ぽれぽれ百綴り

犬好きおばさんのんびり雑記。

アイスクリームを食べながら

2019-04-13 10:10:09 | 外出&食い意地
世界フィギュアの初日のみ、さいたままで観戦に行きました。
その割には、
男子フリーのテレビ放送の時間帯に、
すっかり忘れて友人と外食している、そんなレベルのファンです。


(その友人と食べたデザートのアイスクリーム)

同じレベルのファンの彼女に観戦した感動を伝えるとともに、
キリギリス氏の話をしたんですよ。

ホームレスみたいなことを何年かしていた頃に再会したご学友に、
「そんなことやってるんだったら、会計士になったら?」
って言われてなった、って話。

そうしたら彼女が言うには、

「なんか聞いたことある話やわ。
いまの上司もね、ビッグ4出身の会計士なんだけど、
7、8年パチプロをやっていた頃に、
親御さんに『そんなことやってるんだったら、会計士にでもなってくれ』
って言われて、なったんだって」。


聞いていいですか?

会計士って、ひとに言われたからって簡単になれるもの?

その程度の熱意でなれるもの?


かつて、私の中の会計士イメージは、
とんでもなく賢くて数字にめっぽう強く、お堅い印象のエリートでした。
おまけにビッグ4にお勤めだったなんて、スーパーエリートじゃん。

なのにその前歴が、
ホームレスとかパチプロって!

例えば私がマジメに資格の学校へ通って、何年間も必死に勉強したところで、
一生なれっこありません。

なのに、
そんな前歴のひとたちが「なったら?」って言われて、
「じゃあ」ってさらっとなっちゃうなんて。

世の中ってほんとに不公平ですよね。

彼女よりうんと年下のその上司さんは、
「そんなんでなったから、思い入れもないのかな。
仕事にガツガツしてなくて、
淡々とというか、ひょうひょうって感じ。
まあ上司として信頼できるし、安心だし、
あちらがそんな仕事ぶりだから、ラクといえばラクでいいんだけどね。
なんかこう…もったいないよね」って。

元パチプロ上司よ、お前もか。

彼女だってMBAホルダーの才媛で、
カナダの会計事務所で働いていた経歴もある実力派。
その彼女にそこまで言わせる上司さん。

ほんと、
授かった才能はもっと大事にしてもらいたいもんです。

甘いアイスクリームを食べながら、
ほろ苦い気持ちになった夜でした。

苦さの正体は完全なやっかみ。
はい、わかっておりますよ。


そしておとといも昨日も、
世界フィギュア国別対抗戦のテレビ観戦をすっかり忘れていましたよ。

私ってほんとにそんなレベル。


ご覧いただきありがとうございました。

食べすぎしゃべりすぎ

2019-04-11 15:30:06 | 外出&食い意地
3月始め、
イタリアンならここがいちばん好き、
ってくらい大好きなお店『クイントカント』に行ったので、その備忘録。


(ここが入り口、楽しみすぎて毎回ドキドキです)


(カトラリーも素敵でしょ)

いただいたメニューからお料理の名前を転記してみましたが、
それだけ聞いてもどんなお料理かさっぱりわからないのがミソ。


(竹炭のビニエ フォアグラとレモンのマルメッターラ)

食べられるのは黒いシュー。
レモンの効いたフォアグラのクリームが詰まってます。
何個でもいけるやつ。


(上:鰆のセミクルード アスパラとタンポポのインサラータ、
左:セロリのクレマ、
右:トルテッローニ 蟹のリピエノ)


(左:ファッツォレットロマーノ、
右:仔羊のストゥファートとマッコディファーベ、
下:スパゲッティ サルサ ポモドーロ)

シメはトマトソースのパスタ、これも定番。
30、60、90グラムからお好きな量が選べるのですが、
いまだ90を頼んだことがありません。
もっと若い時にこのお店ができていたら、余裕で挑戦しましたのに。
私も寄る年波には勝てないのです。


(ゼッポレのプロポスタ)

ゼッポレはイタリアの揚げ菓子、プロポスタはプロポーズの意味。
チョコの揚げ菓子がイチゴのジェラートに求婚したってとこかな。
キャラメルソースや紅茶のメレンゲとムースが祝福しています。
ハーブやスパイスも色々。
ひと皿だけでもこの凝りようです。

