もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

「イモンドの勝負」見てきました

2021-12-24 00:50:40 | お芝居

ナイロン100℃ 47th SESSION 「イモンドの勝負」 本多劇場 2021.12.01 18:00~ & 12.12 13:00~

ナイロンの新作で、大倉孝二さん主演ときたら、
会話劇で、ちょっとずれてて、笑いたっぷりなんだろうな~なんて期待。
さらにそれに、池谷のぶえさん、山内圭哉さん、赤堀雅秋さんという客演陣
すごいキャストじゃないですか!!

いやあ、なんなんでしょう。意味があるようなないような、よくわからないんだけど、
終始笑ってました。
「ナンセンス・コメディー」そうね。ほんとナンセンスコメディーでしたね。
けっこう、孤児院とか、毒殺とか、いろいろとダークな内容ではあるんだけど、
半面、わけのわからない生き物とか、宇宙人とか。。。うーーん。
それを全部「ナンセンス」でくるんじゃうケラさん、すごいです!

公式ページにあらすじとか載ってないし・・・
いったいどんな話なんだ?ですよね。


38歳のスズキタモツと母親が公園のベンチに座るところから物語は始まる。
母親はサンドイッチを息子に食べさせようとする。そこに来たのが母親の愛人。二人の話によると、タモツの姉も同じ場所で、毒入りのドーナツで
殺してしまったらしい。そして、息子に食べさせようとしているサンドイッチにも毒が入っている・・・
息子は食べてしまい。。。そのまま倒れて、幽体離脱する。そのときUFOが彼らの上を飛んでいる

探偵が出てくる。彼は政府高官の石平石平(いしだいら いしへい)という男を尾行していたが、図書館で彼と話す機会を設ける、
石平は探偵に4つの依頼をしたいという。図書館でその話をしていたが、うまく聞き取れず大きい声になると
図書館司書が注意しにやってくる。
さらに、そこに、孤児院の副副院長が「政府高官の4つの依頼」という本を探していると司書に聞く。

孤児院の部屋。
この街で近々行われる大会の会長と副会長がやってきて、大会に出る予定の選手たちが宇宙人に連れ去られてしまったので、
孤児院にいる孤児を選手にできないかときたのだった。院長と副院長はそれを受け、2人の孤児が搭乗する。そのうちの一人はタモツである。
もう一人の孤児は、アピールが過ぎたため退場させられ、タモツひとりになる。
大会の会長は自分と勝負をして勝ったら、選手として出してあげようという。
すると、なぜだか孤児院内で火事がおきる。孤児院で飼育されていた、変な動物(首が長くピンクのカンガルーみたいなの)が大量に逃げ出してしまうことに。。。

タモツは町でビルの屋上から飛び降りようとしている男を止めようとしたが、間に合わなかった。自殺したのは石平。
そして、自分が大会の選手に選ばれたことに、誰も注目してくれていないことにショックを受ける

タモツが実家に帰ると、タモツの娘のサナエがいた。家の2階ではタモツの母の愛人が相変わらず博打を打っていた。
タモツの母親はタモツが帰ってきたことより、飼っていた犬のタモツのことを心配していて、警察官が連れてきた犬がタモツでなく、また銃殺されていたため怒り出す。
でも母親はタモツが大会の選手に選ばれたことは知っていた。しかし、タモツの妻がロープで自殺したこと話す。タモツは自分に妻がいたことを覚えていなかった。
タモツの

ここで1幕終了

2幕は
タモツが選手に選ばれた時の回想から。孤児院で、タモツと会長がじゃんけんで勝負をして、勝ったら選手となるということだった。
二人は真剣に勝負をするが。。。何度やってもタモツが勝っていた。後出しじゃんけんをしてもタモツが勝つという状態で、結局選手に選ばれたのだった。
本大会でも、どの試合も不戦勝で(ホテルにイタ電したりするというは大会手を使ってたが)、優勝したのにもかかわらず、世間から注目されることはなかった。

探偵は孤児院から逃げた変な動物1頭に出会う。その動物は追われていたが、探偵はかくまい助けてあげる。とても相性が良いようで、自分の助手にする。
そして動物を連れて父親の家に転がり込むが、その父親は、タモツの母の愛人だった。

