ぽれぽれ百綴り

犬好きおばさんのんびり雑記。

韓国焼肉その2.韓国式忠誠の誓い方

2012-03-03 16:59:05 | Singapore/外出&食い意地
先月の韓国焼肉会、2回目はクラスメートと行きました。
 
先週はテストがふたつもあり、金曜日に打上げの感覚で。
 
クラスメートの韓国人の男性がお店を予約。
チャイナタウンにある、人気レストランだそうです。
 
Red Pig Korean Restaurant
93 Amoy Street, Singapore 069913
TEL: 9230 0765
 
   
 韓国焼肉店が集まる界隈にあるお店、早い時間からお客さんでいっぱいなのはここだけ。
 店内はここのキャラのブタさんがあちこちに。しかし、なぜ花札?
 
韓国人の彼が太鼓判を押すだけあって、本当においしかった。
オーダーも彼にまかせっきりだったので、何をおススメしたらよいのかわからないのですが、
でてきたものすべてがおいしかったです。
韓国のお店でよくお通しとしてでてくる、
キムチや冷やっこ、ナムル、たまご焼きなどもグー。
チヂミも外はカリカリ、中はふんわり、です。
豆腐キムチという、木綿豆腐と豚キムチを一緒に食べる料理もおいしかったです。
 
    
  炭火で焼く本格的な焼肉。タレが焦げ付いた鉄板は何度もきれいなものに交換してくれます。
  スタッフみんな、親切で感じいいです。店内、韓国語が通じます。
 
この日のメンバー構成は日本人4人、韓国人ふたり、タイ人、アメリカ人がそれぞれひとり。
アメリカ人というのは日本人クラスメートのUさんのご夫君です。
 
話題は私たちの授業風景や先生方のこと。
とくに英国パンダ先生は強烈なキャラクターなので、みんながいじる、いじる。
 
その話し方をまねするたび、
「そんな風に言うの、イギリス人だけだよ」と、Uさんご夫君のつっこみが。
パンダ氏が飛行機を「aeroplane」というのも、「いつの時代の言葉?」と容赦なくバッサリ。
彼が大変力を入れているイデオムの暗記と使い方についても、
「外国人相手ならイデオムの使用は避けるから、働く上では知らなくても問題にならない」と。
イデオムは相手が知らなかったら終わり。
理解できなかったり、誤解されるかもしれない表現は、あえて使わないように配慮するそうです。
国際的な会社でずっと働いてきたご夫君のおっしゃることは一理あり。
私が以前読んだ、
『グロービッシュ』というフランス人の提唱するグローバルな言語としての英語のあり方の本にも、
同じようなことが書かれていました。
 
さて、パンダ氏をネタに話は盛り上がり、
話題は韓国流のお酒の飲み方について、に移りました。
 
     本日のお酒はタイガービールに韓国の焼酎。
                         ゲコゲコの私は焼酎をひとくちだけ味見、フリーティでした。
 
韓国ではビールと焼酎をちゃんぽんにして飲む、
というのは聞いたことがあるのですが、その作法を教えてもらいました。
   
まずはグラスにビールをついで、
 
                       次におちょこに焼酎をついで、
                        
                       あ、グラスの後ろにあるのが豆腐キムチです。
                       キムチとお豆腐を一緒にお口へ入れると、広がるおいしいハーモニー!
 
                   ビールのグラスにおちょこを沈めるのです。  沈んでいくおちょこ。
            
 
それをそのまま飲むんですって。
 
へ~。
 
そして、韓国では日本以上に上下関係が厳しい。
これも聞いたことがあります。
一昔前の日本みたいだって。
 
上司のお酒は絶対で、断ったりできないそうです。
断ったりしたら、それこそ人間関係に支障をきたすくらいだそうですよ。
だから、女性の場合、万一飲めなかったら、誰か男性に身代わりをお願いして、
かわりにその男性のお願いをなんでもひとつ聞く、というしきたり(?)があるとか。
なんか、すごい社会ですね、韓国って。
 
その厳しい上下関係を絵に描いたような、さらにすごいのが、コレ。
さっきのビール&焼酎ちゃんぽんでの上司への忠誠の誓い方
 
さっきと同じように、まずはビールをグラスにつぎます。
 
で、その上にお箸を置いて…
その上に、おちょこを置いて、焼酎をつぐわけです。
 
            スタンバイ完了!
 
ここからが、すごい。
 
忠誠を誓う部下はそのグラス&おちょこを前に…
 
 
勢いよくおじぎして、テーブルに頭をぶっつけ
 
 
その振動で、おちょこをグラスに落とすわけです。
 
    日本人A君の忠誠が証明されたその瞬間。お見事!!
 
ひいいぃ~っ!
 