すべてのお料理がこんな感じで凝りまくりなので、
私、イタリアンは作るのも好きですが何の参考にもなりません

チャレンジする気すら起きないよ。


最後は小さなチョコ菓子とコーヒーをいただきました。

友人と3人で3時間以上、食べて話して大いに盛り上がりました。

お料理の美味しさもさることながら、
このお店はスタッフのみなさんのつかず離れずの距離の取り方が、
ほんとに気持ち良いのです。

何もかも大好き。


(いつもサービス時に丁寧に説明くださり、
その日のメニューの一覧もいただけるので、
こうやってブログにも書けるわけです)

一度夜も来てみたいと思うものの、敷居が高くて、
といいますか、
お値段が高くてとても無理です。

お酒を飲めない私だけならともかく、
お料理に合わせてワインを楽しむシロクマ相方なんか誘ったりしたら、
それこそ地獄を見るに違いありません

月替りのランチを年に何度か楽しむのが、
私にできる精一杯のぜいたくですね。


その後、阪急百貨店へ移動してブルガリのカフェでおしゃべりの続き。


(ローズヒップティーベースのハーブティー。
チョコはオーダーした友人からもらったもの。かじりかけもご愛嬌)

われながら、どんなけしゃべる女たちだ。笑


ご覧いただきありがとうございました。

さくら満開

2019-04-09 14:14:40 | いぬ・シロさん
ももとシロさんの眠る桜がそろそろ満開だろうと、
実家へ見に帰っておりました。





見事に満開です。
花の蜜だか花びらだかをつつきに集まった鳥たちが、まあにぎやかなこと。

まずはもものお墓まいり。
桜の木の根元に近いところに眠っています。


(とっても良い香りを放つスイセンとムスカリ)

ここはよそさまの畑を横切ることになるので、
しょっちゅうはお参りにしくい。

と思っていましたのに、
いまはその畑は耕作放置されておりました。

だったらこれからはもっとマメにお参りしましょう。


そしてシロさん。


(桜の花びらとムスカリのコントラストがいい感じ)


(ほんと良いところに眠っているわね)


(見上げると満開の桜と青い空!)


(桜に抱かれるように眠る2匹。中央下の白い丸がシロさんの墓標)

今年は開花ごろから寒の戻りで寒い日が続いたから、
長く桜が楽しめましたね。
入学式にもちょうどよかったんじゃない?

今週末にも帰ろうと思うのだけど、もう散ってますかね。


ご覧いただきありがとうございました。

運命ですよ。独身なら。

2019-04-08 00:15:15 | 外出&食い意地
週イチで通っているクリニックに向かう道に、
大変な人気を誇るお菓子屋さんがあります。

マモンエフィーユ』という店名で、母と娘って意味だそうです。



(駅からも離れた住宅街にあるお店。写真は午後に撮ったから人影もなし)


選りすぐりの材料を使って丁寧に作られたお菓子はどれも美味しいのですけれど、
大行列のみなさまが目指すスイーツはただひとつ、
フレンチビスキュイ』なるクッキーです。

店舗を持たない時代はデパートの催事などで登場するスタイルだったみたいで、
あっという間に商品完売してしまう伝説のお店だったとか。

全然知らずにちょくちょくチマチマ買っていたのですが、
(御影価格だからしょっちゅうとか、たくさんは無理)
店舗の存在が知られてからは開店前から行列がすごくて寄りつけなくなりました。

大人気クッキーが売り切れた時点で行列はなくなります。
この日、店外に行列が見えなかったから入ってみると、
店内に十数人の短い行列。

今日はこの列の終わりがクッキーの終わりなのかな、
とスタッフの方に聞いてみたならば、
「本日はまだございます」って。

並んでみようではありませんか。

行列ができてからのシステムを知らなかったのでスタッフさんに教えてもらいました。
ついでに「◯◯はもう置いてないの?」とか、
お気に入りのスイーツについて聞いてみたり。

