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ぽれぽれ百綴り

犬好きおばさんのんびり雑記。

春を待つ。

2017-02-23 10:07:05 | 日々の暮らし
ベランダのヒヤシンスの花芽が顔を出しました。


(1月20日。向こうの葉っぱはイタリアンパセリ)


これね、
昨年の春、鉢植えで買ったもの。


(画像はお借りしたもの。
こんなふうに球根が見える状態でガーデニングモスに植わってました)

咲いてからは球根をやせさせないように花は切ってコップへ。
鉢植えは葉っぱが枯れた後はそのまま放置。

ケチは捨てない。

10月下旬、
鉢からカラカラに乾燥した球根を取り出して、
枯れた根っこは取り除き、
ハーブの鉢の端っこに植えて、土が乾いたらお水をたっぷり。

3か月後はご覧のとおり。

生命力ってすごいです。


そして2月23日現在。


(最近ずっと寒かったから葉っぱしか伸びてない?
イタリアンパセリの勢いが目立ちます。
土の上に落ちている薄紫の小花はローズマリー)



ロウバイ、梅、ヒヤシンス、すみれ、スイセン、沈丁花…
早春に咲く花の清々しい香りが好きです。


早く咲かないかなあ。


ご覧いただきありがとうございました。

歳をとると

2017-02-11 03:15:33 | 日々の暮らし
母も高齢になってできないことが増えてきました。

最近は握力が落ちて、びんのフタを開けられなくなったって。

私があげたいただきもののハチミツも開けられなかったって。

だから、カナヅチとペンチでがんばったって。

それはどんながんばり方?




(こんながんばり方)

ふつうこんなことしますかね?


だけど、開けた穴からハチミツを注ぐと、
どうしてもフタ周辺にハチミツがついてもったいないって。

で、それをぺろりとなめたって。


え!?

こじ開けたところ、こんなにとがってるのに危ないじゃん!
大丈夫だったの?

案の定、舌を怪我したって。

「もう、アンタがこんなハチミツをくれたからやん!」

って、それキレるとこか?


フタは私が正しく開けて、中身は空きびんに移し替えました。

先日の樫の木伐採といい、歳をとると思い切りが良くなるのか?


そんな彼女の趣味は絵画。

長く続けた日本画は年齢的にもうしんどいからって、
いまは水彩画を楽しんでいます。


(描きかけの人物画。細かく描き込む日本画のクセがやっと抜けてきたそうです)


長く健康で、機嫌よく暮らしてほしいです。



(シロさん、見守っていてやってな)



ご覧いただきありがとうございました。

たまには働く。

2017-02-07 10:04:55 | 日々の暮らし
「働かざる者食うべからず」

実家では私も働きました。


庭の西側に何本か植えてある樫の木、
母がいうには、ここ何年かの成長で茂った葉っぱが隣家に迷惑をかけているようで気になって仕方ない、と。

だからすべて切り倒してしまいたい、と。


ちょっと極端じゃない?
せっかく今まで30年近くここで育って庭を守ってきたのに、
切り倒すなんてかわいそうな気がするなあ。

植木屋さんにマメに手入れしてもらったらすむ話じゃないの?


「うーん…
年2回来てもらうとして、1回につき5万円、年間10万円やで」


切り倒しましょう。


母がノコギリでギコギコやり、
私は木に結んだロープで倒れる方向をコントロールする、という役割。


(このロープ、シロさんの臨時のリードだったんですよね)


樫の木は根元から何本にも枝分かれしているので、
何度もその作業を繰り返しました。


倒したたくさんの木は軽トラに積み込み、実家の休耕地へ運び込みました。



(庭から積載したところ。これを2回。重労働でした)

2、3日して葉が枯れたら、燃やすそうです。

ごめんね、樫の木、養ってやれなくて。



ああ、いい汗かいたわ。


(お昼ごはんは畑で採れたてのネギと牛コマ肉ですき焼き風)

労働のあとのごはんは美味しいですね。



ご覧いただきありがとうございました。

おばばか再び

2017-01-15 10:00:40 | 日々の暮らし
お正月2日めは奈良の実家へ帰っていました。


(さすがにお正月は吝嗇家の母も買った花をいけるんだ、とひと安心。
ふだんは花の咲いたチンゲンサイだったり激しくデタラメ)