そこまでさせるなんて、強烈だな、韓国上下関係ピラミッド
 
 
おいしい焼肉をたらふく食べて、韓国のお酒の飲み方も教えてもらって、
パンダ氏をネタに大笑いして、楽しかった~。
 
そして、アメリカ人のご夫君の英語についての考え方。
パンダ氏とはかなり見解が違うものでしたが、
どちらが正しいかとかいうのではなく、英語を勉強する上でとても参考になりました。
 
みなさん、楽しい時間とためになるお話をどうもありがとう。
 
                                           気持ちよく飲み干された忠誠。


最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
面白い! 韓国式忠誠の誓い。 (いぐいぐ)
2012-03-04 05:26:30
■momoさん、こんばんは。というか日本時間
 5時なので「おはようございます」かも。

・まずは、ご無事のお引越しおめでとうござ
 います。そして超お忙しいなかでのブログ
 アップお疲れさまです。「韓国焼肉会」レ
 ポ-ト、めっちゃ面白い! 話しに聞いた
 ことのある、韓国の酒席、儒教的上下関係。
 今、しっかり頭に叩き込みました。とくに、
 ラストから2枚目の「おちょこをグラスに
 落とす」決定的瞬間の写真で。

■関係ないですけど、去年から日本では韓国
 の歴史書が大ハヤリ。10冊以上出ました。
・きっかけは「朝鮮王朝の歴史と人物」(実
 業之日本社、新書35万部)。ボクも読みま
 した。すごく面白い。日本で人気の韓国歴
 史ドラマのネタばらし本。「なんで、儒教
 の国になったのか?」も書いてあるし。
・「そうか、それで『韓国式忠誠の誓い』を
 するのか」と、判った気になったりして。

・それにつけても、「ビール&焼酎ちゃんぽ
 ん」、酔いそう。韓国の人、からだ持つの
 やろか、とよけいな心配したりして。
返信する
面白~ (ほー)
2012-03-04 07:00:26
韓国のお友だちに上下関係について聞いたことはあるのですが
親の前でたばこは吸わないよ、とか、
「ね、あなたいくつ?」
と聞かれ、答えるのに躊躇していたら
「韓国ではね、お姉さんが絶対なの。だから、年を言ってくれないと
どうつきあっていいかわからないよ」
と言われて驚いたことがあります。
そのビールの飲み方は強烈ですね~。
そうそう、アメリカ人の意見もうかがわなくては。
某俳優さんがイギリス人俳優さんのしゃべり方を
「ビートルズみたいでクール」
と言っていたのは聞いたことあります。
おおらかに生きたいものですねぇ。
返信する
いぐいぐさんへ (momo@ぽれもも)
2012-03-06 02:34:32
コメントありがとうございます。
外資系に勤めていた韓国人の友人によると
「自分の会社の飲み会で"忠誠を誓ってる"のを見たことがない」
ということだったので、社風によるのでしょうね。
彼らの流儀では、年長者の前で飲むのは無作法、
と聞いたことがあったのですが、
私よりずっと年下の韓国人男性が、おちょこを口にするとき
何気に顔を背けていたのが印象的でした。
異文化圏のひとに対しても無意識にやっちゃうみたいです。

日本での韓国歴史書ブームは知りませんでした。
『朝鮮王室儀軌』返還なんかの影響かな。
いぐいぐさん、史記に引き続き、はまっちゃったんですね。
歴史を知っていると、
旅行した時や映画・ドラマを見たときに、
楽しさ倍増ででしょ?いい趣味だなあ。

儒教的上下関係の余談ですが、
日本に住む韓国人と結婚した友人(日本人)は
お正月など、彼のご実家へのあいさつが
こてこて韓国式で大変だと聞いたことが。
例のおひざをついてのあいさつをやるみたいです。
日本人の彼女には強要されないみたいだけれど、
今の時代でもやってるんだなあ、と驚きました。

同じ系列のアジア人のはずなのに不思議ですが、
韓国の方々、お酒に強いです。
このちゃんぽんは焼酎のフルーティさで
ビールだけより飲みやすかったです。
でも、Uさんによると、お店の外に出たとたん、
立ってられなくなったって。
返信する
ほーさんへ (momo@ぽれもも)
2012-03-06 02:46:13
韓国の上下関係、徹底してますね。
年齢ももにょもにょにできないのですね。
見た目で判断できないくらいの年齢差なら
対等につきあうことも多い日本人からすると、
敬われても返って緊張しそうですね。

ブリティッシュイングリッシュにしびれてた
某俳優さんがどなたなのか気になります。
塾で英語を教えている私の友人は
ブリティッシュイングリッシュをしゃべる男性を
「オカマみたい」とばっさりです。
私、その辺の感覚、本当にヨクワカラナイ。
聴き取れれば大満足、で終わっちゃうので。
返信する

コメントを投稿