私の前にはスイーツともこのエリアともご縁のなさそうな、
私と同年代の作業着を着た無骨な男性が。

装いでいうなら、
私だってこのエリアに縁遠いのですけどね。

私たちのやりとりを見てか、
「私は初めてなんですが、ここ、そんなに美味しいんですか?」と話しかけてきました。

聞けば、姫路にお住まいで、
出張で三宮に行くことになったと奥さまにおっしゃったところ、
「このお店でこれと他に何か買ってきて!」
と、カラーコピーを手渡されたとか。

お店の伝説、私のオススメなどを教えて差しあげました。

お店は阪急御影駅が最寄りですが、
三宮から大阪方面へいくつか離れた小さな各停の駅です。
姫路からだと出張先からさらに足を延ばすことになる。

「わざわざこんな不便なところまで?
奥さま思いでいらっしゃるんですね」

「うちのカミさん、怖いんです。
稼ぎもいいから主張もしっかりするんですわ」

看護師のご令室は彼に負けないくらい収入があるらしい。
しっかり働き、しっかりものも言う。
それは素晴らしいこと。

行列が進み、ショーケースのお菓子と値札が目につく距離になりました。

「うっわ!たっかっ!なんですかこれ!」

「うーん、御影価格なんでしょうね。
このあたりって高級住宅地でセレブリティがお住まいみたいですから」

「近所に住んでいて、歩いて来られるあなただってセレブでしょ?」

「いやいやいや。
全身ユニクロの私がそんなわけないですやん。
それに私が住んでいるのはもっと下のほう、
JRと阪神の間にあるご庶民エリアの賃貸マンションですよ」

西宮から芦屋、神戸にかけては、
海と六甲山の山並みに南北を挟まれた、
東西に細長い土地に街が発展しておりまして。
山側(北)から阪急線、JR線、阪神線と三本の鉄道がほぼ平行して走っています。

あくまでここに越して来た私の印象ですが、
住吉・御影に関しては、
JRより北側くらいから阪急線を越えて海の見えるあたりまで登ったくらいまでが、
いわゆる格式ある高級住宅地。
そのエリアより山側(北)に行くと昭和から平成になって開発された振興住宅地、
海側(南)に下がるとご庶民度が増す感じ。
高級住宅地には映画のロケにも使われるような、
門構えもすごいお屋敷がいくつもあったりします。

私が下手な説明をするよりも、
わかりやすい記事を見つけましたよ。

ここに越して来たときは、
関西の高級住宅地筆頭は芦屋と思い込んでいたもので、
(関西の田舎の庶民にありがちな思い込み)
海を見ようと山側に向かってランニングしては、
(奈良県出身だから海が珍しい。
あと、なんとかと煙は高いところに登るその典型)

お城ですか!じいやが出てくるんですか!
っていうような豪邸を目の当たりしにて驚いたものです。


大幅に逸れた話を戻しましょう。


控えめにひとつひとつ選ぶその男性の横で、
私たちの前の上品なご婦人がカゴをいくつも抱えて、
これでもかと大人買いしています。

「セレブや」、ぼそりと男性。

「間違いありません」、ぽつりと私。


「お持たせにたくさんいるだけですよ」

ご婦人は笑いながら答えてくださいました。

いや、ここのお菓子を山盛り購入するような、
そんなおつきあいがあるってあたりがもうセレブリティ。
生活レベルの差を感じます。

やっと自分たちのお会計の順番になりました。
まず男性が済ませて、私に挨拶をしてくださり、
お店を出てゆかれました。

いいひとだなあ。
きっと奥さまに喜んでもらえることでしょう。

私もチマチマしたお買い物を済ませました。


(上:私のお買い物3点。赤の効いた缶がかわいいですよね。
下:クッキーは習いごとに持っていき、おやつにいただきました。ふつうに美味しい)



ついでにスーパーに寄って帰りましょう。


と、
しばらく歩くと、

「あれ?」

信号待ちをしている先ほどの男性を発見。

「また会いましたね」

阪急御影駅に向かわれたと思っていたら、そうじゃなかったみたい。


途中までご一緒して、

「お気をつけて」とまたお別れ。


スーパーでお買い物をしていると、

「えっ!?」

「えー!?」

またその男性が!