先客は兄とめいっこ(弟の長女)と不思議な組み合わせ、
年末からお泊まり中らしい。



この日のメインイベントは、

サッカーテレビ観戦。

おいっこ(弟の長男)ケンタ(←仮名です)が『全国高校サッカー選手権大会』に出場するのです。

ケンタの高校はごくふつうの公立高校。
そしてケンタも特段運動神経がよかったとか、そんな記憶は私にはない。

だから奈良県大会決勝戦に出るのも知らなかったおばさんは、
まさか全国大会に出るだなんてほんとにびっくりですよ。

しかもレギュラーで全試合をとおして先発で出ていたなんて。
まさか部員が11人だけなんじゃあ?

まあ奈良ですからね。
とびきりの強豪校もなければ、出場校数も少ないのでしょう。

長女をここに残して、弟ファミリーは関東まで遠征しての応援です。

その弟夫婦が出発前に言うことには、
弟「とにかくなあ、ぶなーんにぶなんに…」
弟ヨメ「そう、ぶなーんにぶなんに…」

ふたり声をそろえて、

「無難に負けてくれたらそれでいい!」

…そんな!

ケンタの高校は過去に全国大会に何度か出場したことはあるけれど、
いずれも初戦敗退だったそう。
しかもありえない点差で大敗してきた歴史が。

今回1勝でもすれば、彼らはレジェンドになるらしい。


しかも2回戦からの出場というクジ運の良さ。


弟「いやでもさ、2回戦からってことは、
相手はすでに1勝したチームやろ。
だったら、めちゃめちゃ弱いってことはないわけやん」

弟ヨメ「アカン!」

夫婦で唱和、
「無難に負けられないかもしれない!」


どこまで弱気な親やねん!

まあね、
ケンタはディフェンダー、
彼のミスでチームがボロ負けという悪夢だけは避けたいのが親心なのでしょう。
それにケンタは3年生、
勝っても負けてもこれが最後なら、
何年間もトラウマになるような悲惨な負け方で幕を閉じるのでは、
さすがにかわいそうすぎますもんね。

そんな両親の心配をよそに、
その長女は兄の晴れ舞台にさしたる関心はなく、
お友だちとカラオケに行ってしまいました。
そういうお年頃なんですね。
(帰宅後、72曲歌ったと報告を受けました)

残ったのはいい大人ばっかり。
母、兄、シロクマ相方、私と、4人でお茶の間でケンタを応援しましょう。

相手チームは県内4冠の山形中央(山形)。
これは確かに…ボロ負けの予感。
弟夫婦の気持ちがだんだんわかってきましたよ。

お願い神さま、立ち直れないような負け方はさせやんといたって。

それがですね、
試合の内容よりも母と兄の会話の内容が秀逸で。

オープニングが流れ、大会応援リーダーの岡崎慎司選手が画面に登場…
(高校時代に3年連続で出場されたそうです)

母「こんな老けた子もおんねんなあ」
兄「ちゃう!これ、岡崎や!高校生ちゃう!
レスターっていう海外チームでプレーしてるねん」

岡崎選手、どう見ても高校生ちゃうやろ?
仕方がない。
母はふだんサッカーなんて観ないんだからサッカー選手なんて知らないよね。


敵陣ゴール前の激しいせめぎ合い…

母「みんな集まってきてるのにケンタはどこで何しとんの!?」
兄「ケンタはディフェンスや!みんな役割と持ち場があるんや」


ボールを奪われそうになった相手選手がフィールド外へキック…

母「ちょっと!いまのワザとやないの!?
あんなん許してええのん!?」
兄「取られるより外へ出した方がいいやろ」
母「高校生やのにそんな悪いこと考えてるのん!?」
兄「悪くないねん!そういうルールや!
代わりにこっちのボールから再開したやろ」
母「ふうん。それは何回までやってええのん?」
兄「何回やってもいいねん!」


