天さんらしく、ほのぼの感の残る終わり方ですな。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


終演後、落語仲間のⅠ氏と大阪王将へ、

すると南天さんがマクラで後輩と食事してぼやいておられたメニューがそのまま。

唐揚げ付きのエビチリ定食と、ラーメン付の炒飯、ちゃんぽん・・に
追加の唐揚げと海老の天ぷら・・・・・・これやこれ。

でも、その二人の後輩誰か、気になるとこですな・・・。



ミナミ天の会~其の三
2013年4月27日(土)午後7:00開演
露ノ天神社・参集殿

一、笑福亭松五・・・・・・・・・・・・「牛ほめ」
二、桂南天・・・・・・・・・・・・・・・・「書割盗人」
三、桂米平・・・・・・・・・・・・・・・・「持参金」
四、桂南天・・・・・・・・・・・・・・・・「鷺とり」

三味線・・・・・・・・・はやしや香穂




梅新東のアメリカ領事館前の横断歩道の二つのマンホールのところが
私が高校まで住んでいた処、凄い都会っこだっだんです。





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