第452回・NHK上方落語の会~2025.05.08
NHKの上方落語の会は、各落語家さんが現時点での最高の芸をご披露しようと、練り上げた良き落語が並ぶので、毎回ほんと見ごたえのある高座が楽しめます。
一、桂源太・・・・「紙入れ」
よろしいな。源太さんの「紙入れ」。初々しいさもありながら、こなれた口調でで聞きごたえの一席。女将さんとの濡れ場もあっさりと流して好感。このような「紙入れ」だだったら、いつかは手掛けてみたいですな。
今日の源太さんの「紙入れ」ほんまよろしおましたで・・。
二、桂治門・・・・「月並丁稚」
大師匠の三代目を彷彿させる「月並丁稚」。あっさり、さらりと流しながらの落語は、三代目譲りか。いつか春団治一門のお家芸「いかけ屋」と「皿屋敷」聞きたいものですな。
三、林家染吉・・・「癪の合薬」
これも染吉さんの十八番ともいえる「癪の合薬」。嫌味が無くて傍で笑いこけてる家来のべくないが好き。なんとも困り果てる侍のニンが染吉さんと重なって好演。好きな演目がすべて十八番になるわけではないが、伯枝師匠ではないが「気に入ったモノから手掛けたらどうですか」。でも、聞くと演るとは大違い、十八番になるには、偶然も含めて相性があるみたいですな。
四、桂米二・・・・「火事場盗人」(作・小佐田定雄)
よろしいな。ほろりとさせる小佐田定雄さん作の人情噺。この噺聴くのは米二さんで二回目ですが、こんな良い噺、他の落語家さんでやられる方は居られないのでしょうか。どんなニュアンスの仕上がりになるのは、是非聞いてみたいですな。
五、林家花丸・・・「替り目」
これまたよろしいな。「替り目」でうどん屋でてくるところまでいかずに、女房をおでん屋に走らすところで大爆笑。どこか枝雀師匠を見ているような気になりました。“ごぼう天”だけであれだけ膨らませるとは、落語とは幅と奥の深いもんですな。私は改作はあまり好きではないですが、落語家さんの笑いのセンスがあれば、これも良しかと・・・。
爆笑編の「替りめ」花丸さん、大いに楽しませて貰いましたで。
六、笑福亭福笑・・「口入屋」
福笑さんの古典落語。それだけでも稀なのに。演目は「口入屋」。相性では対岸にあるような落語で、太筆で描いたような「口入屋」。あの暗闇のお店の状況がもっと見えてきたらと・・・。
でも、六人の落語家さんの力の入った高座。「NHKの上方落語の会」は見逃せませんな。そのためには、次回も必ず、応募しなければでおます。
第452回・NHK上方落語の会
2025年5月8日(木)午後6:20開演
NHK大阪ホール
一、桂源太・・・・「紙入れ」
二、桂治門・・・・「月並丁稚」
三、林家染吉・・・「癪の合薬」
四、桂米二・・・・「火事場盗人」(作・小佐田定雄)
中入り
五、林家花丸・・・「替り目」
六、笑福亭福笑・・「口入屋」