なんかすごいな。

まさか母がここまでルールを知らなかったとは。


両チームの激しい接触、こぼれ落ちるボール…

母「なにこの子!ボールが近くに来てんのに、うろうろするだけで何もせんと…」
兄「審判や!黒い服、着てるやろ。どっちのユニホームとも違う色やろ」
母「あの子も色ちがうけど、働いてるで」
兄「あれはキーパーや!」

……。
言葉がでない。
これはもうルール以前の問題だな。

もうね、
試合の行方より、次に母が何を言いだすか会話の行方が気になって。

シロクマ相方はそんなふたりの漫才に、
苦しそうに笑い声を押し殺していました。
まあ、母は彼のお姑さんなんですもんね。

サッカーなんて世界経済と同じくらい理解不能な母、
そんな彼女をも突き動かした孫を思う心が天に届いたのか、


彼らはレジェンドになりました。


1-0!


高校創立以来の全国大会1勝です。

ヒャッホーウ!

おばさん、血圧が上がりそうですよ。

ケンタはびゅんびゅん走って、
パスもパスカットも上手にやって、
サバンナのライオンみたいに叫んだり、
わがおいっこながらカッコよかったです。(←おばばか)

親の期待を裏切って、
無難に負けなかった彼らは素晴らしい!


あ、
勝利チーム、監督のインタビューですよ。

「いやあー。
強い選手がいないのに勝てたのはスゴイね!



監督よ、おまえもか。




その翌日は3回戦。

2日連続でサッカーするって、高校生ってスゴイですね。
全力で駆けまわり、蹴り、跳び、叫び、時には全身でぶつかるんですよ。
90分間も。
考えられない。
きっとこういったスポーツは、
思春期の有り余る体力を、非行や暴力に向かわせないためにあるのですね。
(体力もケチな私はクラブ活動を一切しないまま大人になりました。)


兄とシロクマ相方が前日に去り、
めいっこは相変わらず交友に忙しく、
母と私のふたりでの観戦となりました。

3回戦は佐野日大(栃木)と対戦。
優勝候補の米子北(鳥取)を1-0で破った強敵です。

またもやおばさん、ボロ負けの予感。
だって保護者どころか、監督さえも悪びれないあの弱気っぷりですよ。

神さまどうか、ケンタのミスで大敗するようなことがありませんように。

試合開始。

祭りだ!祭りだ!
ケンカだ!ケンカだ!

わけわからないもの同士から騒ぎ。

前半、先制を許したケンタのチームは1点を返し同点へ。

いいぞー!
いけいけー!あともう1点入れちゃえー!

が!

もう1点を入れたのは相手チームでした。

ぎゃーっ。

そして後半は追加点のないまま時間だけがすぎてゆく…。

ああ、もうダメなのかな。
みんな疲れてきてるよね。
まあ1-2なら無難な負け方といえるかな。

それが、
終了10分前!

ゲームが大きく動きました。

ケンタチームはキーパーまでもが敵陣ゴール前に上がって総攻撃。
11人一丸となっての怒涛の攻撃が功を奏して、
同点に追いつきました!


いやこれは、すごかった。
鳥肌が立ちました。
酉年にふさわしい幕開け。(←おやじ)
ドラマよりもドラマチックな展開です。


中高年ふたりは大盛り上がり。
跳び上がって喜びあって興奮しすぎて、
あわや心臓発作の危機でした。

2-2!

ゲームの行方はまたわからなくなりましたよ。


しかし、
ここで笛が鳴りました。

その後のPK戦では3-4。
惜しくも敗れてしまいました。

(延長戦がないことを知らなかった私)

ベスト16か。

ケンタは最後まで善戦した。
PK戦は見守るだけだったけど、その姿までカッコよかった。(←おばばか重症)


結局、無難に負けたりせず、
記憶に刻まれる感動的な試合で、
彼は高校3年間のサッカー生活を締めくくったのでした。

おばさんは誇らしい。
胸をはって帰ってきてくれ。


(シロさんにもケンタの健闘を報告)


さあ、
次はセンター試験だ!


ほんまに大学はどないするんやー!!

10日間の受験勉強でもうひとつのレジェンドになってくれ

今ごろ彼は静かに闘っているはず。
健闘を祈る。


ご覧いただきありがとうございました。