ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

各個性くっきり~浪切亭落語ワールド

2008-09-06 22:48:00 | 浪切亭・せんしゅう亭・落語
今日は、彦八まつりの日なのに、
なぜか岸和田の浪切亭落語のチケットが、手元に、二枚。
終ってから、生国魂さんへ、渋る嫁さん連れ出す予定ですが、
お天気が気になりますな。

平成6年入門の同期生の会。
常連の、吉弥さん、売れていそがしいのは分かりますが、
この様な会は、律儀仁参加してはしいですな。

まあ、14年目の若さと上手さがミックスした落語。
報告しまっせー。


一、桂さん吉・・・・・・・・・・・「手水廻し」

田舎の風景を丁寧に説明。
のんびりとした旅館の風情が見えてくる。

主人公の長い頭の人の模写が上手い。
目線からすると、顔だけで、1m50はありそう。
でも、違和感もなし、噺自体の楽しさを膨らます。

さん吉さん、一番のネタ。
良かったでっせ。

二、林家染弥・・・・・・・・・・・「道具屋」

難しいですな、この「道具屋」という噺。
なかなか、好演に会わず。

もっともっと、売り物のいやガラクタの説明とか、
時間に急かされない、のんびりとした空間が欲しい。

隣の下駄屋、そしてお客さんの出来が大切か。
周りの人の突っ込みで、主人公の道具屋が際立つ。
ドラマでも、脇役の渋い役者で、出来が違いますな。

なぜか、気の抜けた炭酸飲料のような「道具屋」でした。


三、桂都んぼ・・・・・・・・・・・「阿弥陀池」

都んぼカラー、一色。・・・よろしいな。
明るく、せわしく、そして、リズミカル。

「阿弥陀池」のはなし、どんどんすすむ。
お客さんも、一緒になって聴いているので、
最初の仕込みの「阿弥陀が行けと申しました。ようできた話やろ」
「落語ですかいな」で、客席から拍手。
次の「糠に首」でも拍手。この一体感・・よろしいな。

それだけ、お客さんも思わず騙されたと、感心しきり。

会場が、笑いと熱気でいっぱいになった
都んぼさんの「阿弥陀池」でした。

あまりの期待に、23日の帝塚山、銀瓶・都んぼに行こうと思います。

誰が行けと、「阿弥陀が池と」いや「都んぼが池」と・・・。、
実は日曜の朝、「蜻蛉池」の上の「臨徳池」でバス釣りヘ、
なんと50cmアップの釣果。・・・われながらやりまんな。


四、桂三金・・・・・・・・・・・・・「デブの肉に恋してる」

山野君シリーズ。デブの自分をネタに。
もてない奥野君が、社内一の美人さんにもてる。

この話、二回目あるが、感動、感激、薄し。
師匠の三枝さん作の「鯛」、「宿題」、「にぎやか寿司」など
何度聴いても、面白い。
ストーリー性と、濃縮度か。

でも、次から次へと、シリーズ、がんばってください。
太っている時が花、どんどん作らんと
ある日突然、医者からダイエット強制されて、
そのキャラ、使えんようなりまっせ。


五、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・「宿屋仇」

黒の紋付姿で登場。
「宿屋仇」、お侍が出て来る噺。・・ニンでしたで。
文鹿さんの真面目な顔が、侍にピッタリ。
どっしりと構えたなかで、噺はすすむ。

町人の軽さと武士の重さが、好対照。
何が起きるのか、客もワクワク。

ドンチャン騒ぎ、相撲でどたばた、色事でわーわーと
何度も呼ばれて、二階へ上がってくる、伊八。

三回目、伊八を呼んだ際、
「また、夜前は泉州岸和田、岡部美濃守殿のご城下・・・」と、
聞きなれたので伊八に、言わせるのを
侍が言い、元に戻る。

しまったという、あせりが文鹿さんの顔に・・、勢いが落ちる。
もったいない・・・。

でも、トリとしての、大ネタをたっぷりと、堪能しましたで。
良かったでっせ。
今後も、「桜ノ宮」、「佐々木裁き」、「大名将棋」など
武士が出てくる噺を次々ものにして聴かして欲しいですな。





浪切亭落語ワールド・vol.12
2008年9月6日(土)14:00~

一、桂さん吉・・・・・・・・・・・「手水廻し」
二、林家染弥・・・・・・・・・・・「道具屋」
三、桂都んぼ・・・・・・・・・・・「阿弥陀池」
仲入り
四、桂三金・・・・・・・・・・・・・「デブの肉に恋してる」
五、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・「宿屋仇」

コメント
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