毎年、秋、シロクマ相方のお兄さんは、
地元の岩手県宮古市で水揚げされたサンマをたくさん送ってくださいます。
今月初め、それが届くのを待って実家へ。
毎年恒例になりつつある秋のサンマ祭り開催です。
15本ほど保冷ケースに詰めました。
お昼ごはんを済ませたあと、
午後のひとときに母と私は栗拾いへ行くことに。
離れたところに植えてある栗の木は様子がわかりません。
近くに住む方が「たくさん落ちたままになってるで」と知らせてくださったのです。
シロクマ相方はサンマ祭り準備に向けて昼寝でお留守番。
サンマ祭りにはショウガがいる、とのことで、
まずは畑にショウガの収穫に行きました。
散歩をかねててくてく歩いて。
(たわわな稲穂と真っ赤な彼岸花)
(みずみずしい新ショウガを収穫)
ショウガ大好き。
ジュース、酢のもの、煮もの、炒めもの…
毎日のわが家の食卓に欠かせません。
多めに掘ってもらいました。
新ショウガならではのショウガごはんとハチミツ漬けも作ろう。
さて、栗の木です。
出荷する生産者でもない限り、
この辺りの栗の木は畑の土手だったり、裏山だったりに植えてあります。
わが家の場合は、畑の土手。
急斜面。
手入れもまったくしてなくて、草もぼーぼー。
(てっぺんに見えるのが栗の木です。)
デジャブだわ。
たけのこ掘りを思い出させるわ。
案の定、苦戦しました。
1.深い草のなかに落ちているイガ栗を探しだし、
2.見つけたら両足で押さえて中身の栗をトングで取り出し、
3.土手に設置したバケツめがけて投げる。
このすべてプロセスを安定感のない急斜面で行うのです。
小太りで足腰の弱った中高年女性ふたりが。
ほんと危なっかしい。
しかもまだまだ暑いから、ヤブ蚊が多くって。
たくさん集まってきました。
栗は落ちてからずいぶん経っているので、
虫食いのものや野ネズミにかじられたものもいっぱい。
長雨のせいで腐ってそうなものもあります。
もともとが無農薬だから、
木になっているときから虫食いってケースもあるでしょう。
つまりハズレが多い。
「アカン!
いいのを選り分けたいけど、体勢が不安定で、蚊がいっぱいで、
そんな余裕、とてもないわ!」
と、私。
こけそう、こけそう、こけそう。
かゆい、かゆい、かゆい。
「全部拾ったらええ!
どのみち泥だらけやからよう洗わんなんし、
水に浸けたらアカンやつは浮いてくるからわかるねん」
なるほど、生活の知恵ですなあ。
そうと決まれば話は早い。
片っ端からバケツに投げ込みました。
(バケツにいっぱい収穫できました。)
たくさんのショウガと栗を持って凱旋です。
ショウガを洗って栗を選別しなくちゃね。
帰るなり大きなタライに水をはり、栗をざざーっと入れました。
アカンやつは浮いてくる…
ぜんぶ浮いたやん。
がっくりと肩を落とすふたり。
あきらめきれない。
母はひとつひとつ丁寧に洗い、
少しでも見込みのありそうなものを選り分けてくれました。
そして、サンマ祭り。
シロクマ相方が持ってきた自分の包丁で腕をふるいます。
(サンマのお刺身、タタキ、焼きサンマ)
お家でサンマをナマでいただくなんて、
相方に作ってもらえるまでなかったことです。
おろしショウガがよく合います。
そして焼きサンマ。
たっぷりの大根おろしといただくとほんとに美味しい。
(母と私も協力したつみれ汁)
つみれはみそ味と塩味、どちらもすりおろし新ショウガ入り。
私はこれが大好きで。
このお汁は翌日がいっそう美味しい。
つみれからよいお出汁が出るのですよ。
新鮮なサンマを存分に堪能したあと、
ゆでた栗をいただきました。
腐ってたり、虫食いだったりの可能性大。
こつこつ剥いて虚しくならないように、
まっぷたつに包丁で割り、
中身をスプーンですくって食べる、という作戦です。
それがね。
じゃんじゃん割りましたが、
異臭がしたり、
腐ってドス黒かったり、
どろりと汁が流れ出たり、
なかにいた虫もまっぷたつだったり。
世紀末の光景でした。
うへえ。
シロクマ相方が顔をしかめる私の手元を横目で見ています。
濃い黄色の美味しいのは、10個にいっこくらい。
それにあたると喜びもひとしお。
歓声をあげて食べました。
それにしてもアカンやつが大方。
相方は、
「よくそんなのを見ながら食べられるね」
と、感心していました。
生産者でもない農家の栗なんてそんなもんですよ。
(わが家だけ?)
サンマ、新ショウガ、栗。
ご庶民感覚、秋の味覚を堪能した夜でした。
ごちそうさまでした。
ご覧いただきありがとうございました。
地元の岩手県宮古市で水揚げされたサンマをたくさん送ってくださいます。
今月初め、それが届くのを待って実家へ。
毎年恒例になりつつある秋のサンマ祭り開催です。
15本ほど保冷ケースに詰めました。
お昼ごはんを済ませたあと、
午後のひとときに母と私は栗拾いへ行くことに。
離れたところに植えてある栗の木は様子がわかりません。
近くに住む方が「たくさん落ちたままになってるで」と知らせてくださったのです。
シロクマ相方はサンマ祭り準備に向けて昼寝でお留守番。
サンマ祭りにはショウガがいる、とのことで、
まずは畑にショウガの収穫に行きました。
散歩をかねててくてく歩いて。
(たわわな稲穂と真っ赤な彼岸花)
(みずみずしい新ショウガを収穫)
ショウガ大好き。
ジュース、酢のもの、煮もの、炒めもの…
毎日のわが家の食卓に欠かせません。
多めに掘ってもらいました。
新ショウガならではのショウガごはんとハチミツ漬けも作ろう。
さて、栗の木です。
出荷する生産者でもない限り、
この辺りの栗の木は畑の土手だったり、裏山だったりに植えてあります。
わが家の場合は、畑の土手。
急斜面。
手入れもまったくしてなくて、草もぼーぼー。
(てっぺんに見えるのが栗の木です。)
デジャブだわ。
たけのこ掘りを思い出させるわ。
案の定、苦戦しました。
1.深い草のなかに落ちているイガ栗を探しだし、
2.見つけたら両足で押さえて中身の栗をトングで取り出し、
3.土手に設置したバケツめがけて投げる。
このすべてプロセスを安定感のない急斜面で行うのです。
小太りで足腰の弱った中高年女性ふたりが。
ほんと危なっかしい。
しかもまだまだ暑いから、ヤブ蚊が多くって。
たくさん集まってきました。
栗は落ちてからずいぶん経っているので、
虫食いのものや野ネズミにかじられたものもいっぱい。
長雨のせいで腐ってそうなものもあります。
もともとが無農薬だから、
木になっているときから虫食いってケースもあるでしょう。
つまりハズレが多い。
「アカン!
いいのを選り分けたいけど、体勢が不安定で、蚊がいっぱいで、
そんな余裕、とてもないわ!」
と、私。
こけそう、こけそう、こけそう。
かゆい、かゆい、かゆい。
「全部拾ったらええ!
どのみち泥だらけやからよう洗わんなんし、
水に浸けたらアカンやつは浮いてくるからわかるねん」
なるほど、生活の知恵ですなあ。
そうと決まれば話は早い。
片っ端からバケツに投げ込みました。
(バケツにいっぱい収穫できました。)
たくさんのショウガと栗を持って凱旋です。
ショウガを洗って栗を選別しなくちゃね。
帰るなり大きなタライに水をはり、栗をざざーっと入れました。
アカンやつは浮いてくる…
ぜんぶ浮いたやん。
がっくりと肩を落とすふたり。
あきらめきれない。
母はひとつひとつ丁寧に洗い、
少しでも見込みのありそうなものを選り分けてくれました。
そして、サンマ祭り。
シロクマ相方が持ってきた自分の包丁で腕をふるいます。
(サンマのお刺身、タタキ、焼きサンマ)
お家でサンマをナマでいただくなんて、
相方に作ってもらえるまでなかったことです。
おろしショウガがよく合います。
そして焼きサンマ。
たっぷりの大根おろしといただくとほんとに美味しい。
(母と私も協力したつみれ汁)
つみれはみそ味と塩味、どちらもすりおろし新ショウガ入り。
私はこれが大好きで。
このお汁は翌日がいっそう美味しい。
つみれからよいお出汁が出るのですよ。
新鮮なサンマを存分に堪能したあと、
ゆでた栗をいただきました。
腐ってたり、虫食いだったりの可能性大。
こつこつ剥いて虚しくならないように、
まっぷたつに包丁で割り、
中身をスプーンですくって食べる、という作戦です。
それがね。
じゃんじゃん割りましたが、
異臭がしたり、
腐ってドス黒かったり、
どろりと汁が流れ出たり、
なかにいた虫もまっぷたつだったり。
世紀末の光景でした。
うへえ。
シロクマ相方が顔をしかめる私の手元を横目で見ています。
濃い黄色の美味しいのは、10個にいっこくらい。
それにあたると喜びもひとしお。
歓声をあげて食べました。
それにしてもアカンやつが大方。
相方は、
「よくそんなのを見ながら食べられるね」
と、感心していました。
生産者でもない農家の栗なんてそんなもんですよ。
(わが家だけ?)
サンマ、新ショウガ、栗。
ご庶民感覚、秋の味覚を堪能した夜でした。
ごちそうさまでした。
ご覧いただきありがとうございました。