ぽれぽれ百綴り

犬好きおばさんのんびり雑記。

いまさら国宝展

2017-12-21 12:21:46 | 外出&食い意地
秋も深まる頃、
奈良の実家の母を誘って、
京都国立博物館へ『国宝展』を見にいってきました。



…11月の記事がまだ続いております。
年内に終わるのかなあ。

ⅠからⅣまである会期のうち、
私たちは相談してⅣ期に行きました。

『伝源頼朝像』とか尾形光琳の『燕子花図』とか円山応挙の『雪松図』とか、
教科書で見たことのあるような有名なのが多かったので。

ええ、
私たち親子の芸術鑑賞レベルなんて、そんなものですよ。

私たちのような庶民だって見たくなるような美術展、
それはそれは連日大盛況の様子でした。
入館するにも長時間並ぶことになるみたい。

平日狙いは当然として、
高齢の母を疲れさせないよう、先手必勝!

開館より15分ほど前に到着したのにすでに人、人、人。


(外の列もトグロを巻いてますが、館内にもトグロが見えてます)

国宝たちにたどり着くまで半時間以上並びました。

それでも見学中、外は1時間待ち、1時間半待ち…となっていったので、
作戦は成功と言えますかね。

中に入っても混み混みで、どこもここも人だかり。
やはり母にはキツかったもよう。

でもここまで来たんだから、しっかり見ないと!
関西での開催は41年ぶりだというし!


コレね、
前半は仏像やら仏画が多くって。
人混みに圧倒されながら、
小柄な母が背伸びして国宝を見てみると…

仏画・帝釈天と火天(西大寺所蔵)
「なんや、奈良へ帰って見たらええやん」

十一面観音像(奈良国立博物館所蔵)
「奈良でいつでも見られるやん」

広目天立像(法隆寺所蔵)
「〇〇ちゃんち(←いとこです)に行った時、見て帰ったらええやん」

梵天立像(唐招提寺所蔵)
「△△さん(←兄ヨメです)の実家へお野菜届けた時に見られるやん」

神功皇后坐像(薬師寺所蔵)
「これもそん時でええわ」

銅板法華説相図(長谷寺所蔵)
「…近所やん」

なんだか燦然と輝く国宝のありがたみが…。

国宝の所蔵を都道府県別に調べると、
1位:東京都、
2位:京都府、
3位:奈良県、
となっているのですが、
そして上位3都府県で総件数の6割を占めるらしいのですが、

134件指定されている彫刻に限ると、
1位:奈良県74件、
2位:京都府38件、
3位:大阪府と和歌山県の各5件、
と、半数以上が奈良県にかたまっているのですよね。

うーん、
子どもの頃から遠足やら家族のレジャーやら、
お寺や神社によく行ったものだけど、
国宝に囲まれて暮らしていたわけですね。
たぶん、過去にだいたい見てるはず。


でも!

楽しみにしていた絵画部門は期待以上でした。
彫刻部門だって、
こんなに一堂に会したのを見ることってもう生涯ないでしょうし。

うん、来た甲斐ありましたよ!


(博物館2階から。お向かいの三十三間堂の屋根が見えます)

さ、
芸術の秋を堪能したら、
食欲の秋ですよ。


(黄色い葉っぱがいい感じですね)

祇園末友』さんの予約が取れたのですよ。

私はむしろこちらの方を楽しみにしていた、
と言っても過言ではない。
(と言って威張ることでもない)


(むかごのおこわ)


(八寸の入った籠が秋らしい。壁には菊の花)


(ちまちま盛られた八寸に目がキラキラ)


(蒸した鯛と聖護院かぶのお椀)


(鯖きずし。和食は器が楽しいですね)


(芋茎とかにみそ…だったかな)


(焼き物はうおぜ)


(記憶喪失…好みのまったり系蒸しものだったかと)

かぶら蒸しとか蓮根まんじゅうとか、
でんぷんでかたまったものにあんをかけたお料理に目がありません。
これもその類でした。


(かまどで炊いた美山の新米コシヒカリ)


(おかわりはおこげ付きで)


(キイチゴのシャーベット)

