ぽれぽれ百綴り

犬好きおばさんのんびり雑記。

カンボジアの写真~2.遺跡レリーフ編~

2011-07-13 23:10:06 | Singapore/たび・現実逃避
今、友人が日本から来ていて、今日、1日会っていました。
明日も午後から会う予定。
シンガポールって人工的な観光地以外、
歴史的な建造物や自然の景観を楽しむスポットなど、これといってないから、案内が難しいです。
みなさん、どんなところに案内されているんでしょう?
 
 
さて、昨日に引続き、アンコール遺跡めぐりの写真を紹介します。
アンコール遺跡群は、建造物の数と大きさ、たたずまいに圧倒されますが、
ひとつひとつのレリーフを観察するもの楽しいです。
とにかく美しいものから、面白いもの、物語性のあるものなど、見ていてあきません。
あいまいな記憶と激しい思い込みで、好き勝手に書いていきます。
おそらくいらっしゃらないでしょうけれど、
ヒンズー教徒の方はご覧にならないほうがよろしいかと。
 
 

アンコールワットのレリーフ。
仲良し姉妹の女神様だそうです。
歯を見せないアルカイックスマイルがご当地美人の条件なのに、
右のいたずらな妹が、左のお姉さんのわきをくすぐっているのですって。
お姉さん、ぐっとこらえてべっぴん顔を保っています。
さすが。

 

 

タプロムの柱のレリーフ。
中央上のレリーフにご注目を。
これは…ステゴザウルス!?
この時代(9世紀~14世紀)のクメール人が、一体どうやって恐竜の存在を知ることができたのでしょう?
後世の人のイタズラ彫りなんでしょうか?
だとしても、違和感なく遺跡に溶けこんでいることから、うんと前に彫られたものかと。
なぞは深まるばかり。
 

       

アンコールトム、バイヨンのレリーフはポージングが楽しげです。
バイヨンは仏教がベースだったものが、(何代もの王が)何年もかけて作ったので、途中からヒンズー教が混ざってるんだとか。
どこらへんがそうなのかとか、学がないのでわかりません。
 
 

こちらもアンコールワットの女神様。
このレリーフ、多くの観光客が通るところの、手の届く位置にあります。
写真ではあまり目立ちませんが、
お顔のほかに、胸が異様にテカっているのがポイントです。
それはもう輝かんばかりに、見事に。
10年以上前は、そんなじゃなかった。
みなさん、何を思ってなでなでしていらっしゃるのか?
 

アンコールワットの回廊、圧巻の巨大レリーフ。
ヒンズー教では、世界の始まりは、
神様チームと悪魔チームが巨大蛇を綱引きして、その騒動でミルクのように泡立った海から、
まず大勢の天女たちが現れ、次に万物が現れた、とされています。
たぶん。
これはその綱引きの様子を表しています。
結果的に、悪魔チームも万物の創造に一役買っていたってこと?
 
参考までに、ヒンズー教の三大神はヴィシュヌ、シヴァ、ブラフマーで、
みなさん美しいヨメをもらっているのですが、
ヴィシュヌのヨメ、ラクシュミーはミルクの海から生まれた天女のひとりで、一番の美女だったらしい。
大勢の美女の中から選びぬかれたひとり…ミスコンの先駆けでしょうか?
いつの世も、神の世も、女は顔なんでしょうか?
ヒンズーの神様たちは、ヨメである女神様たちも、
いろんなものに変身し、トレードマークの乗り物を乗りこなし、特徴あるファッション。
例えばシヴァ神なら、乗り物は牡牛のナディンで、身なりはトラ皮のコートに生きたへびマフラーだとか。
三大神はみんな妻帯者のくせに、女神に変身したヴィシュヌにシヴァ神が熱を上げて、なんとかいう神が生まれたとか。
ギリシャ神話以上に個性豊かでフリーダム。
 
 
 
最後は小規模ながらもレリーフの美しさでは群を抜くといわれている、バンテアイスレイから。
「東洋のモナリザ」と呼ばれる有名なレリーフもここにありますが、
今は残念ながら、遠く、柱越しからしか見られなく、
本家モナリザのごとくの人混みなので、写真はナシ。
う~ん、昔はよかった、とかお年寄りみたいに思ってしまう。
でも実は記憶にない…もしかして初訪問?
 

     

こちらもヒンズー教のレリーフ。
左はハヌマーンというおサルの姿をした神様の兄弟げんかエピソード、「ラーマーヤナ」から。
左端のおサル神、胸を矢で射抜かれて瀕死。
ほかのおサル神たちも躍動感にあふれ、臨場感もりもりです。
右はヒンズーではよく登場するキングギドラみたいなヘビの姿の神様(神の使い?綱引きの巨大蛇?)。
角につきでたヘビの頭部が見事、とがった牙が超立体的に彫られているのです。
その技術や芸術性もさることながら、すっごい細くとがっているのに、
よく千年近くもかけたりしなかったなあ、と。

アンコール遺跡群、見所は多すぎて、とても2泊3日の旅では時間が足りません。

日本語ガイドさんの案内があって詳しい説明が聞けるのは大変ありがたいですが、
自分の気に入りの場所で、時間を気にせず過ごしてみたい、とも思います。
そういう人のためか、アンコール遺跡群入場チケットには、
1ヵ月チケットというのもあります。
ガイドができるくらいのフリークになりそうです。