タモツの母が病気で病院に運ばれていった。それにショックを受けたタモツは自殺を考え、自殺を手助けするところに行く
が、遺影の写真撮影に事務所の二人が入ろうとしたりと出鱈目な対応を受け、自殺することをやめて出ていく

病院のテロルばあさんに薬をもらおうとするが、ばあさんはいなかった。そこに会長と副会長がやってきて、宇宙人と戦ってくれという。大会の選手たちを
みんな連れ去ってしまったとのこと。
タモツは宇宙人と戦うが、宇宙人はビームをだして会長や副会長などを気絶させる。タモツが戦おうとしたとき、気絶していた会長たちは
みんな起き上がり、タモツと一緒に、トントン紙相撲のように宇宙人を囲み、やっつける。宇宙人は逃げていく

何年かたち、タモツは墓参りをしている。
そしていったいこれって何なんだろうと思うのだった。


いろんなエピソードが示されて、それがバラバラというかちぐはぐなんだけど、よく考えるとつながっているような・・・いないような

東京オリンピックが出てきて、それも開かれるのが近々って。。。。コロナでどうなるんだ??っていう、今の状況と
マッチしてるから、なんか納得したり。
で、せっかく良い成績をとってもすぐに忘れ去られちゃうとか、、、今の世相ですよね。次々新しいものに飛びつくから、一瞬でブームも去ってしまう。

でたらめでナンセンスなことをやってるようで。。。結構深いところを突いてくるんですよね。
KERAさんの作品て。だから、しばらくの間、あとを引く芝居なんです・・・

芝居のラストで、タモツにスポットが当たって「これってどういうこと?」というようなことを言うんだけど、
ホントに、これってどういうこと?いったい何なの?という芝居
だけど、、、何か残るんです。たくさん笑ったのに、何か不安定な気持ちにさせられる。。。
そんなKERAさんの芝居、見れてうれしかったです。


プロジェクションマッピングは本当にすごかった。
KERAさんの作品って、いつも素敵なんだけど、今回もさらに進化してた。
特に、最初のキャスト紹介は、かっこよかったよ~キャストの方は、うまく合わせなきゃだから大変そうですが、
見ている方はワクワクするし、楽しいです。

 

キャストの感想

タモツの大倉さん
大倉さんのために当て書きされたかのように、魅力が存分に発揮されてました。
あの独特の間もそうだし、何も考えていないかのような無表情を見せるところとか、、、
いや、何考えているかわからない表情かな?
「大隈重信」をやってる人とは思えないです。


母の峯村リエさん
お母さん役似合ってますよね。ちょっと危ういお母さん・・・
でも、子供思い・・・リエさん、あちこちで大活躍だから、ナイロンのお芝居にちゃんと出てると
なんかホッとします。


探偵の山内圭哉さん
圭哉さん大好きだわ~KERAさんの芝居のテンポにもあってるし。。。
セリフの言い方もツボでした。
あのヘンな動物との会話(?)も。。。かわいいよね~
探偵としての腕は最悪なのに。。。なんだか事件(?)の出来事の真ん中にいる存在感(笑い)


副院長の池谷のぶえさん
ホントに芸達者の方ですよね。今年、何回ものぶえさんの芝居見てるけど、
どの芝居でもインパクトをしっかり残すのがすばらしいです。


院長のイヌコさん
KERAさんの芝居にはなくてはならない人。あの間とボケが絶妙なんですよね。
副院長とのずれててかみ合わない会話・・・最高でした。


会長の三宅弘城さん
じゃんけんのとこは笑ったなあ・・・
特に後出しして負けるって。上手い!副会長のみのすけさんとのコンビが絶妙。


愛人役の赤堀さん
愛人・・・似合ってる~勝ってるのに負けてる言い張る何とも言えないキャラ。
でも、テロル婆さんの赤堀さんの方が好き


他のナイロンの劇団員の方も、もうナイロンでした・・・安定のナイロン
安心してみてられて、たくさん笑わせていただきました。
そして登場人物、皆さんヘンな人でした・・・

この時代に久々によく笑いました。楽しかった。。。。ありがとうございました。

で。。。「イモンド」ってなんなんだっけ?

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