いつもみなさまにご馳走になってばかりの私ですが、
この日は母をおもてなし。
滅多にないことです。

とても喜んでくれてよかった。


「どのお料理もとても美味しかった」と。


そうでしょう、そうでしょう。

そんな会話をしている間、
向こうの方で電話の話し声が。

夜のご予約が入ったようです。

母も耳を澄ませています。


「私も夜に来てみたい」


それは無理。



無邪気な母の爆弾発言に、
ムスメは息の根が止まるかと思いました。


「ええ、ぜひお越しください。
趣向を凝らしたお料理をご用意しています。
夜の方がゆっくりしていただけると思います」

お店の方、無理ですから。
お昼だから来られたんですよ。

高齢者は夜が早いってことで。


ご覧いただきありがとうございました。

打ち上げ気分で創作和食

2017-12-20 10:07:49 | 外出&食い意地
日曜早朝、
シロクマ相方の愛するめいっこゆうきさん(←仮名です)をハグして送り出し、
彼女は陸路で1日かけて岩手県の端っこまで帰ってゆきました。

滞在中、楽しんでもらえたみたいだし、
私もとっても楽しかったです。

でも、ひとさまを自宅にお招きして、
連日あちこち案内するというのは疲れるもの。
やっと終わって、打ち上げしたい気分です。

そういうタイミングでまたS嬢からお誘いが。
ビジネスパートナー、すーさん(←仮名です)とともに関西に出張中の彼女、
今日で無事すべての業務が終わったらしい。

日曜にあいているお店って少ない。
勇気を出して初めてのお店『福島 もう利』さんにお伺いしました。

こちら、お店の方の案内は親切丁寧だったものの、
当日のキャンセル料が100%だったり、
予約時間前後の到着に厳しかったり、
「◯時までにお店を出たい」というような融通が利かなかったり、
予約決意に至るまでのハードルが大変高かったです。

45秒ほどの遅刻に青ざめながら入店すると、
すーさん、S嬢、不二子ちゃん(←仮名です)、すでに全員がそろってました。

すばらしい時間厳守っぷり。

あなたたち、ついさっきまで仕事でしたよね?
やる気満々すぎやしませんか?

仕事はお休みの不二子ちゃんも、
マラソンでサポートを受けているスポンサーさんをアテンドしていたとか。

スポンサーがついているのか⁉︎

市民ランナーとはいえ、
3時間2分の記録と美貌、両方持つと待遇が違いますね。


厳しい条件を乗り越えた私たちを迎えたお料理の数々を紹介しましょう。


(イクラとか馬刺しとかのどぐろとかキャビアとかあん肝とか)


(記憶喪失)


(マグロ、キンメダイ、クジラのさえずり、鯛…かな?)


(お蕎麦。ムール貝のスープにつけていただきます)


(トリュフもりもりの記憶しかない←見たまんま)


(アワビとウニの蒸しもの…たぶん)


(美味しすぎるロッシーニ。粒々はカンボジア産黒胡椒)


(土鍋で炊いたポルチーニ鯛めし!鼻腔をくすぐる香りがたまらん)


(記憶喪失)


…紹介になってない。

総論、
どれもこれもとっても美味しかった!

結論、
こういう記事はとっととアップすべき

写真を見ても何を食べたか思い出せなくて、
記録の意味がどこにあるんだか。


楽しい夜でございました。
食べきれなかった鯛めしは、おにぎりにしてもらってテイクアウト。
翌朝シロクマ相方が美味しくいただきました。

「ナニコレ⁉︎美味しいねー!」って。

そうでしょう、そうでしょう。
ふだんの私なら絶対行けない心理的、経済的ハードルの高さのお店なんですから。

すーさん、S嬢、ごちそうさまでした!


ご覧いただきありがとうございました。

にぎりじゃなくてつかみ

2017-12-19 14:37:20 | 外出&食い意地
シロクマ相方の愛するめいっこゆうきさん(←仮名です)の滞在も折返し。

土曜日、
出張中で関西にいるS嬢も誘って、
ブランチにお寿司屋さんへ行きました。

大阪市中央卸売市場にある『えんどう』さんです。

現地集合ってことで、10時半に私がいちばんのりで到着。


(すでに行列!いつも行列!外国の方も多いです)

続いてホテルからタクシーで乗りつけたS嬢が加わり、
最後に相方とゆうきさんが合流しました。

ここのお寿司はつかみ寿司
にぎり寿司じゃないのです。

違いは、シャリを握るんじゃなく、ほわっとつかんでるだけ、
そこにネタがのっかってるだけ、というところ…なのかな?