JR住吉駅に向かうのに、
スーパーを通り抜けしようとして私を見つけたもよう。


「もう、お昼ごはんでもご一緒しませんか?」

「そうですね。いい時間ですもんね」


来た道を戻ることになるのですが、
一度行ってみたかった中華料理屋さん『四川』に向かいました。

ランチの時間帯はいつもお店の外までお客さまで一杯です。
ご近所ですのに、
何分シロクマ相方は食事で並ぶことや予約することを嫌うので、
行ったことがなかったのですよね。


(おトクなランチセット。私の主菜は海老の炒めもの)

これは人気なわけです。
美味しいうえにひとり分とは思えないほどボリューミー!

取り皿もいただけたので、
見知らぬ男性とシェアしましたよ。笑
彼が選んだこのお店の名物、スパイシーな四川麻婆豆腐もしっかりいただきました。美味。

ふたりともよく食べ、
お仕事や配偶者のことなどよく話しました。

名前も聞かず。

ずっと行きたかったお店にも行けたし、
美味しいお料理を食べて、
とても楽しい時間を過ごせました。

お互い独身だったら運命を感じるところでしたね。


ご覧いただきありがとうございました。

コテツの部屋-落ち着きのない男-

2019-04-04 15:15:08 | いぬ・シロさん
3月最後の日、
思い出したかのように梅のお花見に行った話をすれば、
その翌日、新元号は『令和』と発表されて。
出典は万葉集の梅花の歌の序文から、と。

なんだかとってもタイムリーだったんじゃない?
と、ちょっと得意げになってしまいましたよ。

さて、
羽田で久しぶりに会った友人は相変わらずじっとしていられない性分のようで、
よくぞ今回つかまってくれたもんだと思いましたが、
この男もいっときもじっとしていません。

実家へ帰りましたらば、
弟ヨメに連れられてやってきましたよ。
落ち着きのない男、コテツが。


(部屋の隅っこに何かを運び込んだところ)


(キッチンでおこぼれを待っているもよう)

右はゴミ箱。

ゴミ箱とのツーショットなんてどうなのか?

なのですが、
止まった瞬間こそ貴重なので、しのごの言ってられない。

手をすべらせて茶封筒を落とそうものなら、


(待て、ヤギ男!食べるんじゃない!)

あっという間にこのありさま。



(弟ヨメの制止に従った瞬間、奇跡の一枚!)

まあ犬ですもんね。
元気なのは良いことですよ。

しかし、小型犬なりにガッチリした体型になったもんです。

小さい頃のひょろっこい面影はどこへ?


(昨年7月。手足がにょろんと伸びて変な体型)


(昨年5月。なんてちっちゃい!なんて頭でっかち!)

弟宅にやってきた当初は母いわく、
「毛の長いネズミみたいやで。ネズミより中身ないかも」。
ネズミは言いすぎでしょうけれど、
シロさんと暮らした母の目にはなんとも頼りなげに映ったんでしょうね。

そんなおチビ時代からすくすく育ちましたね。
体型はオトナですが、中身はまだまだ子ども。
落ち着きなく動きまわり、悪いことしかしないので、目が離せません。

悪いことといっても、たかが知れたもの。
小型犬と暮らすのは気が楽でいいすね。

やんちゃも大歓迎ですよ。←自分ちじゃないから。笑



(シロさんのお墓には裏庭のラッパスイセンとムスカリを)

この方のやらかす『悪いこと』はスケールが大きくて大変だったなあ。


(一時期、ホワイトデストロイヤーと呼んでおりました)

破壊工作だけでなく、
体当たりされたり、引きずられたり、傷害事件も複数回。
母も私も何度も病院送りになりましたっけ。

しつけ最適の時期を過ぎてから家族に加わった元野良犬だから、
なかなか一筋縄ではいかなかったのですよ。

それもいまはいい思い出。


(寒の戻りで桜は一、二分といったところでした)

桜の季節が近づいてくると、
シロさんを送り出した頃をより思い出します。

犬の生涯は短い。
コテツよ、
存分に遊び、存分に可愛がられて、存分に生きてくれ。

ご覧いただきありがとうございました。