母が大好きな永山裕子先生の作品展。
デモンストレーションが行われるというので母の付き添いとして見学。
何度目かの休憩時間後、
先生はまた無事に再開してくださいました。
しかーし、
母が疲れてきたのが気になります。
最前列の狭いお席で身じろぎもせず。
大丈夫かなあ?
エコノミー症候群になってしまうんちゃう?
そのとき、
先生が手を止め、立ち上がられました。
「ごめんなさい。
ちょっとお時間をくださいね。
私の場合、ずっと作品に向き合ってるとダメなんです。
いいものができないんです。
うーん、って行き詰まったときは、
作品から離れて、時間をおいて、
アタマを真っ白にすることが必要なんです」
先生は絵のことや、題材のこと、
それに向きあう姿勢など、
いろいろお話しくださいました。
「今日1日で仕上げたいと思ってます。
だけど今の私には時間が必要です。
自分のペースでさせてください。
本当に本当にごめんなさい」
それはそうです。
ブーイングをとばす方もいたけれど、
先生、謝ることなんてないですよ。
そのあとも画廊にいらっしゃった先生。
お客さまの話しかけや質問に丁寧にお答えくださいます。
いい方だなあ。
そこへ、
赤ちゃんを抱いた女性が先生に歩み寄り…
一緒に写真をと、お願いなさいました。
ぱしゃり。
また画廊のスタッフさんが、
そのお友だちらしき方をお誘いして、先生と。
ぱしゃり。
先生は朗らかに対応なさってます。
これは!
いますぐ母を連れて来なければ!
母との写真を撮らせていただかねば!!
人混みをかきわけ、
最前列で疲れてぼーっとしといる母のもとへGO!
呆けた顔の母をひっ捕まえて、
先生のところへひっぱっていきました。
「先生、母と写真を1枚、お願いできませんか!?」
こうしてムスメは記念撮影までいたしましたよ。
先生はどこまでも快く、笑顔でいらっしゃいました。
なんていい方なんでしょう。
そうして消えてゆかれました。
1時間や2時間は帰ってこなさそう。
時計をみると午後2時をまわっています。
母はぐったり。
「でも最後まで見たいねん!」
それでもやる気は衰えず。
「わかった、わかった。
ここまで来たんやもんな。
けど、私らもちょっと休憩しよ。
お昼ごはん、食べに行こうよ。
この席はモノ置いて取っておいたらいいやん。
ほら、ほかの席もそうしたはるやん」
お隣のおばあさんふたりも、それがいい、と満場一致。
折りたたみ傘を置いて、上階のレストラン街へ。
はー、疲れた。
はー、お腹すいた。
どどん!
天丼におうどん。
おうどんは無料で1.5倍に。
秋の炭水化物祭り@あべのハルカス
がつがつと山盛り炭水化物を食べてる私の前で、
母はささっとおうどんをすすると手を拭いて、
先ほどのカレンダーをゆっくりと見始めました。
サインをいただいた1月2月ページを開くと、うっとり。
ムスメはいい仕事をしましたよ。
画廊に戻ると同胞たち(いやもうほんと、そんな感じなの)が、
「先生はあれから一度戻ってきはって、
5分くらい描いたらまた出ていかはったのよ。
なんでも6時ごろにお友だちがいらっしゃるらしく、
仕上げはそのお友だちの前でなさりたいって」
と、貴重な情報を提供してくださいました。
ひゅるひゅるひゅる…
母のやる気のしぼむ音がしました。
「だめ。もう無理やわ。もう帰るわ。
電車だって、このあと止まってしまうかもしれへんし」
無念の表情。
だけど疲れもピークなんでしょう。
「それでいいのん?
ここまで見て、あきらめていいのん?」
こくこくとうなずく母。
かわいそうだけど、仕方ありません。
それに台風接近も気になりますし。
撤収です。
「今日は本当に貴重な経験をさせてもらったわ。
先生には素晴らしいものを見せていただいて、感激やわ。
来てよかった」
母のお供の芸術鑑賞は終わりました。
はー、疲れた。
はー、でもムスメはいい仕事したよ。
母の喜ぶ姿を思い浮かべるといい気分。
たまには親孝行もしなくちゃね。
雨脚もひどくならないうちに帰りつき、
自分の仕事を振り返るように、撮った写真を見返しました。
(麗しいカレンダー。スタッフさんにもらった美しい案内状←タダ)
そして、いただいたサイン…
あれ?
れれれ?
肝心のサインがなーい。
先生ったら、
サインをお忘れになってますやーん!
泣けるー!
ごちゃごちゃしゃべった私がアカンかったのですね。
そして、
先生と母のツーショット記念写真ですが、
見事にピンボケでした。
だって、話しかけるのに勇気がいったし、
そのあとも緊張で手が震えてたんだもん。
iPad(←母の)で撮るのも慣れてないしね。
ムスメの親孝行はその程度なのでした。
ご覧いただきありがとうございました。
デモンストレーションが行われるというので母の付き添いとして見学。
何度目かの休憩時間後、
先生はまた無事に再開してくださいました。
しかーし、
母が疲れてきたのが気になります。
最前列の狭いお席で身じろぎもせず。
大丈夫かなあ?
エコノミー症候群になってしまうんちゃう?
そのとき、
先生が手を止め、立ち上がられました。
「ごめんなさい。
ちょっとお時間をくださいね。
私の場合、ずっと作品に向き合ってるとダメなんです。
いいものができないんです。
うーん、って行き詰まったときは、
作品から離れて、時間をおいて、
アタマを真っ白にすることが必要なんです」
先生は絵のことや、題材のこと、
それに向きあう姿勢など、
いろいろお話しくださいました。
「今日1日で仕上げたいと思ってます。
だけど今の私には時間が必要です。
自分のペースでさせてください。
本当に本当にごめんなさい」
それはそうです。
ブーイングをとばす方もいたけれど、
先生、謝ることなんてないですよ。
そのあとも画廊にいらっしゃった先生。
お客さまの話しかけや質問に丁寧にお答えくださいます。
いい方だなあ。
そこへ、
赤ちゃんを抱いた女性が先生に歩み寄り…
一緒に写真をと、お願いなさいました。
ぱしゃり。
また画廊のスタッフさんが、
そのお友だちらしき方をお誘いして、先生と。
ぱしゃり。
先生は朗らかに対応なさってます。
これは!
いますぐ母を連れて来なければ!
母との写真を撮らせていただかねば!!
人混みをかきわけ、
最前列で疲れてぼーっとしといる母のもとへGO!
呆けた顔の母をひっ捕まえて、
先生のところへひっぱっていきました。
「先生、母と写真を1枚、お願いできませんか!?」
こうしてムスメは記念撮影までいたしましたよ。
先生はどこまでも快く、笑顔でいらっしゃいました。
なんていい方なんでしょう。
そうして消えてゆかれました。
1時間や2時間は帰ってこなさそう。
時計をみると午後2時をまわっています。
母はぐったり。
「でも最後まで見たいねん!」
それでもやる気は衰えず。
「わかった、わかった。
ここまで来たんやもんな。
けど、私らもちょっと休憩しよ。
お昼ごはん、食べに行こうよ。
この席はモノ置いて取っておいたらいいやん。
ほら、ほかの席もそうしたはるやん」
お隣のおばあさんふたりも、それがいい、と満場一致。
折りたたみ傘を置いて、上階のレストラン街へ。
はー、疲れた。
はー、お腹すいた。
どどん!
天丼におうどん。
おうどんは無料で1.5倍に。
秋の炭水化物祭り@あべのハルカス
がつがつと山盛り炭水化物を食べてる私の前で、
母はささっとおうどんをすすると手を拭いて、
先ほどのカレンダーをゆっくりと見始めました。
サインをいただいた1月2月ページを開くと、うっとり。
ムスメはいい仕事をしましたよ。
画廊に戻ると同胞たち(いやもうほんと、そんな感じなの)が、
「先生はあれから一度戻ってきはって、
5分くらい描いたらまた出ていかはったのよ。
なんでも6時ごろにお友だちがいらっしゃるらしく、
仕上げはそのお友だちの前でなさりたいって」
と、貴重な情報を提供してくださいました。
ひゅるひゅるひゅる…
母のやる気のしぼむ音がしました。
「だめ。もう無理やわ。もう帰るわ。
電車だって、このあと止まってしまうかもしれへんし」
無念の表情。
だけど疲れもピークなんでしょう。
「それでいいのん?
ここまで見て、あきらめていいのん?」
こくこくとうなずく母。
かわいそうだけど、仕方ありません。
それに台風接近も気になりますし。
撤収です。
「今日は本当に貴重な経験をさせてもらったわ。
先生には素晴らしいものを見せていただいて、感激やわ。
来てよかった」
母のお供の芸術鑑賞は終わりました。
はー、疲れた。
はー、でもムスメはいい仕事したよ。
母の喜ぶ姿を思い浮かべるといい気分。
たまには親孝行もしなくちゃね。
雨脚もひどくならないうちに帰りつき、
自分の仕事を振り返るように、撮った写真を見返しました。
(麗しいカレンダー。スタッフさんにもらった美しい案内状←タダ)
そして、いただいたサイン…
あれ?
れれれ?
肝心のサインがなーい。
先生ったら、
サインをお忘れになってますやーん!
泣けるー!
ごちゃごちゃしゃべった私がアカンかったのですね。
そして、
先生と母のツーショット記念写真ですが、
見事にピンボケでした。
だって、話しかけるのに勇気がいったし、
そのあとも緊張で手が震えてたんだもん。
iPad(←母の)で撮るのも慣れてないしね。
ムスメの親孝行はその程度なのでした。
ご覧いただきありがとうございました。