明治時代に創業者さんが、
朝早くから市場で働く忙しい人々に供するため、
ちょっとでも早く、ちょっとでも新鮮なうちに、
と考えていまのスタイルになったのだとか。

ひと口大のお寿司は、
お口に入れると温かいシャリがほわわんとほぐれて、
新鮮この上ない厚めなお魚と抜群のハーモニー。

ふだんから小さめシャリが好きな私には、
ふつうのお寿司よりこっちの方が食べやすい。

百聞は一見にしかず、とにかく食べていただきたい。

なお、営業時間は午前5時から午後2時まで
日曜はお休み

…市場ですからね。

私たちは何時に集合できるかわからなかったから並んだけれど、
お店到着前なら電話予約もできます。
開店と同時に入れるならともかく(って朝5時ですけどね)、
そうした方がいいと思います。

この日は入店するのに1時間くらい待ちました。

さあ食べるぞ!

ほとんどのお客さまが注文されるおまかせのお寿司はひと皿5貫。
組み合わせは季節や時間帯によっても違うらしい。
苦手なネタはあらかじめ言っておくといいです。
どのお皿もひと皿千円です。

おまかせに加えて、
私たちは赤だし、シロクマ相方はビールを注文しました。


(一の皿。オススメはマグロ!)

ペロリと食べたら次を持ってきてもらいます。


(二の皿。オススメはマグロ!)

ペロリと食べたらまた次です。


(三の皿。オススメは鉄火巻き!)

ペロリと食べたらさらに次です。

が、無念。
S嬢と私はここでお腹いっぱいに。

次のお皿からは相方とゆうきさんだけ。


(四の皿。オススメはマグロ!)

そう、こちらのお店のオススメは断然マグロ!

キトキトのマグロ、
トロみたいに濃厚なマグロ、
どれも臭みがまったくなく、甘くてとっても美味しい。
マグロ好きの方にはこたえられないんじゃないでしょうか。


(五の皿。もちろんマグロはのってます)

写真を撮った時間をいま見て気づいたんですが、
ひと皿平均5分でたいらげてました。

創業者さんの精神が生きています!

おまかせは五の皿が最後。
まだいけそうだったらお好きなお皿をリピートするのもヨシ、
好きなのを5つ選んでにぎって(つかんで?)もらうのもヨシ、だそうですよ。

ごちそうさまでした!
シジミの赤だしも美味しかったです。

この日もフィギュアスケート観戦。
おやつは御影でいちばん美味しいと聞く『ビアンヴニュ』のパンたちです。
温かいコーヒーも持ってきました。

美味しいものを食べて大好きなフィギュアスケートを観戦する、
至福の2日間でした。

ゆうきさんは翌日早朝に、
来たときと同じように在来線と新幹線をひたすら乗り継いで
岩手県の端っこに帰ってゆきました。


(せまい我が家。ソファに寝袋の3泊でした。ごめんなさい)

飛行機に乗れないって…
『のだめカンタービレ』の千秋先輩だけかと思ってました。
いるんですね。
しかも身近に。


ご覧いただきありがとうございました。

めいっことスケート観戦

2017-12-18 12:18:31 | 外出&食い意地
シロクマ相方のめいっこゆうきさん(←仮名です)の来阪の理由、
それはフィギュアスケート観戦でした。
大阪で大きな国際大会があったのです。


(寒さ対策の観戦グッズ…いただきもの。
シロさん形見のブランケットとシロクマ模様のブランケット)

観戦はお昼から。
午前中に近所をお散歩して早めにお昼ごはんをいただきましょう。

フィギュアスケートファンなら興味深いスポットだと思い、
こちらに案内しました。


弓弦羽(ゆづるは)神社
いつからか羽生結弦くんのことを祈願する総本山のように)


羽生くんが奉納した絵馬には今日も人だかり)

特に彼のファンというわけではないですが、
せっかくだから彼の活躍と、
スケーターのみなさんが怪我なく日頃の練習の成果が出せるように祈願しました。

怪我や故障と隣り合わせのスポーツで、
ぎりぎりのところで日々研鑽を積む若いスケーターたち。
短い選手生命であるならば、
せめて健康で納得できる競技生活が送れますように。

ではお昼ごはんへ。
ゆうきさんはオムライスが大好き。
だったらランチはここがいいのでは?


(白鶴酒造ゆかりの御影公会堂、レトロな雰囲気)

ここの地下にある食堂は地元では人気のオムライスが美味しい老舗店なのです。


(自家製トマトソースが美味しいオムライス)


(私はビフカツをオーダーし、ゆうきさんとシェアしました)


腹ごしらえも済んだし、いざ目的の地へ!


(色づいた街路樹がいい感じですね)

会場の大阪市中央体育館に着きました!
出場選手のパネルが迎えてくれました。


(世界女王メドベジェワちゃんだ!)



(アイスダンス大好き!バーチュー&スコット大好き!)

そしてここでも人だかりが…。


(羽生くんの人気はほんとにすごい!)

このあと、
彼が前日の怪我でこの大会は欠場すると公表されました。

私たちの前倒しのお祈りがどうか届きますように。


観戦は長丁場でした。

でも楽しい!

すごく楽しい!


長丁場に備えておやつの準備も万全です。
休憩時間になるたび、何か食べていましたよ。


エシレのシュー。バタークリームなのにあまりの美味しさでぱくぱく)

一心堂さんのメロンとクリームチーズの大福もばくばく。
(さっさと食べたので写真ナシ)

さらにおなかが空いたら近所で調達したパンを。

セセシオン のバゲットサンド)

じっとしてるのに反芻する牛のようにもしゃもしゃと食べてばっかり。

リンクの上で激しくも美しい競技を繰り広げるスケーターとは対極です。

大好きなフィギュアスケートの試合をじっくり観戦して、
美味しいおやつやパンをひたすら食べる幸せに浸った1日でした。


ご覧いただきありがとうございました。

めいっこと神戸散策

2017-12-17 12:17:34 | 外出&食い意地
今年もあと2週間で終わるというのに、
まだ11月の出来事を綴っています。

しかもまだ上旬のイベント。

シロクマ相方の愛するめいっこ、
ゆうきさん(←仮名です)がわが家に遊びに来てくれました。

「鉄の塊が飛ぶなんて!」
と、飛行機が乗れない彼女は、
遠く岩手県のはしっこから電車と新幹線を乗り継いでのお越しです。

めいっこといっても私とはひとまわり違うだけ。
ちょっと年の離れた友だちの感覚ですね。
義兄夫妻のアテンドと比較すれば、
プランを練る段階では楽勝でした。

日の出より早く家を出たという彼女を新大阪駅の新幹線改札出口で迎えて、
再会のハグをかわしたら神戸、三宮へ。

彼女のリクエストはパン屋さん巡りと街の散策でした。

遅めのランチで寄ったのは、
私が神戸で一、二の美味しさだと思っている『コムシノワ』さんです。


(平日の昼下がりなので比較的空いていました)

パンを選んで、奥のカフェへ。

(クロワッサンとチョコクリームパン…だったかな)

ドリンクとパニーニ、オープンサンドをオーダーしました。


(バゲットが美味しいのはもちろん、チーズもハムも絶品です)


(チキンとサーモンのオープンサンド…だったかな)

最初で最後になるなら、
より多くの種類を見てほしい、食べてほしい。
自分のオーダーしたものを、
手をつける前にゆうきさんのお皿にどんどん移す関西のおばちゃん。

どちらも美味しかったようで、
「さすが神戸!」と喜んでもらえました。


美味しいお土産も買いたいという希望により、
次はチョコレート屋さんへ。


ラヴニュー』さんです。
神戸に世界コンテストで優勝したショコラティエのお店がある、
というのは知っていましたが入店したのは初めてです。


(ひっきりなしに来客がありました)

専門店のチョコレートってお安くないじゃないですか。
私には手がでません。
翻ってまきさんは、
インバウンドのお客さまのようにじゃんじゃんご購入。
男前な姿に驚きました。


(ゆうきさんからシロクマ相方にいただいたひと箱。宝石みたい)

この辺りから北野異人館街は近いので、
そのまま坂を登って異人館を見て歩きました。

風見鶏の館と萌黄の館は入館しましたよ。


(絵になる風見鶏の館)


(クリスマスツリーも洋館の中だと映えますね。
これは2階の小さいツリー、1階にはもっと立派なものが)


(萌黄の館。灯りがともって暖かな印象です)


(暖炉のタイルは特別発注のミントン製。部屋ごとに違う贅沢さ。
ユリの香りに包まれてなんとも優雅)


(高台にあるので窓から神戸の街並みが一望できます)

外に出るとそろそろ夕闇が。


(派手派手しくないイルミネーションがいいですね)

コムシノワさんと双璧の(と私が考えている)『サマーシュ』さんはあいにくお休みだったので、
お菓子の品ぞろえも豊富な『フロインドリーブ』さんに行きました。

教会を改装したお店はいつ来ても素敵です。


(夜は荘厳な雰囲気すらあります)

パイやクッキーをたくさん買って、
カフェになっている2階を見学させてもらいました。

もっと時間と胃袋のキャパに余裕があれば、
いろんなお店を案内したいのですが、今日はここまで。
ゆうきさんは、晩ごはんはわが家でをご希望だったので帰宅。
わが家で3泊してもらいました。
翌日から大事なイベントが控えているのです。

神戸観光、半日だととても足りないですよー。


ご覧いただきありがとうございました。