ぽれぽれ百綴り

犬好きおばさんのんびり雑記。

いい日旅立ち

2011-05-24 00:57:07 | Singapore/日々の暮らし
今回は虫の苦手な方はご覧にならないでください。
 
2週間ほど前、いつもの漢方薬局でオーガニック野菜を買いました。
葉もの野菜はたいていマレーシア産のようで、その小松菜らしき菜っぱもそうでした。
このマレーシア産野菜、オーガニックであることに寸分の疑いの余地も残さないくらい、
毎度見事に虫食いだらけ、穴だらけでございまして。
くもの巣が張っていたり、ナメクジがついていたりも珍しくなく、田舎育ちの私も動じません。
とはいえ、はるばるやってきて(でもないか、隣国マレーシア)、
ゴミ箱からゴミシューターへと、哀れな末路をたどるナメクジ氏には申し訳ないことです。
 
今回は虫のふんがあちこちに見えたので、
「あ、これは蝶の幼虫だな」と、悲しくなりました。
ひとを、というか、虫を見かけで判断してはいけませんが、
ヌメっと気持ち悪いナメクジ氏と違って、美しい蝶になる幼虫には生き延びてほしい。
でも、菜っぱを何回も買って、
蝶になるその日まで、養うほどの情熱も甲斐性も私にはない。
このあたりには幼虫を養えそうな野菜畑もない。
だとすれば、悲しいけれど、ナメクジ氏と同じ末路か、と。
 
菜っぱを注意深く探って洗うも、どこにもその姿は見当たらず。
不思議に思いながらざるにとって、水を切っていると
…コロンと小さな何かが。
 
 
 
 
…さ、さなぎ!?
幼虫からさなぎへとなっていた模様。
さなぎは成虫になるまで何も食べない。
私にも養えそう。(そもそも何も与えないですむのだから養うとは言わない?)
蝶になったら野菜畑を求めなくても、
あちこちに咲き乱れる南国の花々の蜜を食料に、一代だけなら難なく生き延びられることでしょう。
せっかくここまで成長したのだからと、羽化するまで見守ることに。
もしかしたらすでに凍死しているのかもしれませんが。
 
虫かごはフィラデルフィアクリームチーズの空ケース。
こういうのを洗ってちゃんと取っておく私って、本当に吝嗇家かと。
花も投入。
羽化直後、羽を伸ばして乾かすときにつかまれるように。
フタも忘れずに。
神出鬼没のトカゲさんに狩られてはいけませんから。
 
けれど、それから1週間以上経過しても、さなぎは羽化する気配ナシ。
時々空気を入れ替え、花も新しくしているのですが、やりがいがないなあ。
マレーシアと比べると冷蔵庫内は極寒だから、やはりすでに凍死しているのでしょうか?
 
ところが、
その日、ハノイに発つ相方を玄関まで見送って(お見送りは玄関まで。経費節減)、
その後は相変わらずのんびり過ごしていて、
午後、虫かごをのぞきこむと…
 
 
 
 
←スイマセン。フタをしているのでくもってます。
蝶がいるではありませんか!?
モンシロチョウ?
いつの間に。
朝起きたときも、朝食後も、お昼ご飯前もその後も、まったく変化の兆しがなかったのに。(←相当ひま?)
蝶は窮屈そうに虫かごの中をパタパタと飛び回って、あちこちに羽をぶつけています。
いけません、羽が傷ついてしまいます。
さくさく写真撮影を済ませて、マンション1階へと急ぎました。
敷地内にも、花々が咲き乱れているのですよ。
蝶や蜂を見たことだってあるんです。
 
どきどきしながら、
虫かごのフタをあけて、手を添えると、
可憐な蝶は、手を伝うように出てきて、
羽ばたき、ひらひらと舞って、風に乗り、
まもなく見えなくなりました。
 
あっけない
 
だけど、
同じ日に、風邪が治らず、よろめきながらドアの向こうに消えたシロクマ相方、
あの、絶滅の危機を感じさせる旅立ちとはずいぶん趣の異なる、
さわやかで、美しい、未来を感じさせる旅立ちだったなあ


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2 コメント

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welcome dogwoodさん! (momo@ぽれもも)
2011-05-24 21:39:14
コメント、ありがとうございます!
マダム呼ばわり、光栄でございます。
オジサン化が進んでいるうえ、
シロクマのオカンと成り果てていますが。

かわいいお嬢さんの夢を壊さないよう、
真実は伏せておかれるのがよいかと。
私もいつか、
夢あふれる話題を提供できるよう、
精進いたします。
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Unknown (dogwood)
2011-05-24 17:58:08

 マダムとバタフライ・・・

 これを伝えたかったのです。

 
 娘には、星には雲ではなくSQで と伝えて

 おきますね。 

 また、おじゃまします。


 
 
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