ぽれぽれ百綴り

犬好きおばさんのんびり雑記。

新年会と馬と服~後編~

2013-01-20 00:34:04 | 外出&食い意地
昨日の続きです。
 
といっても、実際に書いているのは、6月下旬ですが。
 
 
 
 
 
余生馬牧場
 
 
それは引退した馬が余生を送るための牧場らしい。
 
そういうのが、この世の中にはあるのですね。
 
 
 
 
引退した競走馬なんかを預かる牧場?
 
そういう業界にノウハウナシで新規参入するの?
 
 
「そういうのじゃなくって、
 
アレックス(仮名)を静かにのびのび暮らさせてあげたいから」
 
 
アレックス(仮名)…ああ、あなた方の飼い馬ですね。
 
 
 
ご夫君、趣味の乗馬のため、クラブで自分の馬を預かってもらっているんでした。
 
 
 
 
「うちのアレックス(仮名)はブラッシングが大変やねん」とか、
 
「アレックス(仮名)ってば、馬鹿ぢからでさ」とか、私、彼女と知り合って間もない頃に色々聞いていました。
 
 
で、「シロさんより相当大きいな」「何犬なんだろう?」と、思いを巡らせており、
 
 
グレートピレニーズニューファンドランドあたりを想像しておりました。
 
    ←グレートピレニーズ 
 
                ニューファンドランド→ 
 
 
それがだったとは。
 
       ←馬
 
「彼が、アレックス(仮名)から落ちた」と聞いて、
 
 
それは犬ではない、と知ったのでした。
 
 
  (写真のような競技にアレックス(仮名)君と参加なさるらしい。趣味で。)
 
 
 
馬鹿ぢからというより、それは馬ぢから、つまり馬力
 
 
 
 
 
その馬力のあった馬もそろそろ高齢になってきたので、静かにのびのびさせてあげたい、と。
 
 
 
それがために、
 
起業して苦労して軌道に乗せた会社を売っぱらって、
 
辰巳卓郎さんが番組でやってきたくらいの改装しまくり豪華マンションも売っぱらって、
 
そのお金をつぎ込んで
 
とんでもない田舎採算性ゼロの牧場をひらくっていうのー!?
 
 
 
(採算性ゼロは私の勝手な想像ですが、
 
趣味の飼い馬を持つ人がこの国にそんなにいるとは思えないし、高齢者人口(馬口?)もそうそう多いと思えない。
 
しかも、それを専門の牧場に預ける余裕のある人がそんなにいるとはとても…)
 
 
 
 
ひーっ。
 
 
お金持ちの考えることは、ぶっ飛んでるわー。
 
なまじ賢いから、ぶっ飛んじゃうのでしょうか?
 
ビンボー人の凡人には、理解不能だわー。
 
 
 
 
住民説明会も無事に終わって、お役所の認可が下りるのを待っている段階だとか。
 
彼女もクライアントに同業者を紹介して、リタイアし、ご夫君についていくという。
 
 
働きながら猛勉強してMBAをとって、
 
ひたむきに努力して経験を積んで、少しずつ信頼を得て、クライアントを増やしてきたのに。
 
 
あっさり捨てちゃうんだ。
 
 
…すごいな。
 
 
 
 
 
「ああ、面倒やわ。
 
これからマンションにあるもの、整理しないと。
 
まずは、
 
を整理するわ。
 
馬相手じゃ、仕事で着ていた服なんて着る機会もないもんね」
 
 
 
…す、捨てるの?
 
 
…も、もったいない。
 
 
 
…ほ、欲しい!
 
 
仕事に着ていく服がなくって、毎日泣かされている私(←とっとと買えばいいんだけど、ほら、ケチだから)
 
あなたの大人カワイイ、素敵な洋服たち、のどから手が出るくらいに欲しいです!
 
 
 
小柄な彼女と、平均身長の自分とのサイズ差を考えないで、手を挙げた私。
 
スカートは絶対無理だってわかるけど、ジャケットやゆったりしたワンピースなら、もしかしたら大丈夫じゃないかと。
 
あ、でもやっぱり無理かな。
 
きゃしゃな彼女と、相変わらず絶賛増量中の私では、にもにも違いすぎ。
 
とかなんとか、ぶつぶつ言ってるうちに、新年会はおひらきに。
 
 
 
 
 
 
 
それから2週間。
 
「あの話は流れたんだろうな。
 
だれが見たって、彼女の服が、私に着られるとは思えないもんなー」
 
と、ケチもほどほどにしないと失笑を買うよね、と反省していた頃、
 
 
 
 
きちんとクリーニングされたぴっかぴかの洋服たちが、
 
 
ぎうぎう詰めになって、
 
   最近、出されたような感じ。
 
 どどんと送られてきたというわけ。  毛皮のファーまできちんとクリーニング。
 
 
 
感激。
 
 
あんなに毒舌なのに、こんなに律儀だなんて。
 
 
 
 
でも
 
 
…うう、残念。
 
 
 
やっぱり、入らない。
 
 
 
どうしても、入らない。
 
 
 
 
20着近くあったと思うのだけど、
 
結局、入りそうなのは4着だけ。
 
それも、大胆な減量目標を見事達成したと仮定して
 
 
残りは…こんなにかわいくて、きれいなままなのに、とーっても残念だけど、
 
被災地のめいっこに着てもらおうと、きちんと詰めなおして送りました。
 
 
もちろん、元の持ち主である友人の了承のもと。
 
 
 
 
彼女の了承を得たのち、めいっこに持ちかけたら、大変、喜んでくれました。
 
友人の、センスも質もよい、手入れされた洋服たちは、被災地で大事に着てもらえそう。
 
 
 
めいっこの生活は一見元通りに見えるけれど、
 
お出かけ着を以前のようにたくさん揃えるような余裕はまだ…というのが実情かと。
 
かの地では多くの人がそうでしょう。
 
 
 
私がいただくより、ずっとよかったです。
 
友人、本当にありがとう。


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