今日はそのお話を。
ムシと汚いモノが苦手な方はご覧にならないでください。
私はいつもシロさんとの散歩から帰ると彼女をくしゃくしゃになでまわします。
それはもう全身くまなく。
あますところなく、くしゃくしゃに。
嫌がられるほどに。
これはスキンシップですが、他にも目的があるのです。
それは、
ダニ探し。
ご存知かもしれませんが、野山にはマダニというダニがいっぱいいます。
彼らはふだん、植物の液を吸って生きているハズ。
なのですが、野山に現れた動物にくっつくのです。
そして、ベジタリアンであったはずなのに、その動物の血を吸うようになるのです。
血を吸い始めたダニは最初は茶色いゴマ粒くらいだったのが、
1週間くらいで黒豆サイズにまで成長します。
動物にかじりついたまま、ずっと血を吸い続けた結果です。
それはそれはおぞましい姿なのですよ。(よく知ってる。)
もちろん、人間にくっつくことだってあります。(経験者は語る。)
散歩中のシロさんにだって、やつらは容赦なく飛び移ります。
そして、にっくきやつらはシロさんの血を吸うようになるのです。
ひーっ。
カワイイ、愛するシロさんをマダニの餌食にしてはならぬー。
マダニにだって生活はあると思うのですが、
ならぬものはならぬのですー!!
マダニは最近、話題になってますよね。
人間にウィルスを運んで死に至らしめることもあるという。
田舎の犬の散歩は命がけですよ。
でも、毎日散歩後すぐにチェックしたら、
ゴマ粒サイズのダニは、大切なシロさんの血を吸う前に捕まえられます。
見つけたら獣医さんに連れていく。
そして、ピンセットなんかの専用の道具を使った獣医さんに上手にとってもらう、と世間ではなっているようです。
それは、ちゃんとダニをひきはがさないと、ダニのアゴが皮膚に残って、
炎症を起こしたり、そこから病原菌が入ったりすることがあるから、らしい。
でもですね、
田舎では犬や猫が野山でダニをくっつけてくるのは、日常茶飯事。
そんな悠長なことは言ってられんのです。
そして私はアゴを残さずに、上手にダニをひきはがすコツを知っているのです。
朝飯前、なのです。
いい腕しているのですよ、私。
お餅は何年たっても上手に丸められないのにねー。
え?
専用の道具はあるのかって?
そんなもの、あるわけないじゃないですか。
素手ですよ。
素手でダニをつまむのですよ。
ダニのカラダを左右からむきゅっとつまんで、小刻みにゆらしながらひきはがすのです。
さー、腕によりをかけて、今日もチェックするよー。
大事なシロさんの血、一滴たりともやつらに吸わせてなるものかー。
くまなくチェック!
チェック!チェック!
この辺、もうすぐ毛が抜けるねー。換毛期だねー。
ところが…
シロさんのほっぺに、
すでに米粒くらいのダニを発見!
ちょっと、ちょっと!
今日くっついたっていうサイズではないですよ、この成長ぶりは。
それに今日ついたやつはたいていまだ足や胸あたりをうろついているもの、
すでにほっぺにまで到達しているということは…。
さては高齢の母、毎日のチェックができてないのですね!
シロさん、いつからダニ、つけてるの!?
そして何匹つけてるの!?
私はシロさんをなでまくりました。
まさぐりまくりました。
いやーん、と嫌がるのを押さえつけて。
そして、
1匹、
2匹、
3匹、
……
げげーっ!!
8匹もひっ捕らえてしまいました!
えーい、いまいましいダニめ。
黒豆サイズもいました!
さあ、衝撃映像。
これが人間を死に至らしめる原因にもなりうる、マダニです。
あー、キモチワルイ!見てるだけでかゆいですよー!(←経験者だから。)
ダニのアゴはちゃんとやつの体にくっついてますが、
ああ、なんてことでしょう!
そのアゴにシロさんの皮膚がくっついているではないですかー!?
ぎゃーっ。
シロさんの皮膚がダニにかみちぎられたー!(いや、ちぎったのはダニをひっぱった私か?)
シロさん、しゅっけつしてたー。
まわりの黒い粒々はダニのふんです。血を吸うから黒いの。
シロさん、ごめーん!!
しばらく痛くてかゆいけれど、これもあなたのためだから。
そして、問題はあなたのその草むら好きにあるのですよ。
不潔きわまりないおぞましい写真で終わるのはあんまりだから、最後にさわやかな春のワンカットを。
モンシロチョウ。
この写真、カメラのズーム機能を使ったんじゃないの。触れるくらいまで近寄って撮ったのです。
大丈夫か、このチョウの